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ティアリーナ 15歳 世界の真相1

 誘拐の事件から五年。

 ティアリーナが十五歳になった。


 かつて騎士団の天使と呼ばれるティアリーナが既に花のようなすらりとして美しい御令嬢に成長した。

 そして、『帝国の剣姫』と呼ばれる彼女の剣術は既に帝国のトップクラスになる。国中にいる彼女と互角できる人はただ一人であった。そう、第三皇子のジクーロイドである。

 二人の勝負によって、騎士団の訓練場既に三回立て直してしまった。騎士団の皆さんが可哀想、『夫婦喧嘩』の犠牲者になってしまった。


 フランクス伯爵邸、執務室———


 メガネかけている銀髪のメードが執務室に入る。


「お嬢様。これはルイズが集まった情報です」

「シア、ありがとう~ ここに置きていいよ」


 五年前にティアリーナに盗賊たちから助けられた内向的な少女・ミアが、既に綺麗かつ器用な女性になった。彼女が旅商人の親から学んだ知識によって、ティアリーナの秘書を務めている。


「で言うか、ルイズは? 彼女はまだ行っちまったかしら?」

「お嬢様。ルイズが『まだ調べたいことがあります』と言いました、すぐ行きました」


 シアと一緒に救われた冒険者の娘・ルイズが、恩を返しため、死んだ父から教えていた方法で体の敏捷さを鍛えた。今は密偵として、情報収集の仕事をしている。

 調べたのは、世界樹ユグドラシルの生贄儀式に関わる情報である。


 世界樹ユグドラシルの生贄儀式———

 生まれるから聖なる力を持つ女性を生贄として世界樹ユグドラシルに捧げる。

 女性の魂が新しい世界を維持するための世界樹ユグドラシルになる。


 ティアリーナがこの時代に転生する目的では、世界樹ユグドラシルの生贄になる女性を救えることであった。

 しかし、名前、年齢など具体的なことが一切知らなかった。


 あの時、私は何で世界樹ユグドラシル様に聞かなかったの? ———ティアリーナが後悔する。


 今は帝国に条件と一致している女性が二人いる。

 セレスリア=アイリン=ミリアム公爵令嬢。

 イリス=フレスト男爵令嬢。

 二人とも生まれるから聖なる力を持つ女性である。


「お嬢様。『悪役令嬢』という言葉、覚えがありますでしょうか?」

「いいえ、聞いたことのない言葉ね。どうかしら?」

「それは……」


 シアがルイズから聞いた。イリス=フレスト男爵令嬢を調べる時、イリスが陰でティアリーナの悪口を言った。

『悪役令嬢さえもないのに、何でジクーロイド様あの女に惚れっているのよ!』という悪口である。


「あのイリスさんがまたか?」


 イリスの名前を聞きながら、ティアリーナがすぐイライラしている。


 イリス=フレスト男爵令嬢——— 

 超我が儘な礼儀知らず御令嬢であった。

 ティアリーナと会ったことが数回だけだが。

 毎回でも、彼女にティアリーナが怒られる。

 例えば、初めての会う時。イリスが一人子のティアリーナに『お兄様にごきげんようと伝えてください』と言った。さらに、イリスが何度もジクーロイドを攻略していた。

 一言でいうと、ティアリーナはあの女が超嫌い。


 シアがティアリーナの様子を気付いた。続いて報告する。


 悪口を聞いたルイズが、木の上に隠れて、小石イリスの足元へ投げる。イリスはバランスを失って、隣の池に落ちた。

 これを聞きながら、ティアリーナの顔に満足の笑みに表す。


「私は後で情報を読む。あなたは自分の仕事をしてもいいよ」

「はい。では、失礼いたします」


 ティアリーナが立ち上がり、窓から外へ眺める。

 初夏の空が青く澄んで絹のように光る。空の下に風は柳の葉を揺らせている。

 ティアリーナ外の美景が全然気付かなかった。

 ジク様。今は何をしているかしら? まぁ、今夜が会えるよ! ———恋に陥ることを認めたくないティアリーナが思う。


 ティアリーナが机から、資料を読み続く。


 セレスリア=アイリン=ミリアム公爵令嬢———

 第一皇子シルバ=フォルクス=ジルニックの婚約者。

 誰でも優しくて扱うため、世の中に公認された聖女である。


 セリスティア様が世界樹ユグドラシル様ならばいいな~ ———ティアリーナが思う。


 セリスティアは宰相ミリアム公爵の長女であり、上に一歳年長の兄・レオン=アックス=ミリアムがいる。


 レオンという名前について、ティアリーナがもうジクーロイドの口から何度も聞いた。彼はジクーロイドの仲良く親友である。まだ子供のごろから、誰より優れた英知を持つため。帝国の天才と呼ばれる。


 情報はこれだけか? やはり公爵家の警備が厳しいね。まぁ、今夜のパーティーで彼女と直接に会いましょう~ ———ティアリーナが思う。


 当日の日暮れ———

 鏡の中に、ティアリーナの姿が映し出す。

 金糸雀色かなりあいろのドレスを纏っている。青空のような青色の髪に華のように明るい金色の瞳をしている。耳に銀色のキラキラしているイヤリングを付いている。そして、その傾城傾国と言っても過言ではない五官で出した天使のような顔。


『天使の下に悪魔が隠れます。我が輩だけ知っていますよ』

「お前! まだ折られたいか!? 黙りなさい!」

『ひいいい!』


 さみしがり屋さんの魔剣グラムさんが、既にしゃべり屋さんになった。


 何であの時にこの面倒な奴を折らなかったの? ———ティアリーナが悔しかった。


「お嬢様。シアです。出発の準備が揃いました」

「わかった。今すぐ行くわ」


 ティアリーナがまだ分かっていない。今夜のパーティーが歴史の行方を決めること。


【作者からのお願い】


まず、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。


『面白い』『続きが気になる』と思われましたら、是非ブックマークの登録をお願いします。


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