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キャラ別反省会 パティ&ミシェル編

「は~い、皆さん。キャラ別反省会の第二回目でございます!忍ちゃんが居ない反省会はこれが最初になります。さて、ここでアシスタントのミコト君を召還したいと思います」

「……どうも、アシスタントです」

 この呼ばれ方イヤだ……。


「つか大丈夫なのか?忍無しで?」

「お姉さんの実力を侮らないでもらいたいな。さ、じゃあ今回のメインの2人に入ってきてもらいましょう!」


「どうも、4章の反省会で登場したのに殆ど活躍しなかったパティです」

(同じく、反省会に登場したのに特に成果をあげられなかった新人芸人みたいなミシェルです)

 なんて卑屈な自己紹介なんだ。


「こ、今回は忍ちゃんが居ないから比較的まじめな展開になるはずだよ?」

 疑問符を付けるな。

「で?どっちから反省するんだ?」

「登場した順番だからパティさんからかな」

「私からですか、で?私の反省点とは?」

 この作品の女は反省点が無いとでも思ってるのか?

「お前は駄メイドだからな、駄メイドという所を反省しなければな」

「そうは言われましても……私、仕事は問題ないと自負してますが?」

「確かに金額を気にしなかったけど顧客は十分満足していたし、賭けポーカーをしている酒場を見つけだしたり、ホテルに付いてきて雇い主に不便をかけまいと尽くした。見事見事」

「出会いの時点で所持金の9割を一瞬で失ったがな……」

「反省も後悔もしておりません。費用に関しては何も指示されてないので」

 いや、そりゃそうかもだけどさ……普通9割も使う?

「あそこでピンチにならないと物語が続かないじゃん?」

 ……酷い理由だな。


「この程度ですか?」

「そもそもパティさんは最初から登場してるのにあまりメインに来てないからねぇ」

「逆だ。最初から登場してるからメインに来ないんだ」

「下女ですからそこまで活躍する必要はないのです。私には特筆すべき過去なんてありませんし」

「そうなのか?」

「ええ、後付設定が今後出て来ないとは言い切れませんが」

 言い切れよ!!

「まぁ、後付設定なんて人気作にはよくあることじゃない?ほら、確かテレビアニメ本編では一度も背景に映らなかった軌道エレベーターの存在が急に劇場版で出てきたから劇場版本編序盤でそのことについてそれなりに『後付け設定じゃないから!』的なネタを入れてた某人気作もあったし」

「やめろ!そういうことは!!」

「でもテコ入れには良いんじゃない?整合性が取れる範囲でならさ」

「整合性が取れる範囲でな」


「よくあることではないですか?月刊誌で連載されてるギャグマンガで連載当初は特徴がないのが特徴なキャラだった微妙なサブヒロインが1年後くらいに超絶スペックの脳みそ筋肉みたいになったりエロ親父みたいなセクハラ変態キャラになったりと」

「いや、そりゃあるけどさ……そこまであからさまなキャラ崩壊ってのは……」

「この作者は素人なのですよ?それくらいのことは許されるはずです」

「お前って奴は……」


「さて、もう十分ですか?」

「いや……う~む……」

「どうかしたの?」

「最近はメイドキャラが好きない気がしてな」

「あぁ、確かに少ない気がするね。最近のメイドと言ったらメイド喫茶とかでメイド服を着てる女の子って感じだね」

「一昔前は『メイドの心が入ってない女がメイド服を着ても、それはただのコスプレであってただ服に着られてるだけだ』って言われてたのにな」

「で、ツンデレヒロインが『べ、別にアンタのために着てるんじゃないんだからね!』とか言うわけね」

「簡単に想像できるな……」

「最近はそういうネタが無くなって来て寂しいよね」

「一番は無くなったのはアレだ。オタクみたいな脇役が『ボクが好きなマンガがアニメ化したのに声が全然合ってない!!』ってな。今なんて声優萌えってジャンルが確立してるし」

