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第十八話「謁見諸々」第二部開幕!

本日一話目です!すみません!遅れました

「ソラ!もうすぐ着くぞ!王都に!多分驚くぞ!!」


そう俺に声をかけるのはここハルバート王国第二王女エミリア王女だ。俺はレイスさんに託された?というか貰った袋を持って、ハルバート王国の王都に行っていた。


「うぉーー!!!こりゃデケェな!流石は王都だな。城も凄く大きいし綺麗だなぁ。」


「うむ、そうだろうソラ。それではまず城に行くぞ!」


は!?何言ってんだ?なんで?宿とるとか、学園行くとか、冒険者協会行くとかじゃないの!?


「な、なんでですか!?俺何かやらかしました!?」


少なくとも何か盗んだり、人殺したりなんかはしてないぞ。


「はぁソラ、お前はつい昨日大きくやらかしただろ?」


ん?は?昨日?街救って寝ただけだろ。


「えーっと、エミリア王女?」


「えーっとじゃないだろう。ほら倒しただろ黒!龍!。神!話!級!を!」


確かに。倒したけど何か悪かったのか?天然記念物とかだったのか?でもあのまま放っておいたら確実に街滅んでたと思うんだけどな。


「えーっとそれって悪いことなんですか?」


「はぁ、ソラ。其方は何を言っているのだ?逆だ逆!むしろ褒美を与えるために城に行くのだ。ソラは神話級を倒して、街を救ったのだぞ。罰なんて与えられるわけがないだろう。ほらそれじゃあもう行くぞソラ。」


そうエミリア王女がいい、俺は半ば強制的に城へと連行された。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「これは近くで見ても本当に凄い城だな。」


この流れって多分この後国王的な人と謁見するんだよな。待てよ、エミリア王女ってここの国の王女だからエミリア王女の御父上と会うってことか。


「うむ、そうだろう。それで、ここが我が家にして、ここハルバート王国の王城。

それでは近衛騎士団の諸君!もう戻ってくれて構わない。其方らも長旅だったしな。今日はゆっくり休んでくれ!」


そう言ってエミリア王女と俺は近衛騎士団の方々と別れた。まぁもう城の門くぐったし、護衛はいらんってことなんかな?


それから城内に入り、待合室的なところに案内された。


「それではソラ。ここで少し休んでいてくれ。飲み物とかはメイドか執事が持ってくると思うからな。私は父上、、国王に謁見の許可と報告にいってくるからな。」


そう言ってエミリア王女が部屋から出ていき、俺一人になった。


「それにしても流石は王城だな。かなり、というかどこを見ても豪華だな。まぁ待合室は客を待たせる場だから豪華にするのは分かるけど。」


それからしてすぐに、執事さん?がきて紅茶を淹れてくれた。流石!という言葉しか出てこないくらい美味しかった。


「ほぉ、貴方様がソラ殿でありますね。エミリア王女から少し話は伺っております。」


と紅茶を淹れてくれた執事さんが俺のことを見定めるようにして見てきた。そこで俺は上手く使い方は分からないが魔力を溢れ出させるようにした。エミリア王女たちが敵なんて毛頭思っていないが、一応ね。こういう時はさ自分のことをちゃんと示しておかないとね。


俺が魔力を放出し始めると執事さんが、


「おやおや、これは予想以上ですね。私も以前はSランク冒険者でしたが、私の知る中で一番そこが知れず、濃い魔力を持っておられる。これなら神話級をも下すかもしれませんね。、、、差し支えなければ、何魔法にお使いになられるのですか?エミリア王女によれば何やら炎魔法に近いという話でしたが、、、」


まぁ言ってもいいか、というか何か会った時から強そうとは思っていたがまさかSランク冒険者だったとは、流石王族の執事だな。


「はぁまぁ言っても良いですが、空間魔法とか時空間魔法とか大それた物じゃないですよ。、、、僕が使う魔法は"熱魔法"というものです。まぁ熱を操れるってとこですね。」


俺がそういうと、少し執事さんの顔に困惑しているような表情が現れた。まぁ普通に見た感じだと気付かないだろうが俺は見逃さなかった。


「そうですか、熱魔法、、ですか。それで神話級を討伐するとは、何と末恐ろしい。これからの活躍を期待するばかりです。それでは私はここら辺で失礼いたします。」


そう言って執事さんは待合室から出ていった。まぁそりゃ熱を研究してなかったりする人からすれば、"熱何て"って思うだろうな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少しの間、待合室室でくつろいでいたら後ろから声をかけられた。


