ティアリーナ 15歳 世界の真相3
「ルイズ…… か?」
「はい。このような時間で申し訳ございません。ある情報はどうしても直ちにお嬢様に報告したいと思います」
「わかった……」
ティアリーナはさっきの憂鬱な顔を隠させ、いつものように元気な顔が露になった。
ルイズの報告によると、彼女はイリス男爵令嬢の跡を付けていた。下位貴族のイリスは現れるべきではいパーティーに行った。
さらに、ルイズがイリスと第一皇子シルバとある部屋に密会のことを目撃した。
「その後、あの二人が……」
「もういい! 後のこと、話さなくてもいい!」
少しい前に、イリスの性格を調べた後。ティアリーナがイリスから嫌な予感がした。
あの女が狙いているのはジク様じゃないか? それとも、狙われるのはジク様だけじゃないか? ——— ティアリーナがイリスの行動から推測している。
「その後はまた何が起こったのか?」
「はい、セレスリア公爵令嬢がずっと部屋の外に立って、泣いているそうでした」
その落ち込んでいる顔…… 彼女がきっと何かを知っている! 今すぐ彼女に聞きに行きたい。しかし、このような不思議なことはどうやって聞くか? ———ティアリーナが悩んでいる。
『ルイ! 私はエリ!』
ひょっとして、彼女と話易くため、世界樹様が私を知り合いの姿に変わったか? なら、ごめんね。貴方様を助けるためだから! ———ティアリーナが決めた。ルイとして、セレスリアに事情のすべてを聞くこと。
翌日、ミリアム公爵邸———
ティアリーナが昨日の失礼したことについて、セレスリアに謝りため、公爵家を訪ねる。
貴族のような挨拶した後、セレスリアがすべての使用人を出された。部屋には二人しかなかった。
「昨日は失礼させて、大変申し訳ございません」
「構いませんよ~ 私も人を間違いました。ウフフ~」
「あの、エリ!」
セレスリアは奇跡を見たように喜んでいる。これを見たティアリーナの中に、罪悪感が芽生えた。
「ルイ! やっと私のことを憶えだしたよね!」
「いいえ、私はその名前だけ印象があるから、それ以外にはまだ…」
「ルイ! なんで前世のこと忘れたのか! 約束したよね!」
前世!? 私の前世は未来の大賢者アルフレッドのよ! 彼女は何を話したのか? ———ティアリーナが自分の耳を疑うように愕然している。
「まぁ、忘れたら仕方ないよね! 最初から教えるよ! ちゃんと覚えなさい!」
今は全く別人のようだ。しかし、ティアリーナが分かる。これこそ、本物の世界樹であったこと。
三村絵梨 ———日本という国で生まれ育った普通の女子高生である。
火災により、僅か17歳の彼女が死んでしまった。目を覚めた時、既にセレスリアとして生まれ変われた。
瑞乃瑠唯 ———三村絵梨の幼なじみである。
火災が起こった時。三村絵梨を救いため、考えずに火災現場に突入した。最後は一緒に死んでしまった。
『ライラックプリンセス』 ———動く絵が一緒に見られる小説のような『乙女ゲーム』というものである。三村絵梨と瑞乃瑠唯はこのゲームの大ファンだった。もし生まれ変われたら、一緒にゲームの世界に転生することを約束した。
プレイヤーが『ライラックプリンセス』の主人公イリス=フレスト男爵令嬢として、四人の攻略対象から一人を選び、恋の物語をする。
四人の攻略対象———
第一皇子——— シルバ=フォルクス=ジルニック。
第三皇子——— ジクーロイド=アルス=ジルニック。
宰相の息子——— レオン=アックス=ミリアム。
騎士団長の息子——— クライス=フランクス。
そして、主人公の恋を邪魔させる者———
悪役令嬢と呼ばれる第一皇子の婚約者——— セレスリア=アイリン=ミリアム公爵令嬢である。
物語の最後、セレスリアは婚約廃棄をされ、生贄として世界樹に捧げる。
すべては物語のままに進めているはずだった。
しかし、攻略対象の一人、騎士団長の息子クライス=フランクスがこの世界に存在しない。つまり、ティアリーナ=フランクスはこの世界に存在すべきではない人だった。
世界の真相により、ティアリーナの精神が既に崩壊されてしまった。座ったままに呆然してしまった。
すべてが分かった。セレスリアは世界樹様だ。彼女が生贄として…… ——— ここに考えながら、ティアリーナの目が急に閃いた。
「エリ! シルバ様とエリカのこと、あなたがはっきりしているよね! 何故何もしないよ!!!」
「はい、知っているよ」
「なのになぜ! 今すぐ、私と一緒に、あの泥棒猫を始末しよう!!」
あの女! ジク様を狙うことはもう死罪だ。今さら世界樹様にもひどいことさせていた。 絶対に殺すよ! ———ティアリーナの怒りが燃え上がった。
「それはダメだ。エリカさんを死んだら、シルバ様が悲しんでしまうから……」
「今さら何を! あの二人はそんなの破廉恥なことをしていたよ! あんな男はジク様の兄何て、信じられないよ!!」
「そして…… 世界樹様に生贄を捧げないと、世界を滅ぼしてしまうよ!」
「それでも、貴方様と関係ない! 私は何のために転生したのよ!!!」
『あのバカみたいの私を目覚めさせてくれ!!』———3000年後の世界樹の話であった。
ティアリーナは拳を握って、殴りを構える。
しかし、目を閉じて、ぶるぶる震えているセレスリアを見て、心が針に刺さられたように苦しんでしまう。
「わかった。あなたは自分の思いますにしてもいい。その代わりに、私は自分のやり方であなたを守る! 絶対!」
話をすると共に、ティアリーナは顔に悔しい涙が流れながら、部屋から出ていた。
残しているセレスリアは一人で泣き出してしまった。
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