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急襲、公爵家。え、何で?

気付いたら300pt越え。

皆さん、ブクマありがとうございます!

 アダムス侯爵へお願いの書状を送り、再度書類仕事に戻ります。いや、滞らせると私が埋もれてしまうので。今でも書類の山で扉が見えませんし、これ以上増えたら私の姿が見えなくなるのでは?お父様もお母様も背が高いので、伸びるとは思うんですが・・・。

「カミーラは小さかったし、もしかしたらあまり伸びないんじゃない?」

 声の主は下姉様です。何故いるのか、と思ったら昨日から泊まりこんでいたのでした。冗談ではなく忙しいので、遠慮してほしいとは言ったのですが。何かにつけて現れるんですよねぇ・・・。この二人、私の所を何だと思っているのでしょう?

「宰相がね、ディアの所に行くならこれを持って行ってくれって。昨日渡しそびれていたから、今のうちに置いておくわね」

 宰相からって、嫌な予感しかしないのですが。受け取らないという選択肢は無いので、見るだけは見ますけども。

「・・・見なければよかったです」

 はい、予感は的中でした。今手掛けている事業、それらの進捗報告を今月中に提出せよという命令です。えーと、全部となるとどれだけあるでしょうか?

「教会兼学院の運営、周辺領への街道整備、東国への道路と宿場建築だったかしら?ああ、領内の運営についても必要ね。補助金、貰った分は殆ど使わなかったんでしょう?」

 ・・・バレてますね。会計報告を随時上げているので、目が節穴でもなければ分かる事なんですが。うう、上手く誤魔化して貯蓄する予定が・・・。

「東国の言葉で『悪銭身につかず』、というのがあるのよ。不正とまでは言えないけれど、国の予算を横流しするようなものだもの、流石に温厚な宰相でも怒るわよ?」

 勧善懲悪ともいいますね、それ。役人がやってきて、強制連行とならなかっただけ良しとしましょう。そして書類が増量です。んー、どれから手をつけましょうか・・・?


 優先順位をつけていったら、何とか先が見えるようになりました。今日中、明日まで、四日以内と総量は変わらないものの、片っ端からやるよりは気楽になったのです。焦って間違う事もないですし、今日明日中に処理するものだけ、急いで片付けていきましょうか。

「お嬢様、只今玄関に来客が・・・」

「面談の約束は無いですよね?何方がいらしたのでしょう?」

 国王は当分来ませんし、王妃様も同じです。領民が何の連絡もなく来るはずはありませんし・・・。心当たりがないですね?

「それが、その・・・。ブルムント様とイェリング様、両公爵家当主様がいらっしゃったのです」

 ・・・・・・はい?イェリング公爵は四大公爵家でも若い一族で、上姉様の誕生とほぼ同時期に陞爵した家系です。何でも数代に渡り王国の発展に寄与したとか、そういった理由だったとか。

 イェリング家は特定の領地を持たず、王宮や城を拠点に仕事をしています。武官が多く、前の宰相もその家の出だったそうです。・・・言われてみれば、今の宰相もその係累ですね。ブルムント公爵と揃っての来訪。イヤーな予感がビシバシと襲ってくるのですが、気のせい・・・ですよね?

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