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順調すぎて。何と大変な見落としを・・・

タイトルはご存知、呉学人です。流石誤先生、パネェっす。

 工事は無事に終わり、業者の方々はそれぞれの地方へ戻って行かれました。いや、まさか王国中の業者が集まるなんて・・・。工事費の半分は王国負担だったので、予算がかなり浮きました。やったね、出来る事が増えるよ!

 想定以上の人数が集まったので、二期工事で予定していた場所も着手出来ました。そう、王都方面への別ルートです。領都から各地への道は同じ時期に終わらせる予定でしたが、予算の都合もあり、他領へ続く道は後回しになるかなー、という結論が出ていたのです。が、それらも含めてまるっと解決です。順調すぎて、怖いくらいに・・・。


 放浪はもちろん続けますよ?何度でも言いますが、二度目の人生、楽しまなければ損ですからね!先日雇った新しいメイドのジェシファは私と背格好が似ているのもあり、彼女を影武者としておくだけで、いないことがバレないという素晴らしさです。セバスさえ欺いた演技力、期待しない訳がありません。

 他のメイドや使用人からも双子のようだと言われていて、ナーザスなんかは、私が二人なんて悪夢のよう、などと言っています。天使のような私が二人いたら、天国の間違いではないでしょうか?

「こんにちは!今日も良い天気ですねー」

 やってきたのは、領地邸から一時間程の所にある農村です。足跡は消してきたので、追跡は出来ないでしょう。セバスを撒く為に毎日、色々と勉強しているのです。

「あらあら、領主様じゃないですか。今日もお一人で視察ですか?」

「はい。道が出来たとはいえ、まだまだ改善の余地はあるはずですから。その為にも、自分の目で見て周りたい・・・ん、ですけど・・・」

 村人達が、続々と集まってきました。んー、おかしいです。確かここは三十人程度の小規模な村なはずです。・・・目の前には既に、五十人以上の人が集まっています。一番近い農村は今が収穫時なので、そこからの応援という可能性は低いですよね?あ、もしかして、まさかの・・・。

「すいません、この村って何人位が住んでいるんでしょう?」

「正確に数えた訳ではないですが・・・。ざっと五十人程でしたかな?農繁期になれば、もう十人は増えますじゃ」

 ・・・やらかしました。人口の把握は政治の基本なのに、見事に抜かっています。まさか国王陛下の代理とあろうものが、そんな基本を疎かにするとは思わず、調査年月日を確認せずにいたのです。今日は帰ります、また後日来ますと伝え、村を後にしました。


「人口調査を行います。対象は領地全体で、宿泊しているだけの傭兵や行商人は除外です。定住している人に限りますが、一月以上宿に泊まっている商人や、長期契約で領民の家を借りている傭兵は対象とします」

 領地邸へ戻り、ゼノアとナーザス、ルイードの三人を呼び出しました。・・・急に戻ったと思ったら、と溜息を吐かれました。ジェシファは何故か、自分の仕事に戻っていたそうです。影武者の意味が無いじゃないですか!

「今はそんなの、どうでもいいんです!人口が分からなければ、税収に大きく影響します。ざっと聞いた限りでは、領民は手持ちの資料より大きく増えているんですから、このままでは支出計画にも影響が出てしまうんです。結果によっては、課税品目や割合を調整します」

 人口の推移状況によっては、税収が多くなりすぎる可能性があります。それが国王様達にバレたら、予定していた補助金が打ち切られてしまいますし。税は万一の為に貯め込んでおいて、補助金で領地を立て直すのです。その計画だけは、絶対に死守しなければ!

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