第十二話「来たる!神話級!!」
こんにちは!本日一話目です!
第十二話
何だ何だあそこで蠢いている黒いやつは!?レイスさんと何か関係でもあるのか?だが威圧感が半端じゃない。それこそネクロマンサーなんかよりも。アレがSランクを超え、魔物の域に収まっていないEXランクの神話級とやらなのか!?おいおい、アレには今の俺には勝てねぇぞ!。でも100%こっちくるよな。しかももし神話級とやらだったら知能もあんだろ。は!?無理だろ。Sランク冒険者とか、騎士団とかそれこそ前レイスさんが言ってたL冒険者とか何やってんだよ!?いるんなら早く来てくんねぇかな!!
そう言って俺が一人キレている間にも、もぞもぞと蠢くナニかは大きく威圧感を大きくしていった。きっとこの威圧感は、直接的に本能的な何かに語りかけられているんだろうな。それこそ生物としての"格"的ななにかの違いで。
「俺今戦ったばっかりなんだけど!!あーーーもーーー!!!」
レイスさんをとりあえず落ち着かせよう。そうしないと、ただただヤバいということ以外全く状況が分からない。
そう考え、俺は固まっているレイスさんを抱き上げ城壁の下へと降りる。
「レイスさん、落ち着いてください。とりあえずここなら見えはしないはずです。」
そう俺がレイスさんに声をかけると、レイスさんは深呼吸をして、俺に言った。
「ソラ、アイツが今回の魔物大暴走のボスだ。だが恐らくソラでもアイツには勝てない!なんせアイツは神話級だ!!黒龍だ!!かつて私の仲間たちはアイツに全滅させられたのだ。それこそ"聖剣使い"と言われた最強クラスの冒険者さえも。」
そうか、レイスさんはさっきのやつに仲間を殺されたのか。それにアイツはやっぱり神話級なのか。そうかそうか龍か。
「レイスさん、それならここにいる冒険者とか騎士団とか傭兵とかで勝てるんですか?ここで怯えていて何か変わるんですか?」
そう俺が聞くと、レイスさんは「うっ、、、。」と言い淀んだ。
「それなら俺が戦うのがやっぱり一番です。そして集まって下さった皆さんには、この街からの避難誘導とかをしてもらうべきです。つまり俺が言いたいのは"逃げろ!!無駄に死ぬな!!"ということです。冒険者になった俺にとって街の皆さんを守るのも仕事ですよね。」
そう俺が言いと、レイスさんはそれなら私も残ると言った。
だが正直言って邪魔である。仲間がいるというのは心強いかも知れないが、戦いにくくなることには変わりない。
「いや、レイスさんも逃げて下