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歌と詩

はるのよに

作者: 風花 深雪


ふらふら彷徨う 25時

月明かりの公園 影ひとつ

泣き腫らした目で膝を抱いて

寂しさ 悲しさだけが寄り添って


聞き慣れた声 顔を上げると

思案顔 幼なじみの彼がいた

頬に触れた()とその声に

堕とされてしまっては もう遅い



その腕 掴んで離さないで

縋る私をどうか受け止めて

この心と身体を癒してほしい

あなたのその優しさにつけ込んだ


溺れさせて あなたで満たして

奥 深くまで愛をそそいでよ

忘れさせて 今だけは

神さま 今夜だけ見逃して


傷ついた哀れな私のために




心移ろう恋人(あなた)からの愛

付くはずのない 背中の赤い痕を

見て見ぬフリしている私のことを

貴方はさ 知らないのでしょう?


愛と呼べばすべてを許した

それでも期待していた 私はなんて

愚か




ゆらゆら彷徨う心情こころ

月明かり 重なり合う影ふたつ

その胸に 心 身体を預けて

縋る私をどうか 慰めて



その腕 掴んで離さないで

求める私を独りにしないで

この心と身体を愛してほしい

あなたのその優しさにつけ込んだ


飲み込んで 滲み込ませて

あなたの匂いで満たしてよ

忘れさせて 今だけは

神さま 今夜だけ味方して



愛を請う


憐れな私のために──。







ねぇ…どうか、





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