第四話「冒険者協会と初戦闘」
こんにちは!本日二話目です。
第四話
銀の帽子亭を出た後、看板娘の子の言う通り、南門の方へと向かう。南門の方へと向かっている途中、剣の交差している看板を探しつつ大通り沿いにあるお店にも目を向けると、野菜や石や魚、肉などを売っている露店の他に木の看板に大ジョッキが描かれたいかにも酒場という雰囲気を醸し出している店や、木の看板に小瓶と薬草のようなものが描かれた薬屋のような店など様々な店が建ち並んでいた。
「色々な店が出てるんだなぁ。そういえば、あの商人のおじさんはどこで店を出してるんだろ。、、、お!ここが冒険者協会か。」
と冒険者協会を見つけたので早速入ってみることにした。
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冒険者協会の建物は見たところ3階建てになっていた。そして冒険者協会の中に入ると、そこには扉の正面に受付のようなカウンターがあり、扉から見て右側には換金所と思われる場所が左側には小さな酒場のような場所があった。
受付、換金所と思われる場所には若い受付嬢がせっせと仕事をしており、酒場ではまだ昼にもかかわらずガタイの良さそうな男たちが呑んでいた。
まぁそんなことは気にせず、というより関わりたくないなと思いながら受付へと向かう。
「んお!見ねぇー顔だなぁ、ひっく、うぇー。そんな若くてひょろくて冒険者としてやってけるとでも思ってんのかぁ?あん!?」
うわ、出たよ。電子書籍とかでありがちな奴だ。アホキモゴリラが。もぉ関わって来んなよなマジで。てかヤバいどうしよう。俺でこいつに勝てんのか?
「あのーなんなんですか貴方は?取り敢えず僕は登録やらなんやらをしたいので、退いてくれませんか?」
「あー!?なんだテメェ、喧嘩売ってんのか。誰にどけつってるか分かってんのか。俺ぁなぁ!Bランククラン"龍の牙"の団長、ベルリオンだぞ。」
はぁ!?何で喧嘩売ってるってことになるんだよ。しかもベルリオンってお前誰やねん。しかもヤベェぞこれって戦わなきゃいけねぇやつじゃんか。俺魔法使えねぇぞ、ってあれ確か使える魔法、特殊魔法とやらで熱って書いてあった気がするな。どうする、何か考えて試してみるか?でも仕方ねぇ今やるしか。ここじゃベルリオンとやらも魔法とかは使えないはず。なら物理的攻撃しかしないはずだな。なら熱で身体能力を上げるのが一番効果的か。
「仕方ねぇ、ちゃんと俺の思う通りになってくれよ"熱強化"」
そう唱えると一気に体が熱くなった。
「ステータスオープン。」
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新門 宇宙 (シンモン ソラ)
攻撃力 3000+3000 (1重)
防御力 3000+3000 (1重)
体力 3000+3000 (1重)
魔力 ♾
知力 計測不能
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使用可能属性 なし
特殊魔法 熱
使用可能魔法
・熱強化:熱を自身に与え身体能力を飛躍的に上げる。一重につき基礎ステータスを倍にする。十重まで可能。(十重時基礎ステータスの10倍分を基礎ステータスに上乗せする。)
称号 人類の叡智、無限の魔力、転生者、
神の加護を受けしもの
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うお!体が軽い。てかブッ壊れ魔法かもしんねぇこれ。でもこりゃ慣れないと、というか俺が強くならねぇとこれ以上重ねがけしたり長期戦したりするのは厳しいかもな。でもまぁ今はこの状況を打破することができたらいい!。
「かかってこいよ。クソゴリラ。」
「あぁ!?ベルリオンだっつぅの。お前みたいなヒョロがきはママの乳でも吸ってろや。」
と、少し挑発しただけでキレて右ストレートを打ち込んできた。ホンマちょろいなぁ。Bランクって結構高いんじゃないのか?まぁ今の俺にとっちゃ好都合だ!
