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リアドラ ーReturn to the Draftー  作者: Tsuyoshi&松山亮太
第五話『紅の薔薇』
45/128

#5

 後日、調査報告として、アイが呼ばれていた。


「キィーーー‼ なによ、このモヤシみたいなボウヤは‼ 肩なんて抱かれちゃって‼」


 現像された写真を見て、荒れ狂うアイ。彼が落ち着いてきたところで、西小路とかやのが更に燃料を投下した。最初に二人がホテルに入った時の事、尾行の際に回った店や購入していた物、逢い引きの時の様子などだ。尾行中の事は西小路がほとんど放心状態だったので、かやのがほぼ話していたが・・・・・・。


「もう許せないわ‼ アタシの体を散々『改造』しといて、他のオスにも手を出すなんて‼ 懲らしめてやる‼」

「おっ、じゃあ俺の出番だな」


 かやのは拳をゴキゴキ鳴らして、ニタァと笑う。


「お嬢ちゃんみたいな細い体じゃ、絶対無理! 返り討ちに遭って死んじゃうわよ? アタシですらプレイ中は勿論、プライベートでも何度殺されかけたかわかんないわ?」


 そう言いながらアイは上着を脱ぎ、机に右肘を置く。肩から腕にかけて彫られた蛇のタトゥーが、筋肉の脈動によってまるで生きているようにかやのを睨む。


「マコトさんにお仕置きするなら、最低でもアタシを倒してからよ?」

「俺の実力見せてやんよ」


 かやのも上着を脱いで肘を置き、アイの太く(たくま)しい腕に怯まず、彼の大きな(てのひら)を掴む。


「お嬢ちゃん、度胸と無謀は違うのよ? それじゃ、いくわよ。レディ~・・・・・・ファイィィィイイイイッ⁉」


 アイの掛け声と共にズドンッッッ‼ っと音を立て、アイは一瞬で体ごと右側に倒された。何が起きたか理解できず目を丸くしている。


「これで文句ねぇだろ?」

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