森林での戦闘 半人と暗黒の妖怪
太陽が沈みかけ、辺りに影が広がり始めたころ。
森の端に立つ彼の周囲で、光が不自然に失われていく。
> 「……暗いな」
「あははっ、見えなくなった? でも私は見えてるよー?」
木の影から、金の瞳がゆらめいた。
黒いリボンをつけた少女──ルーミアが現れる。
彼は少しだけ目を細め、背中のアームをわずかに震わせる。
> 「名前を……教えてくれないか」
「えー、やだよぉ。どうせ食べられる側だもん。君って人間? それとも──おいしそうな機械?」
彼女は小首を傾げると同時に、漆黒の球体を投げた。
闇符「ダークサイドオブザムーン」──
彼は跳躍してそれを避けるが、光のない空間が視界を狂わせ、数発の弾に被弾する。
一瞬、身体がよろけるが──
> 「……っ。アーム、展開」
背中から銀のアームが勢いよく回転。
飛来する弾幕を吸収し始めた。
> 「へぇー、それ吸うんだ? 面白ーい♪」
再びスペルカードが飛んでくる。
彼はアームでその光を溜めこみ、一瞬、姿を──消した。
> 「……っ、消え──」 「再現。マスタースパーク──起動」
透明状態から一気に姿を現し、アームの中央から巨大な光線が解き放たれる。
明らかに弾幕の強度を超えた質量。
ルーミアの弾幕が掻き消され、森の一部を焼くように光が駆けた。
ルーミアは、ぎりぎりで後方に下がり、木の陰に隠れる。
> 「わっ、わわわっ!? なにそれ!? それまりさの光線でしょ!? なんで人間がそんなの持ってるのっ!?」
> 「──黙っていても、撃ってくるならこちらも応じる。それだけのこと」
ルーミアは舌打ちし、**「夜符『ナイトバード』」**を発動。
数十の弾が回転しながら襲いかかるが、彼は鎖で木の枝を掴み、上へ跳び上がる。
> 「空中に逃げても無駄だよ~?」
弾が追尾してくる。
> 「分析完了。回転軌道……上下に動きなし」
一瞬、彼の義眼が光る。
ナイフを三本、ばら撒くように投げ、軌道の死角を突く。
回避不能となったルーミアは軽く肩を斬られ、呻きながら後退する。
> 「うそ……私の夜が、通じない……?」
> 「君は、“夜を操る”が、“夜を制する”わけじゃない」
そう言いながら、彼はルーミアの正面へ着地する。
次の瞬間、アームが一閃し、彼女の背後を砕いた。
> 「っ──!? ま、負け──」
> 「気絶で済ませた。殺してはいない」
ルーミアの体が崩れ落ちると、彼はその場に視線を向けた。
焼けた木々。広がる爆心地。そして──残ったスペルカードの光跡。
彼はすぐに判断した。
> 「……目撃者がいれば、これは問題になる」
その場を即座に離れ、森をさらに北へと抜けていく。
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☄その翌日・魔法の森の某所
> 「なぁ霊夢、ちょっと聞いてくれよ。あたしの……スペルが誰かに使われたらしいんだ」
> 「また何言ってるのよ、魔理沙。自作自演じゃないの?」
> 「違うんだってば! 森の東側、でっかく燃えてた場所があってな。目撃者が“アームみたいなもんからスパークが出てた”って……」
> 「あんたのやつ、“アーム”ついてたっけ?」
> 「ついてねぇ。だからヤバいって言ってんだ」
まりさの顔が険しくなる。
> 「誰だ……あたしの技、パクった奴は……!」
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