「ソラ、待たせてすまない。今から謁見をしたいのだが、服を着替えたり準備をしてきてくれないか?」


そうエミリア王女に声をかけられ、俺はエミリア王女と一緒に来ていたメイドさんたちに連れていかれ豪華な服を着せられたり、髪を整えられたりした。

それから少し経ち、エミリア王女と合流し凄く豪華で厳つい扉の前まで来た。おそらくここが王の間だろうな。


(少し話はズレるが、何かエミリア王女と合流した時、エミリア王女が顔を赤くして「似合っているぞ」とか顔を凝視してきたりしたが、何なのだろうか?好意を持たれているようにしか思えないのだが気のせいだろうか?いや気のせいだな。よし!謁見ちゃんと乗り切るぞ!)


"ガダン!!"


そう言って王の間の扉が開かれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

王の間の扉が開かれ、ファンファーレ?的なものが吹かれた。いわゆるあれだ、"パーンパパパパーン"ってやつだ。俺とエミリア王女は玉座に続くレッドカーペットを歩いてゆく。


それにしても凄い人数だな。これ皆んな大臣とか官僚とかいうやつだろうか?穏やかそうな人もいれば、めっちゃ厳ついゴリラみたいな人もいれば、いかにも偉そうなブタみたいなやつもいるな。


俺とエミリア王女は玉座の前につくと膝をついて、頭を垂れた。するとその瞬間ファンファーレ的な演奏が止まった。そして沈黙の中それを切り裂くように重厚な声が聞こえてきた。


「面を上げよ」


そうエミリア王女の父、つまり国王が言った。


「まずはエミリア、此度の遠征ご苦労であった。して、そこの者は?」


あ、エミリア王女、国王にはまだ説明していなかったのね。執事さんに言っていたのは単純に距離が近いからか。


「はい、国王陛下。まず順を折って説明いたします。まず此度の遠征はスターリングウォードにて発生した魔物大暴走(スタンピード)鎮圧のためでした。しかし、私と部下たちがついた頃にはもう手遅れというか、もうすでに鎮圧されておりました。そして私含め近衛騎士団がスターリングウォードに着いた時に確認したのは、魔物大暴走(スタンピード)の原因となった魔物が出てきた時でした。それはAランク魔物だとかSランク魔物だとかいう生易しいものではありませんでした。今回の魔物大暴走(スタンピード)原因として出てきたのは神話級の魔物でした。」


エミリア王女がそう言った瞬間、王の間がとても騒がしくなった。大臣やら官僚やらは口々に「不味いぞ」だとか「国が滅ぶ」だとか言っている。しかしそれを国王の隣にいた宰相?らしき人が「静粛に!国王陛下の御前だぞ!」と言い再び静かになり、今度は国王が「エミリア続けよ」と言い、またエミリア王女が話し出した。


「はい、先程申した通り今回の魔物大暴走(スタンピード)の原因となった魔物は神話級の黒い龍でした。そして、本題ですが今回の魔物大暴走(スタンピード)鎮圧及び、神話級討伐はここにいるシンモン ソラ一人の功績です。」


するとまた、王の間が騒がしくなった。そりゃレイスさんやエミリア王女のリアクションを見れば凄いというか、やばいことなのかもしれないけど。


すると国王が口を開いた。そして何と話しかけてきたのはエミリア王女にではなく俺に対してだった。


「ソラというものよ。今エミリアが申したことは誠であるか?」


「はい、差異ありません。恐れながら、信じられない方も多きことかと存じます。それならばいくらでも、どなたにでも確認していただいて構いません。それに、私は今その黒龍の死体を保持しております。それにつきましても確認していただいて構いません。」


俺がそういうと国王は「うむ、ソラ殿。それならば此度、この国を救ってくれたこと、国王として礼を言う。」と言い、またその一言で今回の謁見は終わった。


そして俺はこの後、黒龍の死体確認のため城内の近衛騎士団の訓練所に向かうこととなった。その途中、エミリア王女に「堂々としていてソラかっこよかったぞ」と言われた。なんだ?褒められているんだろうけど無性に恥ずかしいな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

