表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒い太陽~Black my son~ 暗黒竜騎士ダイ マツモトの奇天烈オゲレツ冒険譚  作者: むきむきパいパん
ダイの朝だち、友だち、そして旅だち
19/68

19 ビックマウスのファンタジスタ

草原には、たくさんの馬達が草を食べていた。


悪魔の馬らしきものは見当たらない。



「今のうちに、僕たちの戦闘スタイルを確認しようか。まずは僕から。僕は風魔法を自分に向けて使い、速度を上げてレイピアで戦う。」




そう言ってオナ禁さんはレイピアを抜き、2、3度素早く空を突いた。



カッコいい。噂に聞いていた通りだ。




「私はこれよ。」



そう言うと2本のダガーを取り出した。


ずっと大剣は何処に持っているのかと気になってはいたが、魔法か何かで出てくるのかもと自分を納得させていた。


「あれ?大剣を使うって聞いてたんですけど。」




「ああ、あれはイライラした時に使うの。普段は重いし、持ち歩いて無いわ。」






確かにマイさんは獣人だと噂で聞いたが、見た目は華奢だ。身のこなしで戦う方が向いていそうだ。




「そうなんですか。」




「次は、ダイ君の番だね。」




「僕ですか?僕は前に言った通り暗黒竜騎士で、戦闘スタイルは…」





僕は考えた。



いつもはネズミ狩りをしているが、その時は指ぱっちんして素手で首の骨を折るだけだ。


その前はオオカミを狩っていたが、サッカーキックでダメージを与え、最後に村長さんから貰った銅の剣で首チョンパしていた。



しかし、今日は何も持って来ていない。




「戦闘スタイルは、サッカーキックと指ぱっちんです。」




そう言って僕は、昔テレビで見たビックマウスさんの無回転フリーキックを意識して空間を蹴り、最後に指ぱっちんして笑顔で2人の方を見た。



「あんた、私をなめてるの?」




マイさんがダガーの剣先を僕に向けて来る。




「ひぃっ!!」




「落ち着きなよ、マイ。だいたいわかったよ。君はまだ戦闘スタイルが定まっていないんだね?」





「ははは。」



僕は愛想笑いをした。




「なんにせよ、まずは君のお手並み拝見と行こうか。期待しているよ。」




「任せて下さい。」




「それじゃあ今から日が完全に真上に来るまで時間をあげよう。それまでに手懐けられなかったら。わかるね?」




「もちろんです。」



今から正午まではおよそ3時間位だろうか。




「じゃあ君が助けてと言わない限り僕達は手を出さない。ここで見守っているよ。」




「はい。では行って参ります。」





僕は馬達が草を食べている方へ歩き出した。





はた迷惑な黒鹿毛を


退治せよとの命を受け


刀も持たずにいざ、参る!




ここが一番緊張する場面だ。



失敗したら、今までの苦労が全て水の泡となる。



しかし、パチンコをやらない人にはなんの事かまったくわからないだろう。



「あれ?なんで僕、パチンコの事なんか知ってるんだろう。」



どこか腑に落ちないが、賽は投げられた。



やるしかない。

パチンコわからない人、ごめんなさい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