08 暴走モード、突入
「いつもの汚ない天井だ。」
僕の部屋の天井には、無数に小さな穴が空いている。
僕が小学生のころ、あまりに暇なため天井に画ビョウを刺して穴をあけ、その穴を繋げて漢字の大の文字を彫ったことがある。
手はパンパンになったが、一日かけて大の文字が完成した時はとても感動した。
どこかパズルを完成させた時の感覚と似ている。
「やっぱり夢だったか。」
今回の夢は、やけにリアルだった。
何よりも自分の意思で動くことができた。
「昨日までの夢は、ほんとに溜まってただけなのかもな。」
今まで見た夢とは違い、今回は全くの別物だった。
「ま、どっちにしろ夢なんだし関係無いか。」
僕は起き上がると、身体を確認した。
特に変わった事はないし、昨日のまま制服も床に脱ぎ捨てられている。
「それにしてもすごかったな。あんまり思い出したくないけど。」
そう、遂に僕は卒業したのだ。
夢だけど。
あの後、奴隷達のいる部屋に行くと、寝具がすでに用意されていた。
「待ってたわ坊や。さっそく始めましょ。」
鼻息を荒くしたシェリーさんが近づいて来た。
男性の奴隷二人は布団に入り眠っている。
これから始まるものを見たくないのだろう。
「待って下さい、シェリーさん。僕は童貞なんです。やり方がわからなくて……」
「まぁ、そうだったの? じゃあ私に全てまかしてくれていいわ。」
こうして僕は汎用人型決戦性器、シェリーさんのパイロットとなった。
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ーーエントリープラグ挿入!
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。」
必死にシェリーさんは動くオナホだと思い込み、現実逃避した。
行為事態には興味があったが、これが卒業式だと僕は認めたくなかった。
「動け、動け、動け、動け!」
僕は目を瞑り別のオカズの事を考えた。
速く終わらせるために、身体強化魔法を使い腰を振りまくった。
やがてシンクロ率が100%を超え、シェリーさんのパルスが逆流した。
「グオォォォォッ!」
シェリーさんが白目を向いて吠えた。
暴走モードに入ったみたいだ。
ちらりと横をみると、寝ているはずの2人が耳をふさいでいる。
「うわあぁぁぁぁっ!!」
最後の力を振り絞り、シェリーさんにぶつけた。
ーー目標は、完全に沈黙しました
そろそろ本当の意味でダークになります。