近衛騎士団の訓練所についた俺は早速レイスさんに貰った袋から黒龍の首と胴体を取り出す。ちなみにこの場には俺、エミリア王女、近衛騎士団、だけでなく国王陛下や大臣、官僚たちも来ている。それだけ神話級は凄いということか。


"ドスンッ"


そう音を立て黒龍の死体が取り出された。するとこの場に「おぉー」だとか「流石は神話級、死体でも何て威圧感だ」とかいう言葉が流れた。すると、先程の宰相?と思われる人物が近づいてきた。


「初めまして、ソラ殿。私はここハルバート王国の宰相、ニコラス・ド・ロレーヌと申します。さて、確かにこれは神話級の魔物の死体であると確認できました。ですがもう少しの間、確認させてもらえますかな?」


と言われた。随分と人が良さそうな方だな。


「はい、勿論です。」


そう言って俺はエミリア王女と査定?を見守っていた。


それから少し経って宰相は国王の元へと戻っていき何やら話していた。そして話が終わったのかまたもやニコラス宰相が俺とエミリア王女の元に来て「もう一度謁見をとり行いますので早急にお越しください。」と言った。またやるのか、まぁいいけどさ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

再び俺は王の間に来ていた。でもさっきと違って今回は俺一人だ。ちなみにエミリア王女は国王の隣に立っていた。流石は王女様だな。


「ソラ殿が提示してくださった死体、間違いなく神話級の黒龍のものだと断定いたします。そしてソラ殿が良ければこれを国で買い取らせていただきたいと思っております。また、此度のソラ殿の功績を称え"黄金双剣勲章"を授与し、褒賞金として王金貨三枚及び名誉男爵位を与える。そして、この事実は公開することとする。それではソラ殿前へ、」


そうニコラス宰相が巻物的なやつを読み上げた。爵位かぁ、それって俺を囲うつもりだよな。まぁいいけどさ、王金貨っていくらくらいだ?神話級から考えると一億くらいなのかな?うんまぁ大金ってことは分かった。黄金双剣勲章はまぁかっこいいからいいか。


「はい!」


そう言って俺は国王に近づいて、再び膝をつく。


「ソラ殿此度の活躍、誠にご苦労であった。これからの活躍も期待して止まない。今後も我々と共に国、そして世界を支えてくれることを望む。どうかこれからも尽力してくれ。」


そう国王がいい、俺に紋章が刻まれた黄金の通貨三枚と胸につけれそうな黄金の剣がクロスしたメダルのようなものを渡した。


「はい!ありがたく頂戴いたします!そして、今後も精進することをここに誓います!」


そう俺が言って謁見は終わり、今度は黒龍の死体の査定となった。大臣、官僚たちは熱心に黒龍の死体を見ていた。

それから少し経ってもまだずっと悩んでいたので俺は提案してみることにした。


「あのーニコラス宰相さん。この黒龍の死体の査定が難しいのであれば、提案があるのですが、、、」


俺がそういうとエミリア王女は驚いたようにこちらを見て、ニコラス宰相はこちらに来た。


「何でしょう?」


「俺は冒険者として活動していて、今後は王都を拠点としようと思っているのですが、よければですが王都に家が欲しいのですが。それとこの黒龍で交換というふうにしたらいかがでしょうか?」


俺がそういうと、ニコラス宰相は驚いた表情をして


「そんなことでよいのですか!?この黒龍にはかなりの価値があるのですよ」


といい、これにはエミリア王女も


「ソラ本当にいいのか?龍は血の一滴までにも価値があると言われるほどのものなのだぞ。」


まぁそうかもしれないが、きっと王国にはこれからお世話になるだろうし、家の方がほしいし。だから俺は改めてニコラス宰相に


「いいですよ、それでも。これから貴族として王国にはお世話になると思いますし。もしそれでも受け取れないというなら、俺の冒険者ランクアップとかでも嬉しいですので。」


と言った。


「分かりました。ソラ殿は心もお広いのですね。それでは国王陛下と話し、提案して参りますので待合室にてお待ちください。」


そう言われて俺はエミリア王女とともに王の間から待合室へと向かった。


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