4 "蝶の結婚"
今回は超短いです
皆さんの家族との仲はどうなっていますか?
仲睦まじくしているという方もいれば、喧嘩中だという方もきっとおられるでしょう。
俺の場合は…
「地獄だ…」
予想は的中した、けど全く嬉しくない。
「もう♡ジゴクだなんで言っちゃってぇ♡これからの生活ワァ♡エデンのみたいなうれしくてキャピキャピな生活になるのよ♡」
この女の皮を被った悪魔と一緒生活すると考えると、すべてが嫌になる。
「うるさい地獄の使者」
「もぅ♡くーちゃんったら♡アタシの名前は使者ちゃんじゃなくて、ジュスティーヌよん、気軽にジュースちゃんとでも読んでね♡」
「くーちゃん!?略称か?やめてくれ!」
なんて地獄の使者、もといジュスティーヌと話しているとおばーちゃんが女の子を連れてきた。
「さぁ妃蝶ご挨拶なさい。」
(この子が恩三郎の言っていた娘とやらか…)
なんだか辛気臭い面だなと思いつつ、妃蝶と呼ばれた女の言葉を待った。
「えっと…妃蝶です…その…」
少し間を置いて言った。
「よろしくおねがひします」
…噛んだ、かわいい
挨拶に失敗したことを悟ったのか、どんどん顔が赤くなってゆく。
久しぶりに見た"本物の女の子"が女の子らしく女の子をしている、それだけで涅巴の脳を焼くことに時間はかからなかった。
涅巴はいきなり妃蝶の手を掴んで、とんでもないことを言い出した。
「結婚しよう。」
「え?」
「あらやだ♡」
「ん?なんだって?」
明らかに最後に難聴のやつがいたが涅巴は気にせずに妃蝶の言葉を待った。
しばしの沈黙、そして…
「バカッッ!」
涅巴は強烈なビンタにより、錐揉み式で吹っ飛んでいったのであった。
これは…ラブコメ展開もありえる!?