「そうだね、今は新人声優の露骨なごり押しが目立つよね。1年前は見たことも聞いたこともなく、Wikip○dia先生に訊いてみても特にそれらしい経歴ないのにいきなり主役を連発、さらには主題歌でCDデビューってのはちょっと勘弁。癒着してるのが丸分かりさ。アイドル声優ってよく言うけど、それなら素直にアイドルやれば良いんじゃないのかな?リアルアイドルは叩くのにアイドル声優は擁護するアニオタや声豚ってお姉さんにはちょっと理解しがたい。ま、そういうことやってる人に限ってニワカなんだよね、とお姉さんは嘲笑。ニワカはすぐに浮気するからね、嫁が3ヶ月で変わるアニオタなんてまさにそれ。愛が足りないんだよ、愛が」


「声優って本当に枕営業してるのかね?ごり押しされる新人ってギャラと技術以外の何かがありそうだ」

「さあね、憶測で言って良いラインを超えてるだろうから。というかこれ以上の脱線は許さないよ?」

「チッ、忍ならここから話が盛り上がるのに」

 アンタの方がかなり喋ってた気がするがな。

「そのワンパターンな展開は回避するんだよ」

 なんという邪魔なテコ入れキャラだ……。


「私への苦情はもう無い様なのでこれにて失礼します」

「あ、いや待て、そういえばお前は最近、俺に冷たくないか?」

「何を今さら、最初からですよ。ご主人様のことは雇い主としては良いと思いますが、人間としては酷く矮小な人物だと思っております」

 俺じゃなかったらお前はクビになってるよ!!


「最初の頃と言えば、酔うとキス魔になるって設定があったね。あれはまだ生きてるの?」

「もちろん、しかし業務中に飲酒をするわけには参りませんので」

「よし!アシスタント君、酒を持って来なさい」

「嫌だ、断る」

「ふっ、予想通りの反応だね。けど、残念」

「はい、ミコトお姉さん。ハイボールしかなかったけどこれでも良いかな?」

「ありがとう、しの猫ちゃん」

 !?そ、そう言えば、今回もこの猫に出番がないとは誰も言ってなかったな……。


「はい、どうぞ」

「では失礼します」

 やめろぉぉお!

「ぷはぁー……ひっく」

「気分は?」

「わるくない気分でひゅ」

 あーあ、逃げたい気分だ。


「では、パティさん。反省点ってある?」

「ないれす」

「きっぱりだなぁ」

「私、仕事は一人前れすかりゃ!」

「そ、そうかもだけどさ、あるでしょ?」

「ないの!だいたいお前はにゃんだ?にゃんでお前なんかに色々と言われなきゃいへないんだ?」

「ふぇ!?いや、だってお姉さんはこの反省会の司会だから……ね?」

「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!!」

 そのセリフ、久しぶりに聞いたな。

「お前みたいな女にぴーちくぱーちく言われる義理はにゃいのだ!ちょっとそこに座りんしゃい!」

「え?いやでも……」

「座りんしゃい!」

「……はい」


 ~数時間後~

「すぅ……すぅ……」

 説教し過ぎて疲れたのか寝てしまっている。

「酷い目に遭った……」

「自業自得だ」

「うん、ゴメン。でもキス魔になるって聞いたからもっと違う展開になるものだとばかり……」

「乱交みたいなのでも想像してたのか?」

「ま、まさか~?」

 してたのか、こいつ。


「さ、さて、それではミシェルちゃんの反省会を始めたいと思います!」

(は~い、といってもわたしは反省するほど活躍してないから何について反省すれば良いのかな?)

 今までとは違う理由だが、彼女も反省点が思い浮かばないらしい。


「まぁ、残念ながらミシェルちゃんは作者もエロコメとしてのキャラ付けを間違えたと自覚してるからね」

「そうだな、ミシェルはたまに出現してくれるから良いんだ」

「そう、彼女が反省すべき点なんてない、むしろ作者の文章力がお粗末なことが反省点なんだ。説明するのってかなり大変なことだからね。その辺プロのラノベ作家って凄いよ。最近のラノベは用語集だって言われてるのに人気なんだもん。どうやって説明してるんだろうか?」

「むしろ説明してないのかもよ?考えるな、感じろってな感じかも。必要な用語だけを説明してるって風にも思える」

「例えそうだとしても作者の説明力がお粗末なのは事実だよ」

(なんでそこまで自虐的なのかが分からないんだけど?)

