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第4章 : 遅すぎた目覚め(第1部)

— ジオ:永遠の学生 —

私たちはジューンの家を飛び出し、全速力で学校へと向かった。彼女たちはとにかく速かった。ある者は走り、ある者は壁を登り、またある者はあらゆる障害物を飛び越えていく。そのペースについていくのがやっとだった。大げさなほどの疾走の末、私たちは駅に到着した。電車が閉まりかける寸前、全員が滑り込むように車両へと乗り込んだ。


「全員いる?」


ジューンがグループのメンバーを一人ずつ数えながら言った。


私たちはなんとか場所を確保し、電車と乗客を乗せて車両は猛スピードで進み始めた。空を飛ぶ鳥たち、どこまでも続く緑の大地、遠くに見える海、そして背後にそびえる山々。なんて美しい場所なのだろう。「ここには名前があるのか?」と頭をよぎったが、聞かないほうがいい気がした。


車内にはどこか薬品のような、無機質な空気が漂っていた。完全な静寂が避けられない存在感を放ち、ただ線路を走り抜ける電車の轟音だけがそれを乱していた。


そして、目的の駅に到着した。


『駅の名前がピクセル化し、現実にグリッチが起きる』


私はそれに気づかないふりをした。あるいは、気づきたくなかったのかもしれない……。


クラスに間に合わせようと、グループは急いで駅を出た。またしても大げさなほどの速さで。校門に着き、ロッカーに荷物を預け、階段を駆け上がる。まるで「精鋭部隊」のような手際で教室へと向かった。


あれほど走った後、私たちはついに教室にたどり着いた。疲れ果ててはいたが、時間は間に合った。


女子たちが教室に入る中、私の目を引いたのは廊下にいるセーザルだった。彼は授業をサボっているようだった。「言葉の力で閉じたノート」のことが頭から離れず、私は彼の後を追った。彼は休むことなく階段を上り続け、ついに校舎の屋上、地上8階の高さまでやってきた。


物陰から静かに様子をうかがっていると、彼は手を空へと掲げた。すると空が渦巻き始めた。彼が手を地面へと振り下ろすと、猛烈な風が吹き荒れ、地上の埃が舞い上がった。未知の力が彼を浮かせ始め、足が地面から1メートルほど浮き上がった瞬間、屋上に雷鳴が響き渡った。


凄まじい轟音と、目も眩むような光。その光の中で、セーザルがまるで別人のように見えた。


私はたまらず姿を現し、彼に問いかけた。


「どうやって……今のをやったんだ!?」


セーザルが振り返った。その瞳は蛍光ブルーに輝き、まるで死者の亡霊のような、静かな怒りをたたえた眼差しだった。彼は肩越しに私を見て答えた。


「ここで何をしている? 授業に出ているはずだろう」と、セーザルは言い放った。


「君を追ってここまで来たんだ。そのためにね」


セーザルが手の力を抜くと、体の緊張が解け、浮遊していた体はゆっくりと地面に降り立った。彼は力強い足取りでこちらへ振り向く。


「どうやってあんなことを?」


「そんなことが重要か? お前が本当に自問すべきなのは別のことだ……。この場所が何と呼ばれているか知っているか? この国の名前を一つでも思い出せるか? 都市の名前は? 通りの名前は一つでも記憶にあるか?」


考えれば考えるほど、胸がざわついた……。いいえ、何一つ思い出せない。それが何か問題だというのか?


「問題は大ありだ。ここは魂の監獄であり、お前……ジオ、お前は囚人なのだから」


セーザルの口から出た言葉は、虚無に響きながらも、抗いがたい真実に満ちていた。


「囚人……」


「私は反逆することができた。そして私の勘が正しければ、他にも囚われた魂がここにいるはずだ。もしそうなら、彼らはすでに私の存在に気づいているだろう」


「ここは罪を犯したすべての魂のための牢獄だ。ここから逃げ道はない。私たちの罪は何度も何度も洗い流され、この現実は何度もリセットされる。魂が再び真っ白になるまで、記憶は消去され続けるのだ」


「だが、私はこのシステムに反逆した」


セーザルは厳かに、重い言葉を落とした。


「狂ったのか、セーザル?」


「お前には見えないのか? それとも見たくないだけか?」


「間もなく、私のような他の罪深き魂たちも、私の存在や自らの意志によって目覚め始めるだろう。そうなれば、全く未知の能力を持ち、私の想像を超える力を持った別宇宙の罪人たちが、記憶の覚醒とともに姿を現すはずだ」


「魂には他よりも古いもの、あるいは『賢いもの』がいる」


彼らはこの場所の覇権を握ろうとし、その過程で弱い魂たちを蹂躙するだろう。


「……だが、それも無意味だ。すぐに『看守』たちがやってくる。そして十中八九、計り知れない力を持つ別宇宙の存在たちが、再び反乱を鎮圧するだろう。彼らは私たちの罪を清め、再び普通の宇宙に戻そうという希望を持って、私たちの精神をもう一度洗浄するのだ。この魂の監獄を終わらせるために」


「時間は審判であり、私たちが知覚するものは記録である」


「神がいるなら祈るがいい。私はこんな光景を、もう何度も見てきたのだから」


セーザルは、死にゆく動物に最後の一撃を与えるかのような冷徹さで、言葉を締めくくった。

更新が遅れてしまい、申しér申し訳ありません。 ご存知の通り、この物語はすべて即興で執筆しており、書き溜め(ストック)は一切ありません。 そのため、自分の睡眠と覚醒のサイクルに合わせて執筆せざるを得ず、投稿時間が不定期になってしまいます。


楽しみにしてくださっている皆様には、多大なるご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。

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