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後日会話その1 文化祭翌日の、新聞部員と矢口将生
マサキがよく動いてくれて、書きやすいのです。
「谷口さん、本日は取材をお受けいただき、ありがとうございます」
「いーえー」
「早速本題なのですが、文化祭当日、あのハル姫とトラブルになったとか」
「あーまぁね」
「何でも、片手で胸ぐらを捕まれて、足が床から10cmは浮いていたと」
「え、それ目撃者の証言?大分盛られてるなー」
「で、トラブルの原因は?」
「えーと、プライバシーに関わっちゃうからな」
「一部女子生徒によると、谷口さんがコンテストに参加しなかったことによる痴話喧嘩とか」
「あっはっは」
「否定しないと言うことは肯定と言うことでよろしいですね?」
「これ、元晴にも聞いたの?」
「取材申し込みをしたら、紙面ならばと。えーと、『なんの事か全くわかりません(にっこり)』だそうです。」
「あいつ・・・」
「それで谷口さん。実はもう一つ、お聞きしたいことが」
「ハイハイなーに?」
「王子コンテストにおいて賭博疑惑が浮上しているのですが」
「あ、もう時間だ行かなきゃじゃーね!」
「・・・ちっ。逃げられたか」