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人間の後継者・・それは新種の  『 人 間 』 

作者: セロリア
掲載日:2016/12/29

冬。




東京。





1月。




雪降る。






〈チュンチュン〉



鳥がさえずる。



要「・・〈パチ・・パチ・・〉」


プラモデル作り。



徹夜。




要「ああ・・もう朝か・・まあいいか・・今日はふぁあ・・休みだし・・」





高校生の深森要。



喧嘩は弱く、体は細い。



何もかも平均、普通の男子高校生3年生。



しかし、一つだけ。



他の人よりも優れた才能があった。




それは、人一倍臆病で、用心深いという点だった。




ベッド〈ギシギシ〉




要「ふぁあ・・おやすみ・・」




耳栓をして寝た。





夕方。




要「・・」




目が覚めた。




要「・・ん・・・・」



伸びる。




要「・・は・・・・ふぁあ・・さって・・起きますか〈ギシ〉」




一階に降りる。




両親は離婚。




母親と一緒に暮らしていた。




NHK対策でテレビはない。



冷蔵庫を開ける。



水のペットボトル。




要「〈ゴクゴク〉・・ぷは〈バタン〉」




要「・・」



静かだ。




要「・・?」




静かだ。




要「・・?・・変だな・・何も聞こえない?」




自動車の音が・・聞こえない。




それどころか・・何も聞こえない。




要「耳栓は・・とってる・・・・おかしい・・本当に無音だ・・いつもなら車の音やバイクの音が時々・・・・何で?」



二階に上がる。




洗濯モノをいつも干してるベランダの窓を静かに開ける。




要「・・」




一瞬見ただけでは・・何も・・変化はないように見える。





がーー。




道路に血?



向こうの家にも・・玄関に・・血?




要「・・(変だ・・何・・あれ・・血?・・・・よく・・分からないな・・でも・・あんなの普通片付けるよな・・何で?・・それに・・さっきから・・何も聞こえない・・変だ・・まじでおかしい・・誰も居ないみたいに・・ああ・・これって・・異世界系か?・・やっべえ・・だとしたら・・作業着のおっさん待たないと)」



?「アア・・」




要「(え?)」




見るとそこには明らかに怪我人のおばさん。




要「(ええ?)」



背を低くする。



?「ア・・アアア・・」



よたよた歩いている。




要「(おかしい・・おかしい・・何であんなに・・怪我してるのに病院とか・・救急車が呼ばれない?・・それに・・アレって・・まるで・・ゾンビ・・)」




?「ア・・アア・・」



通り過ぎていく。




要「・・」




要「(何だよアレ・・)」




静かに部屋に戻る。




窓は閉めない。




自分の部屋に戻り、スマホを・・。



ネットが繋がらない。




要「?・・あれ?」



充電を・・。




要「・・あれ?・・ん?・・あれ?・・」




充電が開始されない。



要「・・まさか・・うそ・・うそだろ」




さっきは意識しなかった。




もう一回冷蔵庫を開けた。




動いていない。



要「・・うそー・・止まってる・・電気が・・まじでかよ・・」




二階に戻る。



窓を静かに閉め、リュックをクローゼットから引っ張り出す。




要「なんてこった・・なんてこった・・ああ・・嘘だろ・・神様・・神様・・何で・・嘘だろ・・嘘だろ・・何で・・くそ・・嘘だろ・・嘘だろ・・夢だ・・これは夢だ・・夢だ・・夢だ・・そうだ」




ほっぺをつねる。




要「痛い・・」




うなだれる。




要「痛い・・くそ・・痛い・・痛いよ・・何で・・ひっぐ・・まずは状況を整理する・・グス・・はあ・・ええと・・まず・・窓からは街の方は見えない・・多分・・煙とか・・あがってるのかな・・んで・・んで・・ええっとお・・くそ・・くそ・・考えがまとまらない・・・・落ち着け・・ふう・・ふうう・・」




