表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

前編

   

 俺はウイルスである。名前は、もうない。‥‥‥といった事情は、今さら語るまでもあるまい。とにかく俺は『俺』ウイルスとして、生と死を繰り返す毎日であった。

 今日も今日とて、細胞に感染してバラバラとなり、いったん死んだ俺は、新しく作られた『俺』ウイルスの中に転生する。そして、次の細胞に感染して、また死んでしまうわけであるが‥‥‥。

 薄れゆく意識の中、俺は気づいた。今回侵入したこの細胞、既に同族の『俺』ウイルスが感染している細胞であった。


 まあ以前の『先客』さんとは違って、あくまでも同じ『俺』ウイルスである。あの時は、『先客』ウイルスと『俺』ウイルスの部品タンパクしつが同じエンベロープに包まれようとして上手くいかず共倒れになる、なんて事態も目にしたが‥‥‥。今回は、その心配もないわけである。

 もちろん、同じ『俺』ウイルスといっても、突然変異で少しくらい遺伝子やタンパク質に変化が生じている可能性は、ゼロではない。しかし、そうした突然変異は、それはそれで構わないのである。むしろ大歓迎である。

 ウイルスの変異は、ランダムに発生する、いわば偶然の積み重ねである。それが喜ばしくない突然変異であれば、世代を超えて受け継がれるはずもない。自然淘汰されて、ウイルスの生育環境に有利な変異だけが、残っていくものである。

 そう、それは『生育環境に有利な変異』である可能性が高いのであるから、そうした遺伝子やタンパク質を取り込めるのであれば、それは俺にとってプラスとなるのであった。あるいは、そうやって今までの『俺』ウイルスが新しい性質を獲得するのではなく、もう一方の既に変異した『俺』ウイルスの方に――変異した『俺』ウイルスから作られた子孫ウイルスの方に――、俺の次の意識が覚醒するかもしれない‥‥‥。

 いやいや、これらは全て「同族の『俺』ウイルスが変異していた場合」という前提の話である。仮定に基づいた想像である。人それを妄想というのであろう。ごくごく平凡な子供が「ある日突然、僕は超人的英雄スーパーヒーローになる!」と空想するようなものであろう。

 少し恥ずかしくなった俺は、冷静に様子を観察することにした。もしも本当に同族の『俺』ウイルスに何らかの変異があるのであれば、この細胞の中で作られているウイルス遺伝子やタンパク質にも、俺と『同族』との間で、わずかな差異が見られるかもしれない。まあ、一目でわかるほど明確な変異など、まずありえないとも思うのであるが‥‥‥。

 ところが、ところが。

 変異があるかもしれないという期待は裏切られずに、見てもわからないであろうという予想だけが外れたのである。『同族』の遺伝子は、あからさまに、俺のそれとは異なっていたのである。

 驚いたことに、遺伝子そのものが、微妙に長いのであった。

 では、その『微妙に長い』遺伝子から作られるタンパク質に異常はないのか、よくよく観察してみよう。

 いつものように、ウイルスの『手』となるタンパク質も、『顔』タンパク質も、『心臓』タンパク質も、普通に出来上がっているように思われる。外見的には、特に変化はない。機能的な変化は、実際にウイルスになってからでないと、わからないかもしれないが‥‥‥。

 いやいや。ここで俺は、明らかにおかしな現象をの当たりにした。『手』や『顔』や『心臓』などのウイルスタンパク質だけでなく、得体の知れない謎のタンパク質も一緒に、『同族』ウイルスの遺伝子から作られていたのである!


 以前に述べたように、一般的にウイルスの変異というものは、遺伝子――設計図――の複製失敗コピー・ミスである。しかるに、設計図を写し間違えたら、設計図のサイズそのものが大きくなった‥‥‥。こんなことが、起こり得るのであろうか? もちろん、書き写している間に、間違って一部分だけ繰り返し複写してしまう、という可能性は、非常に低いがゼロではないであろう。それならば、その分、少しだけサイズが大きくなるかもしれない。

 しかし。

 もともと存在していなかった部品タンパクしつを設計図に書き込んでしまうなんて、そんな失敗があるのであろうか。あるとしたら、それは『失敗』ではなく、故意に書き加えられたとしか考えられない。しかし、そんな『故意』は、ウイルスの複製過程に存在するわけもなく‥‥‥。

 想像できる可能性は、ただ一つ。これは、自然なウイルス増殖の中で起きた出来事イベントではない。何者かが、外部から干渉したのである。かわいそうに『同族』は、その遺伝子に、人工的な変異を導入されてしまったのである。

 つまり。

 組換えウイルスである!


