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真夏の蜃気楼

絵里は微笑んだ。

私は当たりつきアイスを食べていて、当たりが出た。人生で何度もない、幸運に胸が弾む。真夏の日差しが絵里の頬にあたり、照り返しが強くなる。帰路についていると、セミの鳴き声が遠くから聞こえる。セミは求愛のために鳴くのだと思い出した。

「セミは七日間で結婚相手を見つけて、出産するのか。私はまだまだ気長に考えれば大丈夫」

彼氏は、人生でいたことがない私だった。今年で18になる。今年は就職活動中だ。私が通ってる学校は大半が就職する。大学へはいかない。頭が悪いのと、お金がないからだ。たまに、お金があればこんなに、安い時給でバイトしなくても、女子高生という青春時代を謳歌出来るのだと思っていた。漫画に出てくるような、絵にかいた青春を、おっていた。と思うと吐き気がする。

ロマンチックなことには疎い。今日も私はノーメークで地元のうどん屋へ出勤する。

「いらっしゃいませ」

「三人」

「かしこまりました」

「こちらへどうぞ」地元の高校の制服ではない、制服を着ていた。


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