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鋼鉄の救世主 2

爆発と熱風の余韻が消えぬ中、彼は足を一歩踏み出した。


「接近戦、優先。装甲、破壊対象」


言葉と同時に、肩の装置から金属音を立てて鎖が射出された。

鋼鉄製の鎖は空気を裂き、敵ロボの脚部に絡みつく。


「引き寄せ開始」

腕をわずかに動かすと、重機のような駆動音と共に鎖が巻き取られていく。


巨大ロボがバランスを崩し、こちらに向けて体勢を戻そうとした瞬間――

「分離アーム、装備交換」

切り離していた右腕が彼の背後から接近し、剣を自動で換装、彼の本体へと接続される。


「処理完了。目標部位、接合部」

彼の目が赤く光り、右手に握られた複製剣が一閃。


刹那、鎖で固定された敵ロボの脚部に深々と斬撃が刻まれた。

鉄が裂ける音と火花が舞い、敵の機動力が一時的に停止する。


しかし、敵は即座にカウンターを繰り出した。

腹部の砲口が回転し、高出力ビームが放たれる。


「防御モード、転換」

彼の左腕に再装備されたブラスターのエネルギー吸収盾が展開し、

ビームを受け止め、その全エネルギーを内部へと収束させていく。


「収束完了。反射」


凄まじい爆風が起きた。

砲口ごと焼き払われ、敵ロボの上半身が仰け反る。


その隙を逃さず、彼は背中の装置に格納されていた大剣をアームと換装。


「削りは終わり。次は破壊だ」


彼の機体から全身の機関銃が突き出し、弾幕を四方に放射しつつ突撃。

弾丸の雨で視界と動きを封じ、接近距離を一気に詰める。


敵の防御姿勢が整う前に、

大剣を振り抜き、上半身の装甲を裂いた。


ギギギ、と断末魔のような電子音が響く中、

敵ロボはなおも反撃を試み、腕を振り上げる――が、


「遠隔アーム、接続」

切り離していた左腕が横から飛び、

敵の肘に接続、力ずくで動きを封じる。


「さようなら」

彼は静かに呟き、左手のチェーンソーを起動。


ギィィィィィィイン……


振り下ろされたそれが、敵ロボの首元を引き裂いた。


やがて、3メートルの巨体が膝を突き、

爆ぜる火花の中で崩れ落ちる。


沈黙。

残骸を踏みしめながら、彼は静かに歩を進める。


「処理完了。残敵、なし」

背中に大剣を戻し、腕も接続し直す。


通信が入る。

《カラクリ:実に素晴らしい仕上がりだ……さあ、次の段階に入ろう。計画は加速する》

「……了解。次の行動地点を」

《もうすぐ場所を送る♥ その前に、少しだけ話がある……》


彼はカラクリの通信に応じ、再びラボの奥へと歩み出した。



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