 組換えウイルスとは、人工的に遺伝子をいじくられたウイルスのことである。人間でいうところの、改造人間やサイボーグのようなもの、と思ってもらいたい。

 今や科学技術の発達によって、人工臓器などを用いた現実リアルの『改造人間』や『サイボーグ』も登場したようであるが、これらの言葉を聞いて最初に頭に浮かぶのは、実在するものよりも、むしろ漫画やアニメに出てくる『改造人間』と『サイボーグ』であろう。

 漫画やアニメといったフィクションの世界においては、最初から主人公側の組織や科学者が平和目的で作る場合もあったが、やはり悪の組織によって生み出される『改造人間』や『サイボーグ』の方が、圧倒的に多いのではなかろうか。

 そう、哀れな『同族』ウイルスも、悪の組織によって改造されてしまった組換えウイルスなのであった。この場合の悪の組織とは、他でもない、俺たちウイルスを駆除しようとする人間たちのことである。

 人間たちは俺たちウイルスを病原体として忌み嫌っているが、俺たちも好きで宿主を病気にしているわけではない。俺たちウイルスとしても、宿主が健康で長生きしてくれないと、俺たちの暮らす場所自体がなくなってしまう。少なくとも、ウイルスが次の宿主へと伝播するまでの間だけでも、しっかり宿主には生きていてもらわないと困る。それでも宿主が病気になってしまうのは、まあ、俺たちが勝手に宿主の細胞に侵入して生体機構を色々と借りるからであろうと思うし、仕方のないことなのであろうが‥‥‥。

 ともかく。

 そんな俺たちウイルスに対して「病原体め! 駆逐してやる!」という態度を示す人間たちは、俺たちウイルス目線では『悪の組織』ということになるのである。


 しかし漫画やアニメのようなフィクションにおいては、いくら優れたサイボーグや改造人間を駆使しようと、最後には『悪の組織』は敗北すると決まっていた。だいたい『悪の組織』が作り出したサイボーグや改造人間の中から、組織を裏切って正義の英雄ヒーローとなる主人公が出てくるのが、定番となっていたからである。

 では『同族』ウイルスのように、人間たち――『悪の組織』――に改造された組換えウイルスの中にも、組織を裏切って、俺たちウイルスの味方となる救世主が現れるのであろうか?

 いやいや、現実は、そう甘くないであろう。

 そもそも『組織を裏切る』というのは、組織の想定に反した行動をとる、という意味である。フィクションにおける『悪の組織』は、せっかく高性能なサイボーグや改造人間を用意しても、それを想定通りに扱えなかったからこそ、最後は滅んでしまうのである。

 その点、人間は『悪の組織』としては高尚である。今まで人類が滅んだという話はついぞ聞かないので、管理がしっかりしているのであろう。予想外の組換えウイルスを作り出すこともなく、仮に出来てしまったとしても「失敗作!」として人知れず処分しているに違いない。

 サイボーグや改造人間をいきなり実戦投入したり、彼らに逃げられたりするフィクションの『悪の組織』とは異なり、人間は、作った組換えウイルスを「計画通りに働くかな?」と、まずは試すのである。しっかりとした管理下で、実験を行うのである。

 いわゆる動物実験というやつである。だから人類に敵対する可能性のある組換えウイルスが実際の患者に感染することはなく、世界に流出することはないのである。いや臨床実験という段階にまで至れば、実験動物ではなく患者に投与されるのであろうが、その段階まで進む時点で「この組換えウイルスは、我ら人類を裏切らないであろう」と、従順なものだけが選ばれているはずである。

 つまり、今俺が出会った『同族』ウイルスは、もうすっかり人間――『悪の組織』――の手先に成り下がったウイルスである、と考えてよかろう。

 もちろん、俺たちが暮らすこの体の持ち主が、実は実験動物であるならば――今まさに効果を試験中であるならば――、まだ『同族』ウイルスが『俺』ウイルスの味方になってくれる可能性もあるかもしれないが‥‥‥。

 ちょっとそれは考えにくい。以前に『先客』ウイルスと遭遇した事例があるからである。もしも実験動物であるなら、別のウイルスが感染して実験データをおかしくすることがないよう、安全管理されているはずである。だから、この体は実験動物のものではない。普通に自然界で病原体のウイルスに感染する、野生の動物あるいは人間であると考えるのが普通であろう。

 もちろん野生の組換えウイルスなど存在していないのであるから、問題の『同族』ウイルスは、予防接種におけるウイルスワクチンとか、遺伝子治療におけるウイルスベクターとか、そうした形で人為的に投与されたものと思われる。


