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父と娘と大ピンチ

お待たせしました!

長らく体調を崩しておりました;;

まだ全快ではないのですが少しずつまた更新していきます^^


次回もよろしくお願いします^^♪

ガチャ――


「失礼しますお父様、お呼びとの事で伺いました」


ここは、アルメンダリス家当主の執務室

そう、私のお父様の執務室でございます。

アルメンダリス家は城で文官長を代々勤めており

今は、私の父クライブ・アルメンダリスが勤めています。


アルメンダリス家では王城での文官長を代々勤めているのでに普通の貴族では知り得ない情報などを知ったりもします(王家の秘密など)


この家は少し特殊でこの国の文官長を代々務めるために一族に属する者は全て

高い教養を身につけなければいけません普通の貴族では次期当主がやればいいだけの話ですが・・・

そして父であるクライブは自分自身や周りの貴族などにはとても厳しいが自身の子供にはめっぽう弱く

だが教養はしっかりとこなさせる良き父であった

エルはそんな父を尊敬しておりそれは次期公爵家当主でもあり、エルの兄でもあるカミルもその思いは一緒であった


「エル、来たか少し長くなると思うからそこに座るといい」


エルは父であるクライブにそういわれると「はい、かしこまりました」と礼をして客人用として置いてあるイスに座り静かに待つ

カリカリといい音を部屋に響かせながらクライブの秘書にいれてもらった紅茶を飲み静かにしていた


クライブの執務室は割と殺風景なほど必要な物しか置いていないように見えるが

本棚の間に置いてある物や机の邪魔にならない所に置いてある物を見るとクライブの人柄が見えてくる

そこには、家族で撮った写真や幼少期に私とカミルが描いた両親の絵などが飾ってある


どのくらいたったのかクライブはその手に持っていた万年筆を机に置くと

先程までの厳しそうな顔とは裏腹にエルに優しく微笑みながら顔を向ける


「待たせたなエルよ」


そしてまたクライブもその反対に置いてある客用の椅子に座る


「いえ、ここで紅茶を飲んでおりましたし万年筆の音が心地よくてずっと聴いていられるほどでございますのでお気になさらず、それでお話と言うのは?」


文官長でもありこの公爵家の長だ、娘のために空ける時間なんて普通は無いはずだ

だからこそ、こうして呼ばれたのには重大な話し合いに違いない

私は父の邪魔にならないように早速話に入るように促すが父は「まぁまぁそんな急ぐな」とゆっくりとカップに口を付ける


「お、お父様?何か重要なお話ではないのですか?いつもお忙しいお父様が・・・」


そう言いかけた途中でエルの言葉を遮るようにクライブが手にしていたカップを置くと


「エル、最近本を出版したんだって?」


父の口からは絶対に誰にも知られないように隠してきた事を言われ開いた口が塞がらず

そして序盤からこんなにも大ピンチなんて思いもしなかったのです。

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