異世界転生は意外な形で
俺の名前は、損無 倍和乃クラスで何故か頭がおかしでは言い表せないやつ、天元突破のあだ名で呼ばれている、まあ個人的には、自分の事を一般的な陰キャだと思っている高校生だ。
そしてこれは幼馴染と分かれて学校に登校している時に起こったことだ。
普通に信号が青になったので、道路を歩いている時。
「うん!?何で信号が赤なのに突っ込んできているんだ!?もしかしてこれは、異世界転生系名物、殺人トラックか!?」
俺は自分に待ち受けている、異世界転生と言う運命に逆らわず、まるで聖母マリアのように穏やかで柔らかい表情をして、腕を広げた。
だが、トラックは俺を轢くギリギリのラインで停止して、ドライバーがトラックからおり、こちらに向かって、注意の怒声を上げた後、トラックに乗って去る。
その後、俺は道路を渡っていって一週間かけ、北海道からの名古屋まで徒歩で移動していた。
「やっぱり、塩分が凄いすじこに名古屋名物の味噌をつけて食べるの、美味しすぎるだろ!」
と、そんな感じに名古屋を散策していると、幼馴染から電話が掛かってきた。
「もしもし、今名古屋旅行中だけど、何か用?もしかして、なにか買ってきて欲しい物があるのか?」
『用もなにもないでしょ!?今日は何の日だと思っているの!?後それに一週間くらい不登校だったけど、名古屋行ってたの!?』
「七夕。」
『確かにそうだけど!今日は期末テストの日よ!』
「うーんでも、今から帰ろうとしても金がないし、歩いて帰るとなると、一週間はかかるからなー、すまん!(テストの点が)死んだわ!」
そう言い残し、電話を切った。
「やっぱり、伊勢海老は美味しいな。」
俺は財布が氷河期になった原因の伊勢海老を食べつつ、北海道に帰ろうと船を作ってどんどん北上していた時に不幸にも大津波に遭遇した。
「また、異世界転生か、テストの点も無事に死んだし、いい加減にさっさと転生させてくれよ。」
2回目の転生チャンスを掴もうと、まるで聖母以下略。
だが、そう転生する運命を望んでいると、奇跡が起きた、それは俺が腕を広げた時に大津波と大海原が真っ二つに割れたのだ。
「やばいな、俺に海とか波を割れるとか言うチート能力があったなんて、これはもう来世ではなく近世で無双するしかない!」
そう言いいながら再び海を割れないかと試行錯誤しながら、帰っていたら、北海道についた。
因みに海を再度割ることは出来なかった。
「ここは北海道道のはずだ!よし、上陸して帰宅するぞ!」
と、俺が自作した船がら降りると、俺が立っている地面に魔法陣が現れた。
「まじか、本当は転移パターンだった!?」
と言っていると、俺は魔法陣に飲み込まれた。
――
「よし!これなら伝説級の最強の勇者が召喚出来そうだ!」
召喚術士は魔法陣を安定させつつ、人を召喚する工程に入った。
俺は魔法陣から徐々に出される……事は無く、頭が若干出たところで止まり引き帰えした。
「待ってくだされ!伝説級勇者殿!!!」
そう聞こえた気がしたが、俺は魔法陣の中に落ちた。
――
そして、俺は日本の樹海にニョキッと出た。
「何で日本のいわくつきの所に転移しちゃったかなー。」
俺は富士山を見つつ、そこらへんの落ちていた、大きめの木の枝を削って水筒を作り天然水をくんで飲んだ。
「取り敢えず、せっかく樹海にいるし、富士山頭頂してから帰るか。」
そう思いいつ、樹海を抜けようと走るが、樹海など人生で一度も来たことがなかったので土地感覚が完全になかった。
その影響で樹海を抜けるのにかなりの時間が掛かっていた、その理由が土地感覚がなかったためもあるが一番の理由が木々が生い茂り更に平坦な地では無いためである。
だが、樹海を抜けようとしていたら、魔の手が襲いかかる。
具体的に言うと、弾丸が飛んできた。
その弾丸は俺の頬をかすった。
うん!?何で日本という国民の銃所持率が少ない国で銃を持っている奴がいるんだ!?