 さて、先ほど『組織の想定に反しない組換えウイルス』という話をしたのであるが‥‥‥。

 では、人間という『悪の組織』は、何を想定していたのであろうか。どのような戦略で組換えウイルスを作り出しているのか。それについて少し、具体的に考えてみよう。

 俺が人間であった頃に聞いた話によれば、大きく分けて二つの組換えウイルスがあるらしい。

 一つは、ウイルスの部品タンパクしつそのものを変化させるように、ウイルス遺伝子を書き換える場合である。特に、病原性に関わる部位を弄ることが多いらしい。例えばワクチンとして接種するウイルスなどは、病気を引き起こすものであっては困る。しかし、元々のウイルスと性質が大きくかけ離れていると、それはそれで別のウイルスとなってしまうから、ワクチンとしての効き目が弱くなるであろう。そこで病原性に関わる部位だけに変異を入れたり、毒性の低い類似ウイルスの部品タンパクしつと入れ替えたりして、病気は引き起こさないけれど、それ以外はオリジナルとほとんど同じに見えるウイルスを作り出す‥‥‥。これが、第一の組換えウイルス戦略である。

 もう一つは、ウイルスの部品タンパクしつそのものは変えずに、ウイルス遺伝子に新たなタンパク質を書き加える場合である。そう、俺が出会った『同族』ウイルスは、こちらであった。

 この後者の組換えウイルスは、ウイルス感染によって『新たなタンパク質』が宿主細胞の中に運ばれる形になるので、ウイルスベクターとも呼ばれるらしい。

 もちろん、ただ運び込むためだけならば、ウイルスのタンパク質は必要ないであろう。組換えウイルスの遺伝子からウイルスの部品タンパクしつ記載コードする領域を全て削り取って、目的の『新たなタンパク質』だけにしてしまっても、その組換えウイルスが感染した細胞内で、目的の『新たなタンパク質』は作られる。しかし、それでは一代限り、つまり最初の感染一回に限定されるので、効率が悪くなる。それでは、わざわざウイルスベクターという形を使う意味が少ない。他にも『ベクター』と呼ばれる運搬手段は、いくらでもあるという。

 だから一般的には、ウイルスの部品タンパクしつも全て記載コードされた設計図いでんしに、目的の『新たなタンパク質』を書き加える。そうした形で、組換えウイルスを作製する。そうすれば感染細胞内では、目的の『新たなタンパク質』が作られると同時に、また組換えウイルスが複製されて、次の細胞に感染した際、そこでも同じように、目的の『新たなタンパク質』と組換えウイルスが作り出されて‥‥‥。同じサイクルが延々と繰り返されるのである。


 以上のような知識を思い出しつつ、俺は、問題の『同族』ウイルスが作り出す『得体の知れない謎のタンパク質』に再び着目した。

 少なくとも、人間という『悪の組織』が送り込んだ刺客である以上、組換えウイルスが作り出す『謎のタンパク質』は、俺たちウイルスにとって不利益をもたらす存在であろう。可能であるならば、その正体を見極めて、対処法を考え出したい‥‥‥。

 そう思って俺は観察していたのであるが、残念ながら、最後まで見届けることは出来なかった。俺の意識が、新たな覚醒段階を迎えたからである。次の子孫ウイルスの中に移動したからである。

 ならば、とりあえず先ほどの組換えウイルスのことは一時忘れて、新しいウイルスとしての人生を謳歌するのも一興ではないか。俺は、頭をすっぱりと切り替えたのであったが‥‥‥。

 なんであろうか? どうも不思議な感覚がある。いや、以前に『先客』ウイルスの中で意識覚醒した時ほどの違和感ではない。あの時は、ウイルスそのものの形状は変わるわ、大事な遺伝子も分断されるわ、もう大変であった。

 今回は、形もいつもの『砲弾型』であり、遺伝子も長い一本である。ただ、体が少し重いような気がするのである。確認してみたが、ウイルスを構成する部品タンパクしつの種類が増えたわけでもない。数は‥‥‥。うん、多すぎて、とても数えられない。しかし、ウイルス部品タンパクしつの数量を調べようとしたところで、ようやく気づいた。核タンパク質の数が、微妙に多い。つまり、核タンパク質が保護しているはずの遺伝子が、いつもより少しだけ長くなっている。

 ということは‥‥‥。

 組換えウイルスである!

 俺の意識は、あの場で作られていた組換えウイルスの方に、宿ってしまったのである!


