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ティアリーナ 10歳 血染め少女3

 翌日———

 爽やかな朝日の光が窓から部屋に差してきた。

 ティアリーナの寝顔が赤ん坊のように、無邪気な表情に表す。まるで昨日の惨劇が起こらなかったようだ。

 外からの伝えた小鳥の澄んだ鳴き声により、ティアリーナの目が覚めた。


 自分の手が昨夜からずっとジクーロイドと繋がっている。

 ジクーロイドの寝顔を見て、ティアリーナの顔に天使のような笑みに表す。手で軽くて彼の顔を撫でる。


「私の傍にいてくれて、ありがとう~」

「おはよう、ティア」

「ジ、ジク様。目覚めたら早く言ってくださいよ!」

「ごめん。すぐ皆を呼ぶに行く、少し待ってくれ」


「ティアリーナちゃん! もう大丈夫か? 父さんと母さん心配したよ!」

「もう大丈夫ですよ。お父さん、お母さん、心配かけてごめんなさい。そして…」


 両親の後ろにメード服を着る二人の少女がいる。

 一人の少女が生き生きしている緑色の髪に黒曜石のように黒い瞳をしている。男に負けず劣らず英気な顔をしている。

 もう一人がずっと後ろに隠して、内気の少女である。神秘的な銀色の髪にサファイヤのように蒼い瞳をしている。


 ティアリーナが思い出した。この二人は昨日一緒に逃げ出していたルイズとシアであった。

 彼女たちが盗賊の拠点から逃げ出した後、ティアリーナを助けて来たジクーロイド一行と合流した。

 再びティアリーナを助けに行く時、彼女が湖に落ちることを目撃した。

 ジクーロイドがすぐ湖に飛んで、ティアリーナを救い出した。

 そして、ルイズによると、ティアリーナが魔剣グラムのせいで、盗賊たちを殺した。

 可哀想な魔剣グラムさん、確実に冤罪がされてしまった。


「あなたたち、無事で逃げて嬉しく思います」


 ルイズとシアがヘッドの前に跪いている。ティアリーナの手を繫ぎ、真剣な顔を出した。


「あの、僕たちを助けてくれて、本当にありがとうございました! できれば、ティアリーナ様に仕えたいです!」

「わ、私もそう思います!」

「ありがとう~ これから、ここはあなたたちの家でした。ミユーと仲良くしよう~」


 ティアリーナが急に気付いた。ミユーの姿がいないこと。


「お父さん! ミユーはどこにいますか?」

「ミユーは……」


 父アラウドから昨日のことを教えた。

 ミユーがイヤリングを見て、すぐ奴隷商人のことを連想した。全員を連れて、奴隷商人と深い関係を持つ盗賊たちの拠点に行った。

 無事に帰った後、彼女はティアリーナが誘拐された責任を自分に取った。今は外で罰を待っている。


「あのバカねこ!!」


 ティアリーナが父の話を聞き、ベッドから立ち上がる。靴さえも忘れてしまい、外に走り出た。


 部屋の外に、ミユーが自分を縛られて、跪いている。


「大変申し訳ございません! あたしのせいで、お嬢様が悪い者たちに誘拐されてしまった。どんな罰でも受けますだから。あたしを追放しないでください!!」


 ミユーが謝罪しながら、瞳から涙が流れている。

 ティアリーナがミユーを抱き締めて、後ろ頭を優しく撫でる。


「ミユーのせいではありませんよ。私はいたずらをしたいから、人に捕まえてしまいました。心配かけて、ごめんなさい。ここはずっとあなたの家です!」

「お嬢様! わあああ!」


 ……


 すべてのことが終わった。ティアリーナが一人で部屋に思考している。

 あの時、自分が何故謎の空間に陥ってしまったか? そして、あの懐かしい声は一体? ———ティアリーナが思う。


『あの、もう誰もいませんよね。我が輩は話しても大丈夫ですか?』


 魔剣グラムの声が響いた。しかし、湖から救い出された時に、魔剣グラムの姿が消えた。ティアリーナがきっと湖の底に沈んだと思う。


「お前! どこだ? 早く出なさい!」

『我が輩に遠慮してくれませんか? 我が輩はおぬしの耳についていますよ』


 ティアリーナが耳からイヤリングを外す。一つに鏤めているダイヤモンドが既に紫色の水晶に変わった。周りへ不気味な光を放っている。


「バカ! 色が変わったら、すぐ気づかれてしまうよ!」

『安心してください。おぬし以外、誰でも我が輩を気づきませんよ~』


 魔剣グラムによると、作られたから、ずっと自分にふさわしい主を探していた。ティアリーナの果てしない海のような精神スピリットに震撼された今、彼女を主と認める。


 こいつはただコミュニティ恐怖症だよね? ———ティアリーナが思う。


「わかった。これからちゃんと私の命令を聞け!」

『はい! 我が輩のすべてが主に捧げます!』


 世界樹ユグドラシルの生贄儀式まで、あと五年半の時間である。


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まず、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。


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