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第十五話「姫将軍とソラ」 エミリア視点

こんばんは!本日二話目です!

レイス殿と話して、私はすぐに隊列に戻り指示を出した。


「このままスターリングウォードへと直行する!!行くぞ!!」


それにしても神話級だなんて。本当にいま一人で抑えているのは誰なのだろうか?本当なら相当の化け物だぞ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よし、スターリングウォード北門に着いたぞ!!このまま西門まで突っ切る!!遅れるなよ!!」


私と近衛騎士団はスターリングウォード内の大通りを駆け抜ける。今は誰一人いないから街の中を突っ切って行った方が、市外を廻っていくよりもうんと早い。



しばらくして私たちは西門についた。


「よし!急いで編成を整えろ!!この西門を越えたらすぐに戦場だ!!」


流石は近衛騎士団だな。毎度思わせられるが、エリート騎士ってだけあって全てほぼ完璧にこなしてくれるな。私もキチッとしないとなって思わせられる。


「よし、それでは今より、神話級討伐を開始する!!」


私がそういうと少しざわざわとしたが、少し経つと皆覚悟を決めたのか、キリッとした顔立ちになった。まぁ神話級と戦うなんて今初めて言ったからな。


「では行くぞ!!私に続け!!」


そう言って、私たちは西門から駆け出た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私たちは戦闘準備を整え飛び出したのだが、私たちが警戒態勢を維持しつつ魔の森で見たのは、一人の少年がとてつもない威圧感を放っている黒龍を魔法で押さえつけているところだった。


「何てやつだ。私でも震え上がって腰が抜けそうなのに。あの少年は魔法で神話級を押さえつけている。とんだ化け物だな。、、、全員ここにて待機!あの少年の邪魔をするな!あの少年は今後王国の命運を左右するかもしれない!!」


私がそういうと、近衛騎士団の面々はその場で馬を降り、座り込んだ。どうやら近衛騎士団でもあの神話級の威圧はかなり堪えるらしい。


しばらく見ていると少年が見えないようなスピードで、急に龍の顔面の真前に現れて大爆発を起こした。


「何なのだ!?今のは!?大規模魔法を一瞬で!?、、、これで終わったのか?」


私がそう考えていると少年が街、私たちの方を向いた。帰るのだろうか?それなら私たちはアイツに話を聞くべきだな。よし、行くか。、、、そう思った時、急に大爆発によって起こった煙の中から蒼い光とともに先ほどよりも強く濃い、それこそ気を失ってしまいそうになるくらいの威圧感がたちこめた。


「な、なんなんだ!?こ、これは!?」


私がそういうとバタッバタッと数人の近衛騎士団兵が気を失って倒れていった。流石の近衛騎士団兵でも、神話級の本気の威圧には耐えられないようだ。

私がそう考えている間にも煙は引いていき、蒼い光は強くなっていった。


「一体、、、何が起こるんだこれから?それにあの少年は神話級に勝てるのか?」


少し経つと煙が晴れた。するとその中から蒼い雷のようなものを纏った黒い龍が姿を現した。


「あ、あれが、、、神話、、級。」


そう言っていると、その龍とともに戦っていた例の少年も一緒に姿を現した。少年が姿を現したと思ったら、今度は龍が爪に雷を纏わせ振り落とした。 


"ドガーーーーーーン"


という爆音が鳴り響き、かなり大きな穴が地面に空いていた。


「な、なんて威力だ。これは放っておいたら本当に国一つ滅ぶな。あ、あの少年は無事なのか!?」


私は必死に煙の中にいると思われる少年の姿近づいて探す。その時に近衛騎士団の兵士に「危険です!!姫!!お下がり下さい!!」と言われそこまで近づくことはできなかった。が少し経って少年の姿が目視できた。それで私はホッとした。


「本当に何者なんだ彼は?神話級の本気とまともにやり合ってる。いや、逆に優位に立ち回っている。今でも魔法で龍を押さえつけながら戦っているし。」


でも彼が神話級の龍を倒してくれないと、国が危なくなる。本当に感謝だな。頼むぞ勝ってくれよ。

そう思っていると、


"ドゴーーーーーーーーーーーーン"


という爆発音が響いた。

何で火力だ!!今のでやったか?どうだ!?だが、煙の中から出てきて見えた時、まだ龍は普通に生きていた。それだけでなく、すぐに反撃を繰り出そうとしていた。だが少年はそれを察してか、押さえつけている魔法の威力をさらに上げた。


「混ざって戦いたいが、私たちではあのレベルの戦闘にはとてもついてはいけないな。不甲斐ない、、、」


本当に不甲斐ない。将の一人として、あんな私と同年代か年下のような少年に命運を委ねるということにはとても申し訳なく思う。

そう思っているとまた戦況が変わった。本当に彼は凄いな。完全に龍を地面に貼り付けた。彼には底がないのか!?今度は何をするのだ?何か考えているが。さっきの攻撃で仕留められなかったからか?


すると少年は何か思い立ったようにして、剣を構えるようにして構えた。


「何だあの構えは?何処かで見たことがあるような、、、」


そう考えていると突如この伝説的な戦いは幕を閉じた。


"ヴンッ、、、、、、ズパーーーン!!!"


そう音がなり、龍の首が落ちた。

"ズドン"と龍の首が落ちた後はしばらく沈黙が流れた。


その後少しの間沈黙が流れたのち、"ウォーーーーーーー!!!!何だあの小僧!!マジでスゲェーな!!"そう歓声が響いた。勿論これは私と一緒に来た近衛騎士団の面々のものだ。


「ほ、本当に一人でやりやがった。魔物大暴走(スタンピード)を一人で抑えた後、一人で神話級討伐まで、、、」


私は目の前に転がっている事象の前で驚き呆れるしかなかった。

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