王都での一幕と計画
一段落ついたので、次作の投稿を開始予定です。少し書き溜めてからなので、そっちは不定期連載になります。
・・・ダラダラと続けようと思えば、いくらでも続く作品ばかりに。どうしてこうなった
「何、子爵領と東国方面の直通街道?しかも根回しは済んでいる・・・?」
王妃らは何処へ出掛けたかと思えば、ディアンサ嬢の夜会へ出席していたらしい。そこで何があったか、昼食の際に問い質してみたのだが。まさか、同じような事を考えていたとは・・・。流石はカミーラ、狡猾というか悪賢いというか・・・。
「お父様、何故今まであちらの国とは国交が無かったのかしら?文化が違うとはいえ、あちらにも魅力的な物は数多くあるわよね。一部の貴族は独自に商会との取引をしているようだし」
「まず文化が違いすぎた。向こうは職業毎に纏まった単位があり、それぞれが自治権に似た物を持っている。場所や内容によっては国や地域の命令も無視出来る上に、そもそもこちらでいう国という概念が薄い。領主が纏まり、結果的に国に近い形となっているだけだからな」
かつて一度赴いた地ではあるが、互いに利点を見出す事が出来ず、国交や条約を結ぶ事は無かった。互いの国境を開放し、商人らが行き来する事を遮らぬようにする程度だったか。が、その地で作成される陶器や建築様式が貴族らの心を奪い、独自に交友する事となった。あの時に何かしら友誼を結んでおけば、と後悔したものだ。
「ディアのやってる事って、国を先取りしているわね・・・。面白いけれど、ちょっと悔しいわ。あの子の傍にいられないんだもの」
次女の言葉に、全員で頷いた。どうにかしてあれを中枢に引っ張れないものだろうか?息子がいない事がここまで悔しいものだったとは・・・。
今の所見落としているようなものはなく、計画そのものは順調に進んでいます。横槍もなく、利益を掠めようとする商人も来ていません。街道が完成したら、そう言っていられないでしょうが。
「それではそろそろ、妨害行為への対策もしておきましょうか」
ブルムント公爵とブリング男爵を抱き込み、王国内の財務と軍事も味方にします。お爺様もいらっしゃいますし、これで貴族からの嫌がらせや集りを抑え込みましょう。主な街道沿いの宿場町も徐々に完成してきていますから、充分間に合います。宿場町建設から人手を回し、直通の街道を優先させますか。先に街道を通してしまわないと、宿場に人がやって来ないでしょうし。
「ゼノア、街道建設に業者を追加出来ませんか?出来れば新規よりも、領内での工事経験のある所が望ましいです。混凝土の扱いに慣れている人選んでおいてください」
「確かに進捗が早すぎますね。二業者程を選び、応援として向かわせておきましょう。ご自分でやられます?」
絶対嫌です、ということで任せました。まだやらなければいけない事もあるので、手が回らないのです。今でさえちょっと忙しいですし・・・。
明日から当面、また執務室に引きこもる生活が始まります。来客もありますが、書類関連を終わらせないといけないのです。動けなくなるので、子供達と約束した遊びは暫くお預けですね・・・。