落ち着いた。




要「まずは・・確かめないと・・んで・・もし・・バイオだった場合は・・場合は・・・・場合は・・・」




無理ゲー。




要「無理ゲーだろお・・ここは日本だっての・・はあ・・銃なんかあっても・・人間にしか意味ないだろうし・・走るタイプだったら・・大群だろうし・・返り血触っただけで毛穴から感染するかもだし・・グリーンハーブなんか落ちてないし・・・・アメリカ軍は何やってんだよお・・くそくそ」



暫く静かに泣いた。




要「はあ・・ヘリの音が聞こえない・・テレビのヘリも・・いない・・軍のヘリも・・戦闘機の音も・・車の音も・・聞こえない・・爆発音も・・聞こえない・・どうして・・答えは決まってる・・全滅なんだ・・そうとしか・・考えられない・・悲鳴も聞こえない・・くそ・・悲鳴が聞こえないよお・・くそくそお」





夕暮れから・・夜になってくる。




要「・・朝を・・待つか」




医療品。




釘抜きつきの金槌。




水。



トイレットペーパー。



パン類。



お菓子。



肉類・・は・・腐る為持っては行けない・・。



暗闇では・・明かりは点けられない為、調理は出来ない。



母親のお酒のおつまみの乾燥お肉を戸棚から出す。



大量のライター。



ステンレスコップ。



歯磨き粉一本。



歯ブラシ3本。



重曹小袋一個。



着替え類。



タオルを出来るだけ。



食料と、水、そして着替え、トイレットペーパーだけで既に大きいリュックはパンパンだ。



ベッドに寝転ぶ。




要「・・暫く・・此処で暮らすか・・俺の勘違いだって事も・・ただの・・そうだ・・ただの電気料金未払いなだけ・・そうだ・・きっとそうだ・・今夜母さんが帰ってくれば・・全部分かる・・もし・・帰ってこなかったら・・来なかったら・・くそ・・帰って来なかったら・・うぐ・・・・母さん・・」










翌朝。




要「・・」





眠れなかった。





要「・・帰って・・来なかった・・か・・・・・・・・・〈ギシ〉」



起き上がる。



要「・・とにかく・・確かめないと」




長くつを履いた。



静かにベランダの窓を開け、外にそろりと出る。



辺りを見渡す。




誰も・・何もいない。



雪が降っている。




小さいハシゴを立てかけ、屋根に登る。




要「はあ・・はあ・・」




息が白い。




街の方を見た。




要「嘘・・だろ・・」




ビルからは何本もの黒煙が。



住宅街、学校、その他方面からも。




要「うそ・・だろう?・・嘘だと・・嘘だって言ってくれ・・マジかよう・・マジでかあ・・・・」



もっと見渡す。




ゾンビは見えない。




要「・・グス・・はあ・・こんな寒いと・・出歩けない・・でも・・腐れない食料は・・もって・・6日・・いや・・5日・・これじゃあ・・出掛けないと食っていけない・・うそお・・もう・・まじでかあ」



ぼやきながらはしごを降りる。






はしごを外し、窓を閉めた。




要「・・どうしよう・・どうしよう・・」




ウロウロ。




要「規模は?・・多分・・全国レベル・・生き残りが居たとしても・・俺レベルだろうし・・宛には出来ない・・感染方法が分からないと・・飛沫か、接触感染だったら・・戦うわけにはいかないし・・」




ウロウロ。




要「夏になったら・・蚊で移るかもしれないし・・冬で良かった・・ああもう・・お手上げだっての・・どうせなら寝ながらゾンビになりたかった・・ああ・・神様・・俺にどうしろって・・はあ・・とにかく・・街の方へは行けない・・かと言って・・移動手段も・・音が出るからなあ・・田舎に・・いや・・島に行かないと・・沖縄・・そうだ・・沖縄なら・・よし・・まずは・・沖縄を目指そう・・」




