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リアドラ ーReturn to the Draftー  作者: Tsuyoshi&松山亮太
第六話『陽炎燃ゆる、ラブマッスル‼』
55/128

#5

 天然温泉に隣り合って入浴している西小路とローガン。


「さっきはトレーニング中にすまなかったね」

「HAHAHA! 気にしなくて良いデース。ミーとユーの仲じゃないか! ところで、ユーはどうしてボディメイクするデスカー?」

「最近、体が鈍っていてね。もう少し筋肉をつけたいんだ」


 西小路はそれらしい当たり障りのない理由をローガンに話す。戦う時の筋力と体力の増強の為・・・・・・なんて流石に言えない。一通り話し終えると、ローガンから「自分の事も聞いて欲しい」と訴えかける視線を向けられ、それを察した西小路が彼にも理由を問う。


「ローガンは?」

「OH! グレートフレンド、よく聞いてくれた!」


 そういうと、ローガンは自分の持っている夢を熱く語り出した。『西日本学生ボディビル選手権』に出場する事、そして全国大会、いずれはプロデビューもして世界大会にも行きたい事。そして、その先の将来の事も。男湯の二人は筋肉談義というか、ほぼローガンの熱い夢の話が続けられた。

 その一方の女湯では。温泉の角で大の字になるように(ふち)に背をもたれかけて、豪快に大股を開いて湯に浸かるかやのと、お姉さん座りで彼女の正面に向き合うようにして入浴する紅葉。


「もうっ、かやのさんは女の子なんですから、男湯入っちゃダメですわよ? かやのさんったら、少し中に入りかけていたから、私・・・・・・あの時恥ずかしくて、心臓止まるかと思っちゃいましたわ!」

「ワリィ、ワリィ。女だって事忘れてたわ」


 かやのはケラケラと笑い、頭を掻いた。紅葉は「むうぅ」と口を尖らせて、かやのの顔と体を眺めた。薄い小麦色でキメの細かい肌、パッチリ二重(ふたえ)の大きな目、長いまつ毛、プルプルで潤った唇。それにその大きな胸。ただ、仕草だけが残念だ。


「ほら、かやのさん! せっかくそれだけ可愛いんですから、せめて女の子らしく、足は閉じて下さい!」


 紅葉はお湯の中で、かやのの両足首を掴んで閉じさせる。「えー?」と言いながら、かやのはまた足を広げ、それを紅葉が再び閉じさせる。そんなやり取りが少し続いて、


「かやのさんは良いですよね。そんなに・・・・・・その、胸も大きくて」


 と紅葉が羨ましげに、彼女のバストを見つめる。


「こんなもん邪魔なだけだ。むしろ俺はお前の方が羨ましいぜ? 動きやすそうだし」

「・・・・・・だったら! 私に下さいよぉおおお‼」

「イダダダダダダッ‼ もげっ、もげるぅうううう‼」


 かやののツインメロンに紅葉のダブルアイアンクローが炸裂した―――。

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