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リアドラ ーReturn to the Draftー  作者: Tsuyoshi&松山亮太
第二話『春の星は、おぼろに柔らかい』
19/128

#9

 二人はかやのの作ったバーガーを一口食べると、絶賛の声を上げた。特に紅葉はここ数日の間、かやのに対して不満を持っていたので、それらのマイナスイメージが払拭(ふっしょく)された。むしろ彼女の事を何も見えていなかった自分が恥ずかしくなり、かやのに全力で謝った。


「あぁ? 別にお前が俺に対してどう思ってたとか知らねぇし、興味もねぇから謝る必要なんざねぇよ」


 謝られたかやのは全く気にも留めてないようで、そんな事よりもバーガー作りの方が楽しくて、今はそれにしか興味が無いと紅葉に伝えた。

 それから紅葉はかやののピアノ演奏の事、そして彼女の作ったバーガーの味について大絶賛していた。


「かやのちゃんが、ここ数日どこかに行ってたのって、ずっとさっきみたいにみのおモールで演奏してたの?」

「いや、さっき弾いてた曲を大学近くのスタジオで作曲してた。あれを人前で弾いたのは、今日が初めてだな」


 西小路が思っていた疑問は、紅葉も同じ事を思っていたようで、かやのの答えに改めて驚いて感動していた。

 そして西小路は今回のことで、かやのが自分にとって、やはり頼りになる存在なのだと、しみじみと感じたのであった。

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