フード付きのダウンを着て、九州を目指し、家を出た。




暫く歩く。




要「はあ・・はあ・・」



何も・・いない。




要「・・移動・・してるのかな・・南に・・多分皆移動するよな・・東京湾から船で移動したいけど・・多分・・いや・・一応行ってみよう」




6時間後。



色々あって東京湾に着いた。




風が凄い。




要「さっぶ」




要「・・とりあえず・・船・・船・・いねえ!?」




船は一隻もなかった。





要「ああ・・皆考える事は同じって事か・・歩きで行くしかないか・・この分だと・・ホームセンターも多分、簡単な船は・・ないな・・」




仕方なく海沿いを歩く。




要「・・歩きで・・東京から・・沖縄まで?・・う~ん・・現実的じゃないなあ・・それに・・鹿児島に辿り着いたとしても・・多分船は一隻もないだろうし・・沖縄までどっちにしろ行けないじゃん・・どうしよ・・」



暫く考える。




要「北海道しかない・・か・・確か・・青森からトンネルで繋がってるって・・何かで知ったな・・」




暫くまた考える。




要「・・やっぱり・・北海道しか・・今の所・・ない・・かな」




逆方向に歩き出す。





北海道を目指し、歩き始めた。





ゾンビ達は走るタイプだった。




が、日の光に弱いらしい。





逃げた先が太陽が出ていた時があった。




その時分かった事だった。






晴れた日だけに歩いた。




曇りの日は隠れて眠った。




雨の日は眠った。




生きた人間には会えなかった。




たった一人だった。





青森県。



要「おいおい・・何だコレ」



トンネル前。




バリケード。



そのバリケードにトラックが突っ込んでいる。




炎上した痕跡。




要「・・なる程・・封鎖したんだ・・んで怒った民衆が突っ込んで・・ボカーン・・っと」










トンネルに入った。




ススだらけ。




交通事故だらけ。




燃えたらしい。




もう酸素を使い尽くして鎮火している。




ガソリンの匂いに気を付けながらライターで、トイレットペーパーを一瞬燃やしながら、懐中電灯で照らしながら進む。




酸素が無かったら、一瞬にして気絶してしまうからだ。




井戸や、トンネル、鉱山でそういう事故が起こる事は知っていた。




慎重に・・慎重に・・。




要「・・今日は晴れ・・よし・・うあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」



大声。




要「・・」




耳を澄ます。




《コーン、ズダダダダダ・・》




要「ああ・・ですよねー」




外に向かって走る。




急いで戻る。




《ウギャアアアオオオオ、ギャアアアアア、シュジュオオオ、ボギャギャアア》





要「はあ、はあ、はあ、はあ〈ズザザザ〉」



出た。




ゾンビ達がすぐ追いついてきた。




が入口で止まっている。





要「ああ・・ここまで来たのに・・どうやって抜けたらいいんだろう」



暫く考える。




要「・・炎か・・車から・・取り出して・・プレゼントするか・・」




トンネルは入口は斜めになっている。




ポリに大量に詰め、運ぶ。




目の前には大量のゾンビ。




太陽の牢獄。




要「・・どうも・・こんにちは〈コポコポコポ・・〉」




こぼす。




大量にこぼした。




ガソリンの匂いが充満している。




要「・・〈ジュボ〉」




〈ボボボボボボボボボ〉




トンネルに火が向かっていく。




《ボボオオオオオオオオオオオアギャアアアアアアアアアアアア、ウギャアアアアアアアア》




ゾンビ達が燃えて行く。





要「・・ごめんなさい・・けど・・お焚き上げです・・どうか成仏してください」




3時間後。




《プスプス・・》




動いていない。




トンネルに入る。




ブニブニした靴裏の感触が・・気持ち悪い。



