#10(完)
後日、探偵事務所トリックスターフォックスにて。
「エイクさん、あれから元気になって良かったですわね」
紅葉は大学内でエイクを見かけた時の事を西小路とかやのに話す。
「どんな内容かは分かりませんが、この間、西小路さんが受けるか悩んでいたご依頼も受けられて、解決されたようですし。これで一件落着ですわね!」
何も知らない紅葉は無邪気な笑顔を西小路に向ける。
「そっ、そうだね・・・・・・」
西小路は先日の光景を思い出し、ビクッと身を震わせた。
「しっかし、お前んとこのコレ、マジでただの掃除機じゃん。なんかゲーム入れとけよー・・・・・・って、おっ?」
かやのは石丸を乗せて狭い範囲を掃除しているエレナT2を見ていた。エレナT2が旋回した時、上にいた石丸の口に銅のメダルが咥えられているのを発見した。
「銅だーーーーー‼」
と、メダルを持った右手を高く上げて喜ぶかやの。その隣で西小路は、
「えぇ・・・・・・? 基準がわからない・・・・・・」
と、首を傾げていた。
第五話『紅の薔薇』完
最後までお読み頂き有難うございます。
もしよろしければ、こちら↓↓↓の広告下にございます「☆☆☆☆☆」欄にて作品への応援を頂けますと、今後の励みとなります。
よろしくお願いします。
次回、第六話『陽炎燃ゆる、ラブマッスル‼』
お楽しみください。