しあわせひつじをふこうにするほうほう(下)
※注意(必ずお読みください)※
本文内に以下の表現及び描写があります。苦手な方は回避してください。お読みになる方も、描写に関してご留意いただいた上で注意してお読みくださいますようお願い申し上げます。
尚、読了後の苦情は一切受け付けませんので、ご了承ください。
●流産に関する表現。(流血表現なし。数行程度)
昔々あるところに、小説家がおりました。
その小説家は物語を作るのに7日間を費やしました。
……というのは、もう既に皆さんご存知だと思いますので、細かな事情はここでは省略しましょう。もう既に語りつくして終わったことに関して、ここでとやかく言っても仕方ないですからね。物語を先へと進めましょう。
44番目の物語を床に放り捨てた後、小説家は45番目、46番目と物語作りをしていったのでした。
44番目までと違うのは、彼が物語作りの途中で必ずその物語へと入り込んでいくことでした。入り込んで何をしていたのかと言えば、ずっとあの古本屋に入り浸っていたんですけれどね。そして、ずっと古本屋にある本を読み漁っていました。様々なジャンルの本を片っ端から読んでいきました。
というのも、45番目に“彼女”に会ったときに“物語を作るなら本をたくさん読みたまえ”とアドバイスされたからでした。彼女というのはもちろん、数多くいる物語の登場人物のうちの一人で44番目の物語の終盤で主人公となったあの彼女の事です。どういうわけだか、小説家は彼女に夢中なのでした。
「何で、オマエはあの女にこだわるんだよ?まあ、確かに最初にオマエとあの女を引き合わせたのはオレだったけどよ」
猫は98番目の物語の執筆に没頭する小説家に尋ねました。
「分からない」
小説家は端的に答えます。
「けれど、何度会ってもソバエはその度に新しい言葉をくれるんだ」
「何だそりゃ?オレには、結局、毎回オマエが空を落としているようにしか見えないがなあ」
これも44番目までの物語と違う部分でした。44番目までの物語は毎回結末が変わっていたのに、45番目からの物語は毎回結末が同じだったのでした。空が落ちてくるという結末です。
「それに、物語が違う以上、同じ名前の登場人物だからって言っても、」
「分かっている。分かっているさ」
98番目の物語も順調に進んでいるわけではないようで、イライラした様子で彼は言いました。万年筆は一応走らせているようですが、それでも時々原稿用紙を塗りつぶしては床に放っていました。彼の作業机もその周辺も捨てられた原稿用紙で溢れていました。
「毎回、初めましての挨拶をするのも大変だな」
猫の言葉を尻目に、小説家は舌打ちをしながらまた原稿用紙を捨てました。そして、椅子の背もたれにすっかり背中を預けてしまいました。
「“突然、空が落ちてきて、僕らの明日はひしゃげて消えた。示し合わせた言葉を探し、バイクミラーに目を凝らせ”」
万年筆で机の端を叩いて拍子をとりながら、彼はそんな風に歌いました。そして、歌い終わった後も机の端を一定のリズムで叩き続けました。
タン、タン、タン、タン、タン……
そして、唐突にその音は止みました。
「……なあ、猫」
「んー?」
「誰もが平和で、笑顔でいられる世界って一体何だ?」
それは44番目最後で彼女が願ったことでした。
「まーた、それかよ。いつまで44番目の願いのことを引っ張るんだ?」
「44番目のソバエだけじゃない」
猫の言葉を小説家は否定します。おやおや、44番目だけではなかったとは初耳ですね。
「何度尋ねても彼女はそれを望む。でも、分からないんだ」
小説家は両手で頭を抱え、俯きました。
「誰もが平和で、笑顔でいられる物語……どこかが平和になれば、どこかで争いが生まれる。誰かが笑顔なら、誰かが泣いている。どこかを平和にするためにどこかで争いが生まれ、誰かが泣くのを誰かが笑う理由にしている。僕がどう物語を作っても、それだけはどうしても変えられなかった」
「オマエ……」
「誰もが平和で、笑顔でいられる。それを実現できる完璧な物語をどうしたら作れるのだろう。登場人物たちのために、僕は、小説家というのは、何ができるのだろう」
小説家は、本当に心底悩んでいるようでした。
「以前も言ったが、オマエには0か1しかないのか?」
猫は43番目の物語が終わった後に尋ねた質問をもう一度繰り返しました。