500人は居るだろうか。



ライトで照らしながら・・進んでいく。





時々燃やす。




また進む。




目印を適当に付け、また大声。




《シーーーーン》





要「・・よし」




また進む。





バリケードは・・やはりあった。




巨大なブロックが積み重ねられている。



一番上の方にコンクリの隙間に鉄格子がある。




5Mの高さのコンクリをロープと、金槌のセットで何とか登った。




が。




鍵がかけられていた。




下から話し声が聞こえる。




日本語じゃない。




英語?・・・・じゃない。





要「(・・ロシア語?・・かな?)・・・・よし・・あの~?」




ロシア兵2人『!?』




要「あの~?すいませ~ん?」




ロシア兵1「&%$#$%$#$%$#!?&%$%#$%$#$%$!?」




要「いや・・あの・・早く開けて欲しいんですが・・」




ロシア兵2「%&%$#$#$#$#」





要「・・分かんないってば!?」




ロシア兵1「・・$%$#$%$%#」




ロシア兵2「&%$#$#$%$%$#」




一人何処かに行った。




ロシア兵1「&%$%$#$%$%・・%&%$%$#」




登ってきて、チョコレートをくれた。




要「あ・・どうも」




顔が見えた。




やはりロシア人。




軍隊の服装だ。




完全防護服だ。




ライトで顔を照らされた。




要「・・」




眩しくて目を細める。




ロシア兵「あ・・ヒトリ?・・ヒトリ?one?」




要「ああ・・イェス、one」




ロシア兵「・・ガンバッテ・・カギ・・モテクル」




要「イェスイェスサンキュー」





《ウカカカカカ・・アアア・・キクウクウ》





要「〈ピク〉」




ロシア兵「%$#$?」




要「シー、シシーーー」




ロシア兵「?&%$?」




要「シシーーー」




《クカカカカア・・キキャキャキャ》




ロシア兵「!!・・シーー」




頷く要。





鍵を持って来たようだ。






助け出された。





《カチャン》




鍵をかけた瞬間。




《クギャアアアアアアアアア、アアアアアアアアアガチャンガチャンガチャ》




トンネル内ではゾンビ達が激しいピラミッドを作っていた。






要「・・ふう、危なかったあ・・どうも・・ありがとう・・・・」




驚いた。




ビニールの通路。



上まで完全に塞がれている。







ロシア兵士達「&%$%#$%$#$%&!!」






全員完全防護服で、銃を構えられている。




要「・・まあ・・ですよねー・・はいはい」




両手を上げて、膝を着く。




後ろに回られ、頭を地面に抑えられる。




要「分かっちゃいるけど・・もう少し・・乱暴だなあ」





消毒液のお風呂に寒い中、入らされた。




新しい着替え。








日本支部に連れて行かれ、そこで手錠を後ろにしたまま、椅子に座らされる。





?「私はここの支部の責任者で・・如月 (きさらぎ)という・・君の名前は?」




要「・・深森要です」




如月「・・ふむ・・要君・・どうやって今まで生き残った?」




要「・・太陽が・・出てる間だけ・・歩きました・・後は・・想像の通りかと」




如月「・・人は殺したか?」




要「・・いいえ」




如月「感染者は?」




要「・・沢山」




如月「・・生きた人間には会わなかった?」




要「・・まあ・・はい」




如月「・・だろうね・・」




要「・・え?」




如月「・・君は・・抗体を持っているようだ・・我々も驚いているよ」




要「・・え?・・どういう事ですか?」




如月「なぜ・・今まで生きた人間に会わなかったのか・・それは・・飛沫感染で移るからだ・・感染者が触ったモノに触れただけ、飛沫したモノに触れただけで、掌から感染する、手を洗っても無意味だ」





