出産で死にかけます
ん?ここは?
気がついて目が覚めると真っ暗な所にいた
いや・・・・少しは明るく見える
しかしよく見えないな・・・・・
目がよく見えて無いようだ
ピロン
『⚪⚪⚪⚪は出産時にヘソの緒が首に巻き付いて窒息死する』
ん?この⚪⚪⚪⚪って何の事だ?っていうかヘソの緒?
見え辛い目で自分の体を見てみると・・・なんと確かに自分の体から生えている一本の紐を発見
ん?っていうかさっきの言葉を思い返してみると・・・・
まさかここって胎内!?
ひびったわ!!
ってそれどころじゃないんだった
もしさっき流れてきた言葉が本当ならば俺は出産時に死ぬことになる・・・・・
しかもこのヘソの緒が絡まってだ
なんとかしなきゃいけない
・・・・・・しかしなんでまた俺は胎内にいるんだ?
確か俺は体調不良で病院に向かってインフルエンザって診断されて・・・・外が吹雪いていたから仕方なく病院で泊まることになって・・・・・
あれっ!?そっからの記憶がねぇぞ!?
まさかそこで死んで俺転生したの!?
・・・・・・それか夢でもなければこんな意味不明な話があるわけがない
・・・・・・ん?なんか今震えたような・・・・?
それと同時に体が押し出されるような感覚
えっ!?ちょっと待って!?これって出産!?
あっ、もう本番ですか?
対策立てる時間もねぇじゃねえかバカ野郎!!
ってなんだ!?このヘソの緒!?
気持ち悪い!まるで意思を持ってるかのように俺の首に巻き付いてきてるんだが!?
俺は必死で首に巻き付いてこようとするヘソの緒をむっちりお手々で牽制しながら一刻も早く胎内を出ようと、押し出そうとする動きに合わせて動く
やばっ!?首に一重かかった!?
なんとか必死に隙間を開けようとするがやはり赤ん坊程度の腕力では剥がせないのか!?
ならばどうするか!?
生き残るために最善を尽くすためには!?
確か赤ちゃんがヘソの緒で窒息するのは首に巻き付いて圧迫することにより、酸素を含まれた血液が供給されないことだと聞く
それなら最悪圧迫さえされてなければなんとかなるという事だ
しかし・・・どう考えてもこれ・・・・圧迫されてるよな?
なら後は可能な限り酸素を消費しないように動きを止めて、後は運を天に任せるだけだ
そうしてしばらく苦しいのを我慢していた俺だったが流石に限界が訪れる
・・・・・・もう、ダメなのか?
そう思った瞬間に急に俺の視界が明るくなり、俺は軽く背中を叩かれる
それと共に何かが喉を上がってくる感覚がして、俺はそれを吐き出す
「おぎゃー(やったぜ!)」
俺はなんとか生き残ることができたようだ
「⚪☆△×◎◼:◻◎◼◻·◯◯」
目の前にいる女の人が何を言っているのかはわからないが俺はなんとか生き延びることができ・・・・・・
ピロン
『貴方はリュウと名付けられました。また、家名との関係により、これからはリュウ・ガイアスと呼称されます』
へぇーそうなんだ・・・・
そして
ピロン
『リュウ・ガイアスは母親の寝相に巻き込まれて窒息死する』
2連続のピロンである
しかし今度の内容も酷いな・・・・・
っていうか俺はまったり生きることはできないのか!?