「オレは、登場人物の内情を知ることができるって言った。確かにそう言った。けれどよ、内情に入り込みすぎるのもいかがなもんかと思うんだがなあ。物語を作る上で、ミイラ取りがミイラになるんじゃあ、世話ない」
「……話が違う」
「いーや、一緒だぜ?仮にも小説家なら、行間を読むってことも知っておけや」
猫は心底楽しそうに話しました。小説家を煽っているんですね。煽ることで、物語作りを促進させようとでも言うのでしょうか?なかなか良いアイディアです。
「ちょっと行ってくる」
しかし、小説家はそう言って猫から目を背けました。
「おう、どこ行くにしても早く行って、早く帰って来いや……ミイラ取りが本当にミイラになっちまう前に」
どうやら猫の煽り作戦は失敗に終わったようです。けれど、猫はつまらなそうに嘆息しただけで、がっかりした様子はありませんでした。
小説家が98番目の物語の中に入り込んだ後、原稿用紙の海の中には猫だけが取り残されました。猫はしばし考えてから、呟きます。
「羊飼いが羊になる前に、って方がそれっぽかったか。いずれにせよ、心配ではあるなあ」
◇◇
「なるほど。ソラは小説家で、今書いている物語でスランプに陥っていると。そういうことかね?」
僕はソバエに頷いた。
赤いバラの柄が入ったガラスのコップの中でカランカランと涼しげな音が聞こえた。中に入っている氷がソバエの動きよって掻き混ぜられている。
「誰もが平和で、笑顔でいられる世界ねえ……」
手首でコップを回しながら、脚立の上で考えるように目線を宙に向ける。僕は毎回のようにカウンターの椅子に腰かけていた。
「そんな世界があったら、確かに住んでみたいかもしれないな」
かもしれない。煮え切らない言葉が少し引っかかった。
「かもしれないってどういうことだ?」
「ん?……ああ、どうせ住むなら、一人ではなく、家族と一緒が良いと思って」
家族の話は彼女からこれまで出たことはなかった。
けれど、自分が書いた物語のどこかで何度か彼女のことを読んだ気はする。いや、読んだはずだ。目を通したはずだ。なのに、思い出せなかった。
そのことに愕然とする。僕は何度も何度も自分が書いた物語を繰り返し読んできたはずなのに。いや、繰り返し読んできたからこそ、僕は物語の全体像は覚えていても、細かなところまでは記憶に残していないのだ。登場人物たちの細かな仕種、出来事、それらを僕は忘れている。もしかしたら忘れる以前の問題で、物語を読むときに気に留めてさえいないのかもしれなかった。
僕はどんな風に物語を読んでいたんだ?
僕は思わず、身震いした。
「3年前に、事故で流産したんだ」
考えれば考えるほど頭が割れるように痛んで、顔を顰めた。そんな僕の表情に何を見たのか、ソバエは笑顔でそう言った。虚勢を張っているような悲しげな笑顔だった。
「名前も考えていたんだ。双子でね。空から落ちてくる恵みの雨のように、誰かに喜びや楽しさを与えられますようにって願いを込めて、アメとツユ。あの子たちが空を見ることはなかったがね」
ソバエはコップの麦茶を飲んで一息つくと、さらに続けた。
「私と夫が車で移動しているときだ。そこに引っ越し業者のトラックが突っ込んできた。……私は、一命を取り留めた」
私は、という言葉で、もう分かってしまった。つまり、そういうことだ。
僕はスミレ柄のコップの中を見る。氷の輪郭がユラユラと揺れている。
「治療が終わって、目を覚まして。すべてを知った時、どうして私が生き残って、あの人たちがと思ったよ。独善的なことで恥ずかしい限りだが、一人にしないでほしいなんて、そんなことも思ってしまった」
ソバエは自分の下腹をそっと撫でた。
独善的だろうか。少なくとも僕はそうは思わなかった。一人になりたくないというのは自然な感情だろう。僕も物語に入り込むようになって、彼女と接して、古本屋の本を読み漁って、そう思うようになった。執筆作業に没入しているときは大して気にはならないことだが、ふと顔を上げて辺りを見回すと黒猫と捨てられた原稿用紙ばかりが視界に入ってくる。そして、一人でいるということが不安になるのだ。
「それと同時に、神様はどうしてこんなことをするんだとも思ったんだ。もしかしたら、神様は私たちの不幸を嘲笑っているんじゃなかろうかとね」
「そんなこと……!」
言いかけて、口を噤む。そんなことない。本当にそう言い切れるか?