要「・・うそ・・」




如月「嘘ではない、現に会わなかっただろう?・・君は生きていたのに、不思議に思わなかったかね?」




要「・・」





如月「・・とにかく・・君で二人目だ・・抗体を持つ人間は」





要「え?僕の他にも?」




如月「ああ、だからあのトンネルには鉄格子がある、頑張れば登れるようにわざわざしてあったろ?」




要「・・はい・・僕と・・他は?・・どんな人ですか?」




如月「・・女の子だよ・・ロシア人だ・・歳も君と近い」





要「・・そうですか・・(お母さんか、親父じゃなかったか・・まあ・・血縁ならって思ったんだけどな・・)」





如月「・・まあ・・とにかく・・君達二人は最重要人物だ・・時々血液を提供して貰う代わりに・・食料や宿の世話をしよう、それでいいかい?」




要「あ・・はい」






如月「決まりだ・・ようこそ・・人類最期の楽園へ」




要「え・・人類最期の・・楽園?」





如月「・・そうか・・君は・・知らないんだな」





要「・・え・・」








他の国々は全滅。




日本の北海道だけが、この時期の激しい海流や流氷に阻まれ、孤島と化し守られていた。




英語圏や、イングランド、アイスランドなどは直ぐに略奪や、パニックが起き、人的災害に乗じられ、感染が止まらず、終焉を迎えた。





日本人がロシア人に屈服し、黙ってレイプされ、秩序がある意味守られたからこそ、今の治安と、感染が防がれているという話しだった。




要「・・」




如月「・・辛いだろううが・・仕方ないんだ・・秩序が崩壊すれば、誰かがあのトンネルを開放するかもしれない・・テロは考えないでくれよ・・そんな事を考えた時点で・・君を・・殺しは出来ないが・・牢屋に閉じ込めて、豚みたいな生活を強いる事になるだろう・・それはやりたくない・・だが・・一回でも・・そんな事を口走っただけで・・君以外は・・皆即刻死刑になってるんだ・・誰もかもが・・密告するか分からない・・疑心暗鬼だ・・分かるね?・・つまり・・終わってないって事だ」




要「・・はい・・分かります」




如月「・・良かった・・では案内しよう」





その後、ロシア人の女の子と仲良くなった。




その子は耐性者だった。




特別なIDカードを首からぶら下げていたから直ぐにお互い分かった。





そして子供が出来た。





ウイルスか・・細菌かも分からないソレのせいかも知れなかった。




生まれた子供は・・肌が白く、目は黒色。




髪はない。




極端に・・言えば・・・・そう・・・・宇宙人?・・みたいな風貌だった。





頭が非常に良かった。




運動神経も桁外れ、力もトラックを片手で持ち上げた。




気さくな性格で、正義感が強かった。




そして・・ある女性と恋に落ちたせいで、軍と対立。



原因はロシア兵達がその女性を集団レイプしようとした事だった。



大暴れし、犯人達を全員殺した。



そのせいで軍相手に大暴れ。




たった一人に・・ロシア軍が全滅した。






平和主義者だけ生き残った大地。




他の3人の女性のお腹に種馬として、種を残し、船で出て行った。




その後、北海道では人数が増えて行った。





人種差別の習慣もない環境ですくすくと育っていった。






60年後。




2月。



北海道。




吹雪。






風よけに大きい石で囲った中に、木造の大きな家。




5階建て。





大きな暖炉から、鉄のパイプが伸びている。




家の中は暖い。




一階。



大きな鉄板前。




2Mは離れないと暑い。





年老いたロシア女性「出て行ったっきりですね~」




年老いた要「・・きっと・・無事だろう・・あいつは・・強くて・・頭がいいから・・私達も歳をとった・・リビニ・・君は・・あ~・・ふふ・・綺麗だ・・」




リビニ「ふふふ・・お婆ちゃんなのは自覚していますとも、はあ・・・・でも・・死ぬ前に会いたいわあ」




要「・・そうだね・・僕も・・会いたい」





?「お爺ちゃん、お昼ご飯だよお」




ひ孫が駆けてくる。




肌は白く、目は大きく真っ黒、体は大きい、よく運動し、よく喋る・・だが・・まだ2歳。





要「ああ・・はいはい」




ひ孫「まだお父さん待ってるの?お婆ちゃん」



リビニに抱きつく。




リビニ「うふふ・・大きいわね~」




ひ孫「僕、祖父ちゃんに似てる?」





リビニ「・・どうして?」





ひ孫「皆が言うの・・」





リビニ「・・」




要「・・」




要「・・そうだな・・まあ・・見た目は・・わしらにもう少し似ていたが・・雰囲気が・・そっくりかもな」




リビニ「ええ、ええ、そうね~〈なでなで〉」




ひ孫「本当?僕も伝説の勇者になれる?僕なりたいの!」




要「ああ・・もちろんだとも」





リビニ「ええ、ええ、なれますとも」





ひ孫「へへへ・・あ!ご飯だってば、ご飯!」





要「行こうか」




リビニ「はいな~」






家族23人の団欒。





元気が良い子供達の会話がひっきりなしに流れる。





歌を歌いだす子も居れば・・踊りだす子達もいる。




食事中だと母親が怒り、笑うその他の兄弟、姉妹。





そして、今の人間は消えていくのだろう。





新たな人間の形を・・後継に。





託して。





Fine。

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