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【未完】二人の時空間転移者 〜DOUBle Travelers~ 第1版  作者: ダブトラ企画。
二年生篇 PART-1
15/23

内示

決戦へ向け、着々と準備が始まっている海条学園。その第一弾となる『内示』です。

この話では、ハワイ奪還作戦に参加するメンバー、そして、作戦期間中の海条学園防衛作戦司令部に勤務するメンバーが提示され、新キャラクターの名が続々と登場します。


それでは、今回もよろしくお願いします。

(けん)


第1パート『ネクサス本部内示』

設定:きすけ

第2パート『三笠海軍内示』

設定:けん

第3パート『準備案・決定案』

作文:けん




〜改稿メモ〜

12/29 誤字を直しました

12/30 投稿直前に修正した部分が反映されていなかったので、修正しました。内容に大きな変更はありません。

1/4:第十話次回予告、追加しました。

1/6:文章表現を変更しました。ラストの文章を変更しました。また、有原ユイが桜尾学園で過ごしていた期間を間違えていたため、修正しました(四ヶ月間→一ヶ月間)。

1/13:次回でボツになった部分を、次回予告から削除しました。

2/2:次回予告を少し変えました。

1. 〜ネクサス本部内示〜



ネクサス本部より、海条(かいじょう)学園・能力者生徒へ



5月中旬に於ける特別任務に際し、作戦中の防衛作戦司令部を特殊選抜メンバーとして選出する。



海条学園防衛作戦司令部


司令:赤崎(あかさき) 愛結(あゆ)

(海条学園B校舎・三学年)

※三笠海軍の内定生徒につき、三笠海軍よりの派遣扱いとなる。


副司令:斎藤(さいとう) 一馬(かずま)

(海条学園B校舎・三学年)


戦術長:黒井(くろい) 恭介(きょうすけ)

(海条学園B校舎・三学年)


気象長:水瀬(みなせ) 星奈(せな)

(海条学園B校舎・三学年)


通信士:黒井(くろい) 雪菜(ゆきな)

(海条学園B校舎・二学年)


技術長(二名)

八坂(やさか) 美希(みき)

(海条学園B校舎・二学年)

吉岡(よしおか) ミナ

(海条学園B校舎・三学年)


電探:藤村(ふじむら) 真奈香(まなか)

(海条学園B校舎・三学年)



以下、海条学園能力者生徒249名・桜尾(さくらお)学園作戦司令部生徒102名



-------------

2. 〜三笠海軍内示~



三笠海軍より、海条学園第一・第二学年生徒へ


5月中旬に於ける特別任務に際し、以下のメンバーを作戦責任者とする。



戦艦 武蔵 (BB-02 "MUSASHI")


艦長:八神(やがみ) ちひろ

(海条学園防衛作戦司令部・常任顧問)


副長:宮内(みやうち) 奈津子(なつこ)

(海条学園防衛作戦司令部・戦術科二学年責任者)


戦術・砲雷長:山崎(やまざき) (すすむ)

(海条学園防衛作戦司令部・戦術科二学年砲雷責任者)

※作戦特別任務責任者兼任


気象・航海長:高橋(たかはし) 大地(だいち)

(海条学園防衛作戦司令部・二学年首席)


通信士:松崎(まつざき) 佑莉(ゆり)

(海条学園防衛作戦司令部・通信電探科二学年責任者)


機関技術長:折笠(おりかさ) 悠平(ゆうへい)

(海条学園防衛作戦司令部・機関技術研究科二学年プロジェクトリーダー)


電探:有原(ありはら) ユイ

(桜尾学園作戦司令部・レーダー/通信科一学年生徒)

※八月より、海条学園防衛作戦司令部・通信電探科一学年へ転入



以下

海条学園一・二学年非能力者生徒612名


選抜準備案:杉谷(すぎたに) 香奈(かな)

(海条学園防衛作戦司令部・三学年首席)

※三笠海軍・英国海軍の連合艦隊へ参加


選抜決定案:八神(やがみ) ちひろ



半自動突撃駆逐艦 春風 (AD-011"HARUKAZE")及び雪風 (AD-023"YUKIKAZE")に乗員はなく、武蔵からの遠隔操作による運行とする。



--------------------

3. ~準備案・決定案~


どうして?


時に系歴百二十七年。朝の海条学園・A校舎に貼り出された大きな模造紙の前で、悠平はただ首をかしげていた。


「おはよう! ――え?」


悠平が振り返ると、将がいた。将も、悠平と同じように驚きを隠せない。もう一度よく張り紙を見直そうと、将は頭を振って長い前髪を分け、模造紙に近づいた。


「そうか。一・二年生だけなのか」


それなら分かる、と将は紙を見つめて頷く。


「その通りだ」


聞き慣れた声にハッとして、悠平はもう一度後ろを振り返った。さっきの将と同じような辺りに、香奈が腕を組んで立っていた。


彼女はいつも、家を出るのが悠平より早い。今日も髪型はポニーテールと変化ないが、顔は妙に得意気だった。


「八神先生に、三年生のみの責任者と、一・二年生からの責任者と、二チーム選抜しろと言われたものでね」


悠平も納得した。もう一枚『三年生生徒へ』と書かれた内示が左の向こうにあったからだ。



「――電探のアリハラユイって、誰なんです?」


将が模造紙を見て、香奈に尋ねた。


「ああ。それか」


香奈は『電探』の項を指さした。


「電探の責任者、私は太田(おおた)大輔(だいすけ)に決めていたんだ」


太田大輔とは、電探の一学年であり、昨年の軍事演習大会には参加していないものの、十分な実力を持っている生徒だ。


「八神先生が、決定案を出す時に変更したらしい。この時期に転入する生徒なんて、めったに聞かないが。しかもいきなりの抜擢だ」


「どうしてこの人なんですかね」


「レイナさんが外れているのに」


将が一言呟いたのを聞き、香奈は一瞬動きが止まったが、すぐにまた得意げな顔になって、二人を振り返った。


「でも有原さん、桜尾学園の生徒だったんだぜ」


「桜尾? あの桜尾ですか?」


将が身を乗り出した。というのも、桜尾学園は、昨年、軍事演習大会の決勝で、海条学園のBチーム、つまり悠平や将、香奈達が敗れた学校なのだ。


彼らは、海条学園の戦艦・武蔵のような派手さはないが、機動力があり、また、電探に長けていたチームだった。


「じゃあ、このアリハラさんってのは、あの人たちの後輩なわけか……」


悠平は模造紙を見つめ、神妙に呟いた。


「だけど、桜尾ではほとんど過ごしていない。一ヶ月程度だ」


香奈が横から少し付け加える。確かに、桜尾学園がいかに電探の優れた学校だと言っても、たった一ヶ月しかそこで過ごしていない生徒が、電探に長けている生徒だとは限らない。


「楽しみですね。アリハラさん」


将が香奈を見て言った。


「私は、作戦が終わるまで彼女に会えないみたいなんだ。有原さん、私が三英(さんえい)連合艦隊に合流した後くらいに来るらしいからね。少し心細いが、君たちで仲良くやってくれると助かるかな」


二人を見て笑う香奈。だが、悠平は未だ神妙に模造紙を見つめていた。


――有原ユイ。


ユイ。良い名前だ。



つづく

今回もありがとうございました。


次回も、よろしくお願いします。




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