「ああ、あの子たちや彼の分も生きようとは思っているよ、もちろん。ちゃんと気持ちの整理も3年かけて自分なりにしたのでね」
僕は自分の物語や登場人物たちを愛していると言いつつ、繰り返し物語を作って読むことをただの作業にしてしまっていたのではないのだろうか。
そうだとすれば、それは彼らを、彼女らを、侮辱していることに他ならないのではないだろうか。
「……少し話しすぎてしまったな。君には初めてあった気がしなくてね。なあ、ソラ、もしかして、私たちは以前どこかで会わなかったかな?」
「あっ……」
反射的に口を開いてすぐに閉じる。僕は何を言いかけたんだろう。
この質問に対する答えは一択のはずだ。
98番目の物語のソバエに会うのはこれが初めてなのだから、“会ったことはない”と言えば良い。生唾を飲みこんで、そう言うために、息を吸った。
「なんてね、冗談だよ」
そして、ただ息を吐く。ソバエは朗らかな、何かを吹っ切ったかのような表情でそんなことを言った。脚立から下りて、僕が持っていた空のコップを取り上げる。自分のコップと一緒に裏の流しへ持っていくらしい。
「きっとデジャブか何かだな。君のようにこの古本屋に興味を持って、私とここまで語らってくれる人間なんて、一度会っていたら一生忘れられないからね。もしかしたら、君のドッペルゲンガーでも以前見かけたかもしれないがね」
ボーンボーンボーン……
「……違う」
柱時計が鳴った。それに紛れるように僕は声を発していた。裏へ通じる戸に手をかけていたソバエが振り返える。
「え?」
「違うんだ」
鐘はやたらと長く鳴っているように感じられた。体中にその音が響いた。まるで責め立てられているみたいに。
「すまなかった。大丈夫かね?」
さっきの話のことを謝っているのだとしたら、全くの見当違いだ。そう笑おうとして、しかし荒い息が出たり入ったりするばかりだった。
「ソバエは、悪くない。悪いのは、僕なんだ」
失われたソバエの家族だけではない。物語の結末に至るまでに、死んでいった者は大勢いる。結末のそのときに死ぬ者も含めて、どれだけの人間を犠牲にしたのだろう。今更だった。今更、こんなことを思ったところで何も変わりはしない。犠牲になってきた物語や登場人物たちは決して戻ってこない。
今更、僕は死がどれだけ重い物なのかを知ったのだ。
始まりがあるから、終わりがある。終わらせなければならない。物語もその登場人物にも始まりと終わりがあり、生と死があった。それが当たり前だと思っていた。けれど、僕の愛している物語に住む彼らは、それを嘆き悲しんでいる。この古本屋でそれなりに本を読んできたつもりで、死が彼らを悲しませることは知っていた。知識として頭にあった。けれど、どうだろう。実際こうして直面したのは初めてだ。きっとこの物語にいる他の人間も同じようなことを考え感じているに違いないのに、僕はそれを汲み取るどころか床に放り捨てて、もっと面白味のある物語を書いてやろうとしていたというわけだ。
「ソラ」
項垂れた僕の背中をソバエが撫でる。その手が温かく気持ちの良いことを、僕はしっかり知っていた。安心できる手だ。
「大丈夫だ。大丈夫だよ。今度は私が君の話を聞く。だから、話したまえ」
僕の話。僕自身の話。物語を作る小説家の話。
「僕は、」
情けないくらい声を震わせながら、僕は語り出した。
※
ソバエは、僕の話を本当に黙って聞いていた。僕の1~98番目の物語に至るまでの話をまるで小さな子ども話を聞くかのように僕の目の前にしゃがみ込んで聞いていた。時折、相槌を打ち、話の途中で少し質問を交えつつ。
そして、話し終わったとき、彼女は大きく息を吐くと“よっこらせ”と女性に似つかわしくない声をあげて立ち上がった。その場で腕を組む。話を聞いていたときとは裏腹に偉そうに見えた。
「何でだろう。私は君が嘘を言っているとは思えないんだ」
これが彼女の第一声だった。
「正直に言わせてもらえば、この話を聞いて本当のことだと信じる人間は、まずいないだろう。嘘くさいからね。私たちがいる世界はたとえるなら物語で、その物語を作っているのが神様である君で、君は黒い小生意気な猫を飼っていて……これまで物語を捨てながら、執筆を繰り返してきた、と」
話し終えて何だか疲れてしまった僕は、もう一杯お茶をもらいながらソバエの言葉に頷いた。僕が神だと聞いてからも、彼女はそれに物怖じしていない。有難いが、話を信じてもらえていないのではないかという不安もあった。
「ふむ、やはりファンタジーかおとぎ話か、そんなもののようにも思えてしまう。けれどね、さっきも言ったけれど、私は君が嘘を吐いているとは思えない。どうしても、これは本当に違いないと思えてならない。むしろ、これまでモヤモヤしてきたものが腑に落ちたという爽快感さえあるのだよ。もしかして、97回分の自分が、それを教えてくれてでもいるのかね?」
そんなはずはない。物語はどれも筋書きは似ているが、同じものではない。
「まあ、君が本当に神様だとして言いたいことは山ほどあるが、それを今更言っても取り返しようがないし、君に言ったところでそもそもどうしようもない。それに、君は私の願いを叶えようとはしてくれていたみたいなのでね」
