表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒い太陽~Black my son~ 暗黒竜騎士ダイ マツモトの奇天烈オゲレツ冒険譚  作者: むきむきパいパん
ダイの朝だち、友だち、そして旅だち
39/68

39 城い巨頭

僕達は無事領都に着いた。



辿り着くまでに1度宿場町で1泊し、領都に入るのは次の日の昼過ぎになっていた。



僕は方向音痴だ。




松風にもナビがついていたらよかったのだが、残念ながらそうもいかない。




マイさんがいなかったら一生辿り着けなかっただろう。




最近マイさんに依存し過ぎているな。



このままだと情報屋に変な二つ名をつけられてしまう。



「二つ名が寄生虫とかになったらやだなぁ。」




「一人で何ぶつぶつ言ってるのよ。早く宿をとらないと日が暮れるわよ。」



「ま、まって下さい。僕はもうマイさん無しでは生きていけない身体になってしまったんです。寄生虫なんです!」



歩くのが速いマイさんを必死に追いかける。












「へぇー。これが領都ですか!なかなか賑わってますね!」






「そうね。ここは西方最大の都市ですもの。マッシュ王国の中でも1、2を争う規模よ。」





マッシュ王国とは人族の国の名前だ。




そしてここは西の都ナオーミという。




ちなみにオサカ ナオーミ侯爵がここの領主様だ。




「ほら、ツーティン城が見えて来たわ!」




マイさんの指の差す方を見ると、建物の上からお城の屋根の部分が見えた。




屋根の形はチンコの傘のようだ。




そのチンコが空に向かって2本突き出しているようになっている。



なるほど、だからツーティン城と言うのか。




「キノコの傘みたいに見えるでしょ?あれがここの城の特徴なの。」



「へぇー、そうなんですね!」





危うくチンコ言うところだった。



不敬罪で捕まらずに済んだ。




「しかし、凄い大きいですね!」




「そうね。私も初めてあの城をみた時は、凄いワクワクしわ!」




「ほぉー、ちなみにマイさんは、大きい方が好きなんですか?」




「そうだと思うわ。形が綺麗だと、それだけでもワクワクするけどやっぱり大きい方が夢がある感じがするじゃない?」



ニチャア



「僕もそう思います。」




微笑みながら答えた。マイさんは巨根がお好きなようだ。




今度機会があれば僕のも見せてあげよう。



「ところで、あなた病気を治しに来たのよね?て言うことは教会に行く、でいいのよね?」




「そうなりますね。」





「ここの教会は混むから明日の朝に行きましょ。」



「そうですね。でも、明日迷わないように先に場所だけ見ておきたいです。」




「大丈夫よ。私が案内するから。」




「え!?」



不味い!教会について来られては僕が性病にかかってることがばれてしまうかも知れない。



「大丈夫ですよ。直ぐに治して戻りますから。」




「なら、治して貰ったら直ぐに帰るわよ。私がエイオンを離れると、色々不味いのよ。」




マイさんはエイオンに2人しかいないCランク冒険者だ。


しかも最近はもう1人のCランク冒険者のアナさんは依頼で街を離れている。



この2人は冒険者ギルドから結構な補助金が出ている。いわゆる囲い込みってやつだ。



マイさんとアナさんは一週間以上街を離れる場合は申請しなければならない。



なので余り長いことエイオンを離れられないのだ。




「事情はわかりますけど、時間に余裕は有りますし。ちゃんと戻って来ますって。」





しかし、なかなかマイさんはうんと言ってくれない。





仕方ないので今日は教会を見て、1人で教会に行く方法は後で考える事にした。





「ほら、ここが教会よ。」



教会は僕が想像していた物とほぼ同じだった。



二階建てのレンガ造りで、窓にはステンドグラスが使われている。



「ありがとうございます。覚えました。」




「じゃあ、宿を探しに行きましょ。」




「はい。」




歩き出したその時。





忘れもしない忌々しい女を見た。





「あの、あまぁ!!」





僕は女を睨めつけ、憎しみの込もった声をあげた。





「あら?坊や久しぶりね。」




女は僕に近づいてきた。




シェリー。僕にエイズを移した性悪女。僕から魔法使いの資格を奪った憎き女。



「おお、確かダイと言ったか。こんなところで会うとは、どうしたのだ?」



マリオまでいる。



ふざけやがって!!




「マリオさん、おそらく彼は病気の治療に来たのよ。ね、坊や?」





僕は殴りかかる寸前だった。




「なに?あの人達あなたの知り合い?」





そうだ、ここにはマイさんがいる。怒りのあまり存在を忘れていた。



「あら?坊やの彼女?ずいぶん可愛らしい子ね。」




僕はマイさんを見た。しかし、シェリーをじっと見ていて反応はない。




「もうやることヤったの?もしそうなら、貴方も1度教会に行った方がいいわよ?だってこの子…」




シェリーは僕とマイさんを交互に見た。




「…まあいいわ。今日はこれから領都を出なければいけないの。さようなら、またね。」





シェリーはそう言って投げキッスをし、マリオ達の元へ戻った。



マリオも僕に手を振り、一行はどこかに行ってしまった。




「なに、あの人。」


マイさんが言った。



「僕の宿敵です。」




「そうなの?でも殺したいと思ってるのならやめた方がいいわ。あの人。私たちよりよっぽど強いもの。」

切実に感想が欲しいです。

面白くないと言う意見でも良いのでお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