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なんなんだよ

俺は現在中学3年生、

俺がいま通っている学校は「市立北星中学校」

自慢じゃないが県で有数のバカ学校だ。

まあ、こんなところじゃ高校はいけないだろう、俺の友達の大体は

高校いかずに就職するらしい、

「おいっ投打おまえも就職するのか?」・・・・友達に聞かれる

俺の名は投打、「とうだ」って読むんだ、この名をつけたのはおれの

じぃちゃんらしい。大の野球好きだったそうで、おれが赤ちゃんだったころ一目見るたびに

「おまえは将来プロ野球選手になるんだ」

と言っていたそうなんだが・・・・・、

今のおれには無理無理、絶対無理

野球は好きだけど、元々、俺に才能なんてないから、

今の時代、不景気で大人になっても野球ができるのはごく一部のひとだけ、

プロ野球選手なんか夢のまた夢・・・。

「おいっ聞いてるのか投打、2回も3回も言わせるな」

「ごめんごめん、なんていったっけ?」

「投打も高校に行かずに就職するのか?」

「今考え中」

「本当に投打は、はっきりしない奴だよな」

「いいんだよ別に人生に関係ないし」

「そんなことないぞ、たとえば」

「もういいおまえの話は長いし、

お前に人生語られたくねーから」

「そんなこと言うなよ~

     ちゃんと人の話はきけよ~」

「あっ、もうすこしで授業終わる」

「って無視かよ」

キーンコーンカーンコーン

「帰ろ」

・・・・自宅到着


「とっ、投打」

「なんだよ母さん、」

何か嫌な予感・・

「やったわね、投打^^」

「だから何が」

「推薦よ」

「推薦て何」

「あんた、そんなことも知らないの

すこしはまともに勉強しなさい」

「推薦というのは学校側から入学してくださいと言われるやつよ」

「で、どこの高校なの?」

「えっと、きた・・せい…北清か」

「北清?」

「ええ、勉強はできるけど、

スポーツは全然ダメみたい」

「えっ、なになに推薦理由

あなたの名前が投打という名だったので、」

「なんだよそれー」

「うれしいようでうれしくないなー」

「ねえ母さん、俺どうすりゃいいの?」

「まあ、北清に行きなさい」

「へーい」

この一言が俺の夏の始まりを告げる


「この学校とも今日でお別れか、

馬鹿学校だったけど、なかなかイイところだったよな」

「えぇ、この学校でのこ・・・

・・・ください。」

「校長の話、相変わらず長いよな~」

どうせ、高校でも校長の話はながいんだろうな


・・・入学式当日


「やっぱり校長の話は長い」

校長の共通点ってここだよな


・・・ホームルーム

「私が3組の担任だ、野球部の顧問をしている、

きみは、・・・確か推薦で選ばれた投打くんだね」

「はい、そうですけど、」

「君は北星中だったような気がするけど」

「それも確かです、ぼく、勉強ムリな方なんで」

〈北星中だって・・・ざわざわ・・くるとこ間違ってるんじゃね〉

やっぱり馬鹿にされた、

まぁいい、俺には野球がある


野球部ってどこだ?


あぁここか、でもなにか静かすぎるような気がする

「きみたちは1年生だね、頼むからぼくがかっこわるく見える

ことだけはやめてくれよ、」

こいつらナルシストかよ

「いいかい、」

「は、はい、」

「僕の目指す理想の野球は、

声を出さずに、女の子にもてるプレーをすること

、エラーをしても笑顔でいること、それができないなら帰ってくれ」


「はい・・・・」

「なんだ、その返事は、」

「すいません」

「まあ、1年生は明日からきてくれないか」

「はい、今日は見学のつもりだったんで、」

・・・自宅到着・・・


「はあ」

「あんたなんかしたの?」

「か、母さん」

「何か悪い?」

「うん」

「なによ」

「人の部屋に入る時ぐらいノックしろ、」

「あんた、何様?」

「投打様だ、」

・・・・10秒経過


「あきれた、もういいわ」

「勝手に切れてんじゃねーよ、

どっかいけ、ババァ」

 バタン、

勝手にでていきやがった


なにがかっこいいプレーをする、だ

そんなの自分の欲望じゃねーか


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