機械判人と魔女
装甲の間に、クローンロボの銃撃が集中する。
肩部に装着された多銃身が赤熱し、怒涛の連射が1体のメカの動作を鈍らせていく。
「今だ」
彼が囁き、背中のアームが唸りを上げる。
圧縮された弾幕エネルギーがアームに吸い込まれ、一点へと集中していく。
「……出力、最大。──貫通開始」
模倣照射・マスタースパーク:改
ビィィィィィィイイイイ!!
白光が唸りを上げて火花と鉄を灼き砕く。クローンロボの銃撃によって集中砲火を浴びたメカの中心部を、彼の一撃が突き破った。
メカは火を吹き、重い音を立てて崩れ落ちる。
しかしその光は、遠くから迫っていた第三者にも届いていた。
「今の……マスタースパーク?」
緑の影が屋根から飛び降り、黒い影がその隣に滑るように着地する。
「……いたぞ、やっぱりだ!」
霧雨魔理沙だった。
その叫びに反応し、残されたにとりのロボが彼女に向けて攻撃動作に入る。
「排除対象、霧雨魔理──」
だがその言葉は、全てが終わった後に過ぎなかった。
「邪魔すんじゃねぇぇえええ!!」
──マスタースパーク。
至近距離からの直撃を食らったロボは、反応すら許されず、まるで存在ごと蒸発したかのように焼き払われた。
「……さて、今度はあんたらの番かい?」
魔理沙が睨んだその先には──
残るにとりロボ1体、彼、そしてその隣に立つ“彼に酷似したクローンロボ”。
「霧雨魔理沙……」
「……記録に一致。想定戦闘力、警戒対象Sランク」
「……=) どうする?」
まるで鏡写しのように、2人の“彼”が並び立つ。
次の瞬間、──再び弾幕が火を吹いた。
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