ラボへの侵入者
静寂が支配していたラボの空気が、突如として切り裂かれた。金属の軋みとともに、扉の防御システムが突破され、にとりの護衛ロボが九体、一斉に侵入してきたのだ。彼らは無慈悲に武装を展開し、冷たい光を放つ銃火器を構えた。
「護衛ロボか……カラクリの連中も手強いな」量産型クローンロボは静かに息を潜めながら前線に立つ。対峙したのは、カラクリが改造し制御する黒光りするロボット。その姿は禍々しくも、精巧に動き、戦闘の経験を蓄積していた。
互いに一瞬の静寂の後、戦闘は激化した。
護衛ロボの一体が重火器を乱射し、金属製の弾丸がラボ内の壁を抉る。しかし、カラクリロボはアームを素早く回転させてエネルギー弾に変換し、一つの輝く球体として受け止めると、反撃の一撃として正確に射出した。
一方、量産型クローンロボは無数の再現弾幕を撃ち出す。敵の動きを封じ込めると、腕に装備された重機関銃で数体の護衛ロボを一掃。連携は緻密で、互いの攻撃を補完しあいながら戦況を支配しようとする。
だが、にとりの護衛ロボたちもただの量産機ではない。彼らは冷徹に戦術を切り替え、分散して包囲網を形成。巧妙にクロークを使いながら、カラクリロボの背後を狙う者も現れた。
戦いは次第に激しさを増し、ラボの床には火花が散り、破壊された機械の破片が散乱していく。音響的にも金属同士の衝突がこだまし、双方のロボットはダメージを負いながらも、決して一歩も引かなかった。
「このままでは膠着状態だ……」量産型クローンロボが冷静に分析しつつも、微細な動きで敵の隙を探る。
カラクリのロボも淡々と攻撃を継続し、エネルギーを一点に凝縮して強烈なビームを放つ。その一撃は数体の護衛ロボをまとめて吹き飛ばし、形勢は徐々に傾き始める。
しかし、にとりのロボたちは撤退するどころか、逆に統制を乱さず、仲間をカバーし合いながらなおも攻撃を続けた。完全な制圧はまだ遠い。
ラボ内の緊迫した空気は、そのまま長期戦を予感させていた。
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