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初めての領地経営。・・・初めて?

 実家から馬車で三日、道中は特に何も無く私の領地に到着しました。そもそも、王都から各有力貴族の領地への道に、盗賊や野盗が出てくる事が問題ですね。領軍か自警団かは分かりませんが、良い人材に恵まれているのでしょう。自領は自分達で守るのは基本ですよね?


「というわけで、私が新領主のディアンサ・クロード・マーネイン子爵です。実家は伯爵ですが、この子爵位は自分で成った物であり、決して余った爵位を受け継いだとか、マーネインを騙る偽物とかではありませんので。その辺りについては、実家より連れて来ました使用人からも話は聞けると思います。今日は特別な事はしません、領都の住民に挨拶回りだけしてきますので、皆さんは通常業務でお願いします。あ、何人かは手分けして屋敷内の案内をしてください。使用人さん達の私室もあるでしょうし、間違って踏み込んでしまったら申し訳ないので」

 まさかとは思いますが、その時に情事の最中だったら目も当てられません。十三歳には刺激が強すぎると思いますよ、お父様?


 結局、元からいた使用人の殆どが残ってくれました。待遇が変わらない事、連れて来た使用人の技量が高く、その技術を学ぶ機会にもなるというのが大きな理由です。着任当日に国王陛下からの書面が届き、働き如何によっては王宮での勤務を認める、なんて文言があれば残るのも当然です。辞めた方は、お父様の付人ばかりでしたしね・・・。

「ここの領主となりました、ディアンサ・クロード・マーネインと言います。初めての事なので不手際はあると思いますが、温かく見守っていただけると幸いです。後日周辺地区の責任者を集めた説明会を行いますので、ご参加をお願いします。これからの経営方針を説明する場となりますので、ご都合がつく限り参加される事を希望します」

 馬車で領内の集落や都市部を周り、町長やそこの責任者にあたる人へ挨拶していきます。最初は驚かれる方もいましたが、自己紹介する度に納得されたような顔をしています。・・・何故でしょう?

「あー、新領主ってのはマーネイン家のご令嬢でしたか・・・。噂は流れてますよ、なんでも十歳で伯爵領の経営を立て直したとか、国王陛下自ら子爵位を与えたとか。ここはご存知の通り、周辺が有力貴族に囲まれた場所なんで、そういった話は尾ひれも付かずに回ってきやすいんです」

 最後に挨拶した所は、気さくに声をかけてくれる人ばかりの村でした。そんな噂が流れていたんですか・・・、出元は陛下かお父様ですね?後で抗議の手紙を送っておきましょう。


 最後の最後で見事にやられましたが、何とか領主邸に帰ってきました。馬車があり、最低限の挨拶で済ませたので一日で終わりましたが、領民の全員が馬車を所有するわけがありません。説明会の日程は考えなければなりませんね。そうでないと、他の事が一切出来なくなってしまいますし。

「という事で。ナーザス、これからの予定をある程度組んでしまいましょう。まずは領内の視察です、書類でどういった産業があるかは把握出来ていますが、人の動きは自分の目で見なければ分かりません。無駄な所が無いか、また不足している資材や器具が無いか、徹底的に洗い出しましょう。領民へ説明会はその後、洗い出しの終わった所から順番に行います」

 ナーザスの立ち位置は、セバスと似たような物になりました。邸内の人員管理と私の補佐です。ナーザス一人で手に余る箇所については、更にその補佐としてカーチェスという、こちらに元からいた使用人が行いますが。

「かしこまりました。領都周辺は一日で片付くでしょうから、先ずはそこから行きましょう。近場を終わらせ、徐々に半径広げていけば・・・そうですね、凡そ一月もあれば完了するかと」

 セバスお勧めの人材とあって、なかなか計算が早いですね。私の見積もりでもそれ位ですし、場合によっては使用人にも数人出張ってもらい、近場は数日で終わらせてしまいましょうか。

 この領地経営は、私が思うままに行います。それでも誰にも悲しい思いをさせず、私が自由に行動するという目的があります。王女時代には叶わなかった想い、今度こそは実現させてみせましょう!

こっそりとランキングに参加しています。面白い、いいなと思ったらポチッとして頂けると、作者がほくそ笑みます。

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