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大わらわ。そして───

 邪魔者の排除が済んだので、翌日から続きです。街道建設は順調に進んでおり、懸念していた資材の不足も現時点では無さそうでした。かつて火山活動が確認された地方を探し回ったおかげで、コンクリートの材料も揃いましたし。

 ただ工事の進捗管理に伴い、回されてくる書類の量があからさまに増えてきているのです。一月もしないうちに倍増するって、虐めとしか思えないのですが・・・?ゼノアとナーザスは領地の税関連に駆け回っている状況で、ミーアやケイトといった、初期からの人材も出払っています。あ、手伝ってくれる人が全くいません・・・。

「うーあー、領地を売って事業だけに専念したいです・・・」

 許される訳もありませんが、そんな事も考えてしまいます。それでも毎日追加される資料や報告書を見ていると、少しづつ財政再建が出来ていると実感出来ます。最初期は赤字経営だった事が、嘘のように感じてしまいますね。


 来る日も来る日も追加され続けて書類が、ある時を境にぱったりと止みました。そう、遂に街道建設が完了したのです。重要な事なのでもう一度、街道建設が終わりました!細かい調整や沿道の整備はまだ残っているようですが、街道そのものは完成したとの事です。開拓を両側から進め、開通した所で人員の増加をしたのが良かったようです。念の為に多めの資材確保をしておいて正解でした。

「では早速開通式を、と行きたい所ですが・・・」

 集めた全使用人を前に、流石に反省しました。見る顔見る顔一様に、疲労を色濃く浮かべていたのです。連日徹夜でしたから、それもそのはずです。

「まずは一週間、交代制ですが全員に休暇を与えます。ゼノアとナーザス、ケイトの三人は同時に休日とはさせられませんが・・・」

 その言葉で、全員が大いに沸いてくれました。どさくさに紛れて抱きつこうとした不届き者は、コンラッドとリメリアが取り抑えてくれています。うんうん、リメリアも漸く私を優先するようになりましたね。

「草案ですが、各自の休暇予定を一覧にしています。希望があれば各自対応しますので、申し出てくださいね」

「え、これだとお嬢様の休みがありませんけど・・・。どうするんです?」

 そんなもの、ある訳がありません。一段落したとはいえ、まだ領地経営の仕事は山積みですから。私はちょこちょこと仮眠が取れましたし、たまには休まず仕事をしなければ、またセバス案件になりますし。

「いやいや!まだ育ち盛りなんですし、休日の一日二日は必要ですよ。ただでさえ小さいのに───」

 明らかに今、身長以外の所も見ていましたよね?ゼノアめ、リメリアと一緒に半年間減給です。ついでにお父様にも言いつけます。

「明日だけ休ませていただき、裁量権をいただければ僕らで処理しますから。お嬢様もいい加減休んでください、倒れられたら後が大変な事になりますし」

 コンラッドとラウール、リメリアを三日程休ませたら街道の視察をしたかったんですけど。確かにこの二月は三日に数時間しか寝ていません。ナーザスもいますし、ケイトやミーアが頼りになる程に育ってきたので、任せてしまいましょうか?

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