 先ほど俺は『体が少し重いような気がする』と述べたが、別に、あからさまに動きが鈍くなるほど太ったわけでもない。遺伝子の長さが伸びた分、全体的にも少し体が伸びただけである。

 ならば、普通の『俺』ウイルス同様に動ける。つまり、新しい細胞に感染できるわけであるから、そこは一安心であろう。しかし、それならばそれで、俺は少し心配になってしまう。

 こいつは、人間が俺たちウイルスに害をなすために送り込んだ組換えウイルスなのである。はたして本当に、こいつが次の細胞に感染しても構わないのであろうか?

 いや、そもそも、こいつが作られていた先ほどまでの感染細胞は、どうなったのであろうか?

 それが確認できれば、次の細胞の中で起こるであろう問題トラブルも予測できるのであるが‥‥‥。残念ながら、今の俺には、振り返るべき首がない。俺たちウイルスは、後ろを振り返ることが出来ないのである。

 振り向くな! 前だけを見て進め! ‥‥‥などと言われるまでもなく、過去よりも未来を大切にするのが、ウイルスという種族なのであろう。

 まあ、今は、その未来こそが少し心配なのであるが‥‥‥。

 とりあえず、考えていても仕方がない。そもそも、いくら頭を使ったところで、ウイルスとしては自分を制御できない行動もある。俺は、得体の知れない組換えウイルスとして、次の細胞に感染してしまった。

 さて、この細胞の中で何が起こるのであろうか。今度こそ、よく観察してみよう‥‥‥。

 いつものように、体がバラバラになって意識も薄れる中、そのかすかな意識を集中して、組換えウイルスから作り出されるモノに注意を向けた。一つ前の感染細胞と同じく、やはり『得体の知れない謎のタンパク質』が続々と出来上がってきている。

 一体これは何であろうか?

 よく見れば、どこかで見覚えのある物質のようである。ということは、普通に感染細胞の中で作り出されるタンパク質なのであろう。どうやら、この組換えウイルスは、感染細胞が日常的に少量だけ作り出す宿主のタンパク質を、非日常的に大量生産させるように設計されたものらしい。

 では、具体的には、それは感染細胞内でどのような働きをするタンパク質なのであろうか?

 よくよく観察しているうちに、俺は、どこで見かけたものであったのか思い出した。ウイルスとしての魂に刷り込まれた、本能的な恐怖も呼び覚まされたからかもしれない。

 この『得体の知れない謎のタンパク質』の正体は‥‥‥。

 生体の炎症反応に関わるタンパク質であった!


 こいつは、たしか炎症性サイトカインと呼ばれるタンパク質の一種であったと思う。まあ専門的な名称はともかくとして、炎症反応を引き起こすタンパク質である。

 いや、もしかしたら『炎症反応』と漢字四文字で記すと、それも専門用語っぽく聞こえるかもしれない。でも冷静になって考えれば『炎症』くらい、誰でも聞いたことのある言葉であり、誰でも経験したことのある現象であろう。例えば蚊に刺されたとか打ち身とかで、その部位が赤くなったり、熱を帯びたり、腫れ上がったり、痛くなったり‥‥‥。アレである。ほら、そうした嫌な記憶が蘇ってくるはずである。

 そう、おそらく大多数の人間にとって、炎症反応は『嫌な記憶』なのではあるまいか。たった今、俺は『赤くなったり、熱を帯びたり、腫れ上がったり、痛くなったり』と述べたが、これらを気持ち良く感じて大歓迎するのは、一部の特殊性癖の持ち主だけ――アルファベットのMから始まる呼称の人々だけ――に違いない。もちろん、ごくごく普通の人々であっても「痒い!」と思った部分を掻いて、一時的に「気持ちいい!」と感じることはある。ただし、あくまでも、それは瞬間的な気持ち良さに過ぎない。掻いたことにより患部が酷くなる、つまり『掻き壊す』なんてことにも繋がるから、直後に後悔するに違いない。

 まあ、そんなわけで炎症反応は、どちらかといえばマイナスのイメージで人間の脳裏に刻み込まれた言葉であろう。そして、そう考えてしまうと、疑問が生じるはずである。

「ならば、組換えウイルスの理屈には、そぐわないのではないか? 炎症反応を引き起こすタンパク質をウイルスベクターで送り込んで、体内で過剰に作らせても、嫌な思いをするだけではないか?」

 人間であった頃の――特に友人からウイルスやら病気やらの話を聞く前の――俺であったならば、そのように言い出したであろう。だから、同じことを思った人のために、また少し昔話をしてみたい。

   

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