しかも、視力2.0の俺の視界に写らないという事はかスナイパーライフルの可能性が高いな。
俺は素早くそこら辺にあった長めの縄を持って木の上に登った。
登った時に弾丸が飛んできたが更にそこら辺にあった鞄を装備していた為、俺は無傷で、スナイパーの居場所の上の木についた。
そこから、スナイパーの頭上にボロボロになった鞄を落とし、軽く麻痺している所に俺が上からダイブする。
「!!」
見た目軍人のスナイパーが声にならない悲鳴を上げて、悶絶した。
うん?腕章とか見た感じだと、アメリカ軍とかの亜種みたいなマークつけているが、そこら編のフリマサイトでパチモンでも掴まされたのか?
取り敢えず、俺はそう悩むのも程々にしておいて、スナイパーに馬乗りしながら持っていた見たことない種類のスナイパーを取り上げ、近くに崖があったので、そこからスナイパーライフルを投げ落とし、破壊した。
その後縄でスナイパーを拘束した後、どうするか悩んでいた。
「どうするか、別にここ樹海だし、放置しても良さそうな気がする、一応喋りはするんだが。」
「・<<・[<:々<・−<〆=¥・々<÷<〆<:<」
「全くもって言っていることが理解できない、英語でもない言語を使っているから、俺にはさっぱりだな、取り敢えずこのまま放置して帰るか。」
俺はよくわからないスナイパーによるアクシデントにより、時間を削られた為、急いで北海道の故郷に5日で帰った。
「やっぱり、故郷はいいな空気が違う。」
そう、感傷に浸っていたら、丁度俺の高校の下校時間だった為、帰宅中の幼馴染が歩いていた。
「あ、バナナ今まで何やっていたのよ!」
「えーと、そこら辺のライトノベル並の大冒険?」
「まあ、バナナが急に居なくなるのはそんな不思議な事では無いからいいとして、ちゃんとテストの補習受けなさいよ。」
「ああ、それはちゃんと受けるよ、それよりさ、今からアシカハントしに行こうぜ!」
「いや、いかないし、しつこいようになるけど、アシカハントに気を取られて補習を、サボらないで、絶対に、受けてね!」
そう言い、幼馴染は信号が青になったので、横断歩道を歩いて行くと、居眠り運転のトラックが突っ込んでくる。
俺がそう識別した瞬間、幼馴染がトラックに轢かれる前に横断歩道から歩道に腕を掴んで連れ戻した。
「危ない!!」
「あっ、ありがとう、それにしても、台詞言うのと行動にでるの逆じゃない?」
「俺達の界隈では、その台詞を言ったとき既に行動は終わっているんだ。」
「また、アニメネタ?」
「ああ、そうだな。」
「それじゃ、改めて、またね。」
俺は両親が海外に赴任していて、誰もいない家に帰宅した。
「ただいま。」
そんな声が誰もいない家に響く。
俺は直ぐに服を着替えて、晩御飯の買い出しに向かった。
「さあさあ!今日は皆さんお待ちの海鮮特売デーを開始します!」
そう、店員が宣言すると、鮮魚コーナに所狭しにいた客が一気にその海鮮特売デー専用かごに向かって、動き出した。
俺はその人の大波に飲まれないように逃げ道を探したが、目に映るものは、人で逃げ道が絶たれた光景だけだった、その次の瞬間、のみこまれた。
「うごごごごご、こればぁ、だぶぇだ、いっだんこのなびぃから抜けないと!」
くっそ、どうすれば、いいんだ、唯一この大波を凌ぐ方法、この人の波に乗ることは今更出来ない、ならせめて、力の限りを尽くして抵抗する。
俺は地に蹲って踏まれている状態から立ち上がった。
だが、俺の抵抗も虚しく、人の大波からでれず、その後はひっきりなしに来る客に踏まれまくり瀕死になった。
そこで俺の意識は無くなった。
――
「退いてください!重症患者が通ります!」
そう言いつつ、看護師は損無 倍和乃は集中治療室に運ばれた。
その日、集中治療の後、損無 倍和乃の死亡が確認された。
――
「ここ何処だ?」
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