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集り強請りは纏めて排除。お残しは許しません

・・・遅くなりました。

言い訳はありますが、黙っておきます。デブじゃない方の少佐が悪いよ、うん。

 突然ですが、久方ぶりの実家です。お母様にお願いがあり、必要な資料だけを纏めてやって来ました。

「お嬢様、お元気なようで何よりです。最近は応援要請もありませんでしたが、領地は順調なのでしょうか?」

 邸に入ると、セバスからの嫌味たっぷりな歓迎を受けました。散々手伝いを頼み、しかも私が逃亡したからと捜索に向かわされれば、嫌味の一つは言いたくもなりますか・・・。それでも私、貴族家当主です!無爵の執事より立場は上です!・・・よね?


「予想はしていたけれど、酷いものね・・・。ラウレア家どころか、イェリングまで?うーん、ちょっと甘くしすぎたかしら。あなた、うちで流している小麦の価格、来月から二割増にしない?」

「いや、備蓄目的として供給そのものを止めよう。あと監視の目を増やす。イェリング家の縁戚がいるのは、東端の領地だったか。あそこなら領主は確か───」

 私が口を出すまでもなく、お父様とお母様が話を進めています。王都から離れた土地とはいえ、作物や特産品は豊富にあるのです。品質は良く、どの領でも人気のある品ばかり。それらが急に止まればどうなるか。お父様もなかなか意地が悪いですね?職権乱用のような言葉もありましたが、聞こえないふりをしておきます。

「あとこれは、お母様のご実家経由となるかもなんですが・・・」

 もう一つ、火薬を追加します。場合によっては大炎上するかもしれませんが、ご愛嬌ですよね?

「とある領地で、孤児院の資金横領と思われる状況が発生しています。孤児達が残飯を漁り、服装も切れ端を着ているような有様です。王国運営の施設なので、そういった事は有り得ないはずなんですが・・・」

 工事の途中で気付いた事でしたが、どうやら運営を委託されている貴族がやらかしているようなのです。侯爵領なので、私からは何も出来ません。味方についてくれている面々を考えれば、一当てで勝てそうな気はしますが。これ以上、お姉様達を困らせる訳にはいかないのです。

「実家の隣じゃない・・・。お父様に任せると血を見るだろうし、ブリング男爵に頼むのもねぇ・・・。で、何で姉さんがいるのかしら?」

 そう、しれっとした顔でいらっしゃるんです、王妃様・・・。お姉様といい誰それといい、友達の家に行くような気分で来られるので、敢えて触れないようにしていたのですが。

「とある子爵に怪しい動きがあれば、すぐ報告するようにと、ブルムント公爵に伝えていたのよ。まさか国の給付金を横領するなんて、身の程知らずな真似をするのがいるなんて、ねえ?」

 ・・・目をつけられていたようです。しかもこれ、王国財務局長の弟が領主なのです。まさかあの噂、事実だったなんてありませんよね?


 それから二月が経ち、ある侯爵家に立ち入り検査が入りました。王国財務局長とその弟、両方です。そうしたら出るわ出るわ、不正の証拠が山ほどです。拐かしに類する行為もあったようで、事は兄であるあの醜い豚にまで及んだのだとか。それで、何故私まで王都に呼び出されたのでしょう?え、証拠を持ち込んだ件に関する事情聴取?ですよねー・・・。

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