はるのよに
ふらふら彷徨う 25時
月明かりの公園 影ひとつ
泣き腫らした目で膝を抱いて
寂しさ 悲しさだけが寄り添って
聞き慣れた声 顔を上げると
思案顔 幼なじみの彼がいた
頬に触れた掌とその声に
堕とされてしまっては もう遅い
その腕 掴んで離さないで
縋る私をどうか受け止めて
この心と身体を癒してほしい
あなたのその優しさにつけ込んだ
溺れさせて あなたで満たして
奥 深くまで愛をそそいでよ
忘れさせて 今だけは
神さま 今夜だけ見逃して
傷ついた哀れな私のために
心移ろう恋人からの愛
付くはずのない 背中の赤い痕を
見て見ぬフリしている私のことを
貴方はさ 知らないのでしょう?
愛と呼べばすべてを許した
それでも期待していた 私はなんて
愚か
ゆらゆら彷徨う心情
月明かり 重なり合う影ふたつ
その胸に 心 身体を預けて
縋る私をどうか 慰めて
その腕 掴んで離さないで
求める私を独りにしないで
この心と身体を愛してほしい
あなたのその優しさにつけ込んだ
飲み込んで 滲み込ませて
あなたの匂いで満たしてよ
忘れさせて 今だけは
神さま 今夜だけ味方して
愛を請う
憐れな私のために──。
ねぇ…どうか、