「願い……」
誰もが平和で、笑顔でいられる世界。
そんな完璧な物語を僕は書こうとして、しかし、98番目に至るまで書けていない。結局、願いを叶えられているわけではない。
叶えようとしたというのは、それこそ独善的な僕の言い訳をソバエが言い当てただけなのではないだろうか。
体が重く、頭が鈍く痛んだ。カタンと軽い音がして、視界の端で黒いエプロンが翻った。ソバエがカウンターの縁に腰かけている。
「そこで、これはあくまで提案なのだが、一度、書くのをやめてみてはどうだろう?」
「書くのをやめる?それはできない」
「おや、何故?」
「物語は常に動き続けていなければならないから。始めから、終わりまで」
物語には時間がある。途中で書くのをやめてしまえばその時間が止まってしまい、物語としての原型を保てなくなってしまう。世界としての原型が保てなくなってしまう。そんなことになれば、二度と物語は生まれなくなる。留まらせるためには、動かし続けなければならないのだ。
「……うーん、何だかよく分からない理屈だね」
うん、確かに分かりづらい理屈ではある。
コップの中の氷が、カランと鳴る。
ボーンボーンボーン……
「ああ、じゃあ、代わりに私が書いてあげよう」
「へ?」
鐘の音を突き破って、そんな能天気な声が聞こえた。まるで明日の天気の話をご近所さんとしているような乗りだ。
「物語を作り続けなければならないなら、君が休んでいる間、誰か代役を立てれば良いという話だ。どうせ私はそうやることが多いわけでもないから、代役には持って来いだと思うが。何か不都合かね?」
「不都合というか、いや、でも、それは」
まさかそんな提案をされるとは思っていなかったので、心底狼狽した。そんなこと考えたことすらなかった。
「それに私が物語を書けば、君とは違う切り口から話を展開ができるかもしれないじゃないか。違うかね?」
「いや、ああ、えっと、どうだろう?」
本当に、どうだろうか。彼女の言うことは一理ある。それは認める。けれど、それは正しいのか。
「では、言い方を変えよう」
困っている僕にソバエはごく近くで笑いかける。シャンプーだろうか。甘い匂いがした。
「すでに一つ願っているが、もう一つだけ私の願いを聞いてはくれないだろうか?」
耳元で囁きかけるように、震えて擽るような声がした。細かいことをグダグダ考えているな、とでも言われたような気もした。
ソバエの手がそっと僕の頬に添えられた。目が合う。真摯な目だった。嘘のない目だった。絡め取られてそのまま、もう戻れないのではないだろうか。そんな深い目。
僕は頷いた。
「本当に君は、私の願いを聞いてくれるのかね?」
「もちろん」
念を押すような言葉に、僕も念を押すように答える。
この物語のすべての人が願いを持っているだろう。そのすべての願いを聞く力が僕になくとも、せめて目の前のこの願いだけは取りこぼしたくなかった。
固く心に誓う。僕は彼女の願いを叶えよう。
「では、私は君の重荷を背負おう。その間、君が心安らかに眠れることを願う」
ソバエの声が耳に届いた瞬間急速に眠くなった。何かフワフワとしたものに包まれているような感触、そして何もない空間に落ちていくような浮遊感、何もかもが失われて、通り過ぎていく。
「せめて、良い夢を」
微睡の縁で、そんなソバエの声が聞こえた気がした。
今思えば、僕は償いたかったのかもしれない。たった一人の願いを叶えるだけで償えるようなものではないはずなのに。それを分かっていて、分かっているのにも関わらず、きっと僕は償いの機会を求めていたのだ。
独善的なのは、どこまでも僕の方だった。
◇◇
こうして小説家は深い深い眠りに落ちてしまいました。
黒猫が98番目の物語へと足を踏み入れたときには、もうすべてが終わった後でした。古本屋のカウンターの傍で一人立つ女性を見て、黒猫はすべてを悟りました。
「なるほどなあ。想定外だ。羊が羊飼いになったなんて……。つまり、今度はオマエが物語を作っていくってわけだ」
猫が喋っても女性はさして驚きませんでした。猫は話を続けます。
「まあ、良いぜ。物語を作り続けてくれ。誰もが平和で、笑顔でいられる世界……確かそんな世界をご所望だったな?」
「そうだね」
女性は頷きます。
「誰もが平和で、笑顔でいられる世界なら、きっと誰もが救われるから」
「どうだかね。そもそも、オレはオマエがアイツよりも上手くできるとはとても思えないがね」
猫はそう答えました。どこか馬鹿にしたような、それこそ煽っているような気配です。けれど、その内心までは分かりませんでした。
女性は綺麗な眉を歪めました。
「何故?」
「何故だって?当たり前だろ。愚問だぜ」
青い夏空に似た瞳で猫は女性を睨み上げ、楽しげに言いました。
「だって、オマエは人間なんだから」
『しあわせひつじをふこうにするほうほう(下)』あとがき→http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/187605/blogkey/969645/