「お前こそ、一昨日来やがれ!!おぉリィャー。」
とベルリオンとやらの右ストレートに対して、カウンターをすぐにぶちかます。
すると俺の放ったカウンターはベルリオンとやらの右頬に直撃していた。"ドゴッ"という嫌な音が響きベルリオンは吹っ飛んで行き、冒険者協会の外へと行った。すぐに追撃をと思って俺も冒険者協会の外に出るが、もう気絶していた。
ホッとして協会の中に戻り受付に戻ると、なんだか拍手された。なんでも拍手してくる男女いわくベルリオンとやらはここらでかなり偉そうにしていたらしい。Bランク帯でも上位にいて"雷龍のベルリオン"と二つ名がつくほどであったらしい。
しかし軍事都市というなら、もっと強い人もいるもんじゃないのか?なんて考えていると後ろ、そう協会の入り口の方からバチバチという音が聞こえてきた。嫌な予感がして後ろを振り返ると先程戦ったベルリオンが雷を纏っていた。
「おいおい、マジかよ。魔法とかはズリぃだろ。こちとら魔法どころか、この世界初心者だぞ。」
またまた、やばいな。やばい状況に多く触れるのは転生者の義務なのか?これ絶対に、熱強化一重だけじゃ勝てねぇよな。クソどうする。
「あー痛ってぇな。ちっ、舐めてたことは認める。悪かったなぁ、さっきのいいカウンターですっかり酔いが覚めたよ。だから今度は安心しろ、全力で殺してやる。」
とベルリオンはやる気満々でこちらに向かってきた。
俺は仕方ないと思いながら、熱強化を三重で構える。
「クソ、もってくれよ。少しの我慢だ俺!熱強化レベル3。」
「ステータスオープン。」
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新門 宇宙 (シンモン ソラ)
攻撃力 3000+9000 (3重)
防御力 3000+9000 (3重)
体力 3000+9000 (3重)
魔力 ♾
知力 計測不能
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使用可能属性 なし
特殊魔法 熱
使用可能魔法
・熱強化:熱を自身に与え身体能力を飛躍的に上げる。一重につき基礎ステータスを倍にする。十重まで可能。(十重時基礎ステータスの10倍分を基礎ステータスに上乗せする。)
称号 人類の叡智、無限の魔力、転生者、
神の加護を受けしもの
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「行くぞゴラァクソガキー!!」
とベルリオンが叫び、雷を纏いながらこちらに飛んでくる、、、ってあれ?思ったより遅くね。これなら勝てるぞ。ベルリオンの罠かも知らんが今はそんなことで躊躇している場合じゃねぇ。
と俺は無意識に右の拳に多くの熱量を集中させ、ベルリオンとは比べ物にならないスピードでベルリオンを殴りに行く。
"ドゴォーーーーーーーーーン"
という音が鳴り響いた。
お、やったか。良かった、思ったよりも疲労がないな。あれ、ベルリオンはどこだ?
と考えていたら。
何やら人が集まってきた。民間人の他にも何やら統一感ある鎧をつけている人たちもきた。
「格好的に騎士団か?」
「おい、そこの男。其方か?ここで爆発音を上げたものは。それと何だ変な男が急に飛んできて南壁に激突してきたんだが。」
と代表らしき金髪美人な騎士が問いかけてきた。
「はぁ爆発音を起こしたのは多分俺です。ですがその壁に飛んできた男が俺に突っかかって、殺そうとしてきたんです。だから全力で抵抗し、追い返したまでです。」
「まぁ話は取り敢えず詰め所で聞く。ついてこい。」
えー、マジかよ。俺冒険者登録したいんだが、、、
と落ち込んでいると、協会からダークエルフ?と思われる艶やかな女性が出てきた。
「やぁローズ副団長。そこの男の件、私に預からせてもらえないか?。そこの男はな、まだ冒険者になっていない。つまり一方的に喧嘩を売られ、それにとどまらず理不尽に殺されかけた。だから抵抗したのだ。それは人として当然だろう?それに、証人ならここにいっぱいおる。だからなぁ、いいだろぅ?」
「はぁ、そこまで分かっているならいいです。この件は冒険者協会、ギルド長のレイス殿にお任せします。」
はぁ、この人がギルド長か。でこっちの金髪美人騎士がローズさんね。で、結局どうなんの、、、?あ、騎士団退いてった。
「さて君、ちょっと来てくれるね?。話したいことがあるんだ。」
と呼び出しをくらった。これは難なくいきそうって訳じゃ無さそうだ。
だいぶ暖かくなってきましたね。皆さん体調に気を付けて頑張ってください!!
錫貨=10円
銅貨=100円
大銅貨=1000円
銀貨=1万円
金貨=10万円
大金貨=100万円
白金貨=1000万円
王金貨=1億円