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農村にて。・・・どうしましょう?

ちょこっと隔離されてきました。

無事ですよ、ええ。

 今日の査察先は農村部です。いや、最近は来ていなかったので・・・。領地の食卓を守る所なのに、ちょっと足が遠ざかっていたのでした。

「領主様、お久しぶりです。様々な難関はありましたが、何とか食用作物の栽培も軌道に乗ってきました」

 長老・・・と呼ぶには若すぎる人ですが、村の纏め役をしてくれています。前に来たのは・・・人口調査の後位でしょうか?

「ご無沙汰しております。確認したい事があり、突然ですが訪問させて頂きました。お時間はよろしいでしょうか?」


 村長を連れて来たのは、便宜的に設けた村役場です。人口調査の折に仮で設置した部署でしたが、何とか上手く回っているようです。そこでここ半年の物価と輸送量の一覧を貰い、税務担当を交えて話をする事にしたのです。

「やはり、影響が出ていますね。農作物の流通は、領としても重要な要素です。至らぬ所があり、大変申し訳ありませんでした」

 頭を下げると、周りの人がほぼ全員、慌てて止めてきました。護衛の二人だけです、止めに入らなかったのは・・・。

「応急処置ではありますが、本件についての策を持ってきました。一度目を通していただき、可否を伺いたいと思います」

 これについては、姉様にも見てもらいました。根本的な解決には時間がかかりますが、一先ずの応急処置としては十分だろう、という事です。国としても何か出来ないか、帰って相談してみるとも言っていましたが。・・・また来る気ですね、あれは。


「応急処置という事は、これ以外にも何かしら手を打ってくださると?我々の土地で作った物が売れる事は嬉しいですが、見た限りでは、これでも十分───」

「駄目です、まだ足りません。一時しのぎには良いですが、恒久的な対策としては、まだ不十分ですから。ですが、ご安心ください。必ず、最良の政策を実施させていただきます」

 村長の言葉を遮り、今の思いを口にしました。ええ、領主の名にかけて、誰にも文句の出せない策を考えさせて頂きますとも。

「少し田畑を見て、今回は帰らせていただきます。作物の出来具合や生育状況を見させてください」

 物価の急な下落は、輸送以外にも何かしらあるのではと、ふと考えついたのです。豊作すぎて、という事も有り得ますからね。まあ、十中八九は輸送面での不都合があった事が原因とは思いますが・・・。


 ・・・分かってました。ええ、分かっていましたとも。数人の護衛がいるとはいえ、私が来ればこうなる事は。

「りょうしゅさまー、だっこー」

「りょうしゅさま、あそんでー」

 田畑の方へ顔を出した途端、近隣の子供たちが集まって来ました。まだ学舎へ通うには幼く、家事や仕事の手伝いもあまり多くは出来ない年齢の子ばかりですが。退屈そうにしていたので一緒に遊んでいたら、いつの間にか懐かれてしまったんですよね・・・。

「ごめんね、今日はちょっと忙しいの。また今度来た時に、たっくさん遊んであげるからね?」

 何とか諭して回れ右させましたが、とても残念そうに悲しい顔をしています。心が痛いですが、今日は仕事が優先です。・・・セバスも怖いですし。

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