問題発生。想定内です!
業者選びも終わり、宿場の建設準備が始まりました。書類仕事は、学院から選抜した生徒らに丸投げです。当然ですが、お給金は出しますよ?提出させた成績表を見たら、意外と優秀な学生が揃っていたんですよね・・・。これは使わなければ勿体ないと、渋るゼノアを説得しました、割と本気で。
これが大成功で、滞りがちだった建設予算関連や国への報告書の山が、あっという間に減っていったのです。もしかして、定期的に続ければ私の仕事はかなり減りません・・・?
「おー、なかなかいい感じに出来てますねー」
建設現場を見て回った所、なかなかの進捗状況でした。全体的に、予想より二割程は進んでいるでしょうか?これなら、予定を繰り上げても問題ないでしょう。
「ええ、工事は良い具合に進んでいます。ただ、一箇所だけ気になる点が・・・」
一緒に見て回った工夫が、図面を出しながら溜息を吐いてきました。ええっと、嫌な予感がするのですが?
「混凝土ですが、材料の火山灰が高騰気味で・・・。王国各地の業者がこれに目をつけ、挙って買い集めているようなのです。ここ数ヶ月では噴火も起きておらず、在庫が残りわずかとなっていまして」
───この設計では、資材がたりない。そう言っています。予想通り、あの混凝土は王国全体へと普及したようです。土台さえあれば様々な形を作る事が出来る上に、強度も抜群となれば当然の結果です。それにしても、ちょっと早すぎですね・・・。足りるでしょうか?
「一応、領主邸に若干ではありますが、火山灰の在庫があります。それらと入手出来た分とを計算し、設計をやり直してください。その程度の遅れであれば、不問とします」
最初の設計はあくまでも理想であり、実現出来ないならば多少の妥協はします。他の方法も浮かんでくるかもしれませんし。その辺りは専門家に任せましょう。
予定を繰り上げられると思ったら、後退してしまいました。あ、書類の方も幾つかの追加が必要です。予算の余裕もありますし、大まかな部分だけ作って学生らに任せましょう。実地訓練にもなりますし、学院としては歓迎する事ですよね?
「困ります・・・。確かに領主様の仕事は学生らには良い鍛錬の場となっていますが、参加した全員が疲労困憊となっており、本業である学業に支障が出ておりまして。増員か仕事量の見直しをお願いに来たところでして」
領主邸に戻ったら学院長に捕まり、今に至ります。そんなに多かったでしょうか?普段の私に比べたら、遥かに少ないんですけど・・・。
「お嬢様は溜め込んだ所をゼノアさんに捕らえられて、ですからねえ・・・。僕達も少しずつ片付けていますけど、学生には無理がある量だと思いますよ?」
リメリアから指摘されましたが、知らん振りです。直属として雇ったとはいえ、遠慮無さすぎですよ?時折ナーザスと話しているようなので、色々と聞いているのでしょうが。うん、暫くは給料を減らしましょう。
個人資産を切り崩す必要は無くなってきましたが、まだ着手したい場所は山ほどあります。一つずつ解決していきましょう。
仕事中に思いついたのが2つ。どっちも序盤だけは書き終わったんですよねぇ・・・。どっちが良いでしょう?
1.ステ振りミスった系勇者───盗賊系の最強職───
2.売国奴の再建計画───弱小国家とは言わせない
書き溜め出来たら同時連載も考えます・・・




