第011話〜権能〜
「コロナちゃん、確認なんだけど邂逅の儀と拾遺の儀で手に入れたのは何度でもシミュレーションに投入出来るのかな?」
「はいっお出来になりますっ」
「一度に走らせられるシミュレーションに制限はある?」
「はいっございませんっマナの許す限りお出来になりますっ」
クールタイムの解除とかにも要りそうだな。
「さっき観たけど、一度のシミュレーションでフィールド複数使うことも出来るの?」
「はいっお出来になりますっまた始められたシミュレーションに後から追加することもお出来になりますっ」
「ということはキャラもだよね。ということはスキルも……むしろ出来ないことはある?」
「はいっそのご下問につきまして主様は『未知を奪いすぎるのも忍びない。治界では滅多に味わえぬ不如意を堪能あれ』と仰せでございましたっ」
不如意……不便さ?まぁ、確かに何でもかんでも聞きすぎるのは勿体無いか?ゆーてゲームだしな。
「なるほど……言われてみればそうかも。質問ばかりでごめんね?うん、あれこれ試行錯誤していこうかな」
「ご寛恕いただき恐縮ですっ主様は『一通り試して不備があれば開発主管として応じる』とも仰せでしたので何かございましたらお声掛けくださいませっ」
お願いメールね。まぁそのときは遠慮なく。
さて。
ん〜。フィールドは……孤島にしとこ。初心者だしな。狭いとこで。
で、キャラだが……俺はリストを職業別にソートする。あ、これ絞り込みも出来るんじゃん。
社畜……は後にキープしとくとして、無職……はやっぱ貴族転生じゃないとな。あ、
『犯罪者』
ん、無い?なら、
『詐欺』
よしよし。いや詐欺自体はよくない。が、有る。『犯罪者』で一括りにはしてないってことな。ちょっと面倒い。
『放火』
有る……が、放火『癖』か。
『前科』
有る。ふむふむ……ふむ。これ……彼にしよう。
№3. 53I5AB8P5FSA5JHK72I8ASC47WWZLA土木作業員・男・19歳
それにしても3.で始まるシリアルナンバーの多さよ。他のは11.と10.しかないもんな。国別のバーコード?う〜ん……うん、検証班頑張って。もう解明してるかもだが。
あとはス……権能か。普段ゲームで自分が使うの『スキル』だから慣れないな。
じゃあまず……。