 俺もだ。


「実はミコト君は知らないかもだけど、ミシェルちゃんには裏設定がたくさんあるんだ。けど、それを本編中で説明できなかった」

「それが本当なら作者は説明不足だな」

(わたしの裏設定って何?)

「それは第一章の反省会のpart3にまで遡ります」


?2(忍ちゃんはこういう時はこういう行動に出るんだね。記憶記憶)


「これか?これがどうした?」

(特に問題になりそうなセリフは見当たらないね。最後の『記憶記憶』ってのくらい?)

「そこだよ、最初は幽霊には脳みそがないから記憶力が残念って設定だったんだ」

(どういうこと?)

「人間の記憶ってのは脳みそに記録される。それは常識だよね?『幽霊なんて非科学的だ!』なんてバカな発言はするつもりはない。けどさ、じゃあ幽霊って何処に記憶を保存するのか昔から作者は疑問だったんだ」

「なるほど、記憶を保存しておくための脳みそがないから記憶力が残念って設定だったのか」

「当初はね、でもそんな設定を活かす事が出来そうにないから眠り姫って属性を付加してみたわけさ」


(そういう裏事情って説明していいの?)

「大丈夫じゃないかな?そもそも反省することがこの企画の趣旨だし」

「つうかその設定を採用しなくて良かったんじゃないか?世の中の作品は基本そんなことを考えてないから」

「前世の魂や記憶が都合よく現れるからね、魂の記録メディアって何処に存在するのだろうか?」

「なんでも深く追求するな。感じればいいんだ」

「理系のお姉さんには辛いな。真理を追究することがお姉さんの生き甲斐だから」

 どこの錬金術師だ。


(ところで今のわたしの設定ってどんな感じなの?自分じゃ良く分からなくて)

「この作品の真のヒロインだな。この作品が本当になんでもありならミシェルを生き返らせるのだけどなぁ……」

「残念ながらそんな大魔法は存在しません」

「でもって、可愛くて愛らしくて優雅で可憐でetc」

「親バカみたいなダダ甘評価だ」

(そ、それで?わたしは今後もこのままで良いのかな?)

「問題なんて何もないよ」

「強いて言えば出番が増えるように努力すべきかな?」

 それは作者の反省点だな。


(じゃあ、わたしはテコ入れしなくて良いのかな?)

「むしろしちゃダメだ!君はそのままだから良いんだ!」

(あぁ、うん……)

「思ってたけど、ミコト君とミシェルちゃんとの間に恋は芽生えないの?」

 芽生えろ!

(う~ん、ないかな?)

 グハッ!

「あ~あ、死んだ。主人公が撃沈して死んだ(精神的な意味で)」


「まだ俺は生きている!」

(けど、わたしはもう死んでいる)

「……なんかごめん」

(だいじょうぶ、気にしてないよ)

「はぁ、こういうところが魅力的なんだ。俺の周りの女は変人ばっかだからミシェルの可愛さが際立つんだ」

(そこまでストレートに褒められると照れるよ)


「ところで、ミシェルちゃんはミコト君のことはどう思ってるの」

 ピクッ。

(う~ん、良い友達って所かな?優しいし)

「ふむふむ、好感度があまり高くない模様」

 辛い……。

(そうだねぇ……ちゃんと女王を倒してくれるなら)

「倒すぞ!絶対に!!うぉぉおお!!」

「……一瞬で気合が高まりやがった……」


「第二部はちゃんと女王様を倒さないとね」

「そうだな、それが一番だ。それでどうすれば良いだろうか?」

「お姉さんは知ってることしか知らないんだ」

「そのセリフは『お前は何でも知ってるな』って言われてから言うんだぞ?」

「知らないことは知らないんだ」

「開き直んなや!」


(ところで、なんでミコトお姉さんは本編に出ないの?)

「……で、では皆さん!今回はこの辺りで終了です。次回はダナーさんとウィルバインちゃんの2人に来てもらいます。次回もお楽しみに!」

 出る予定がないからって強引にケリを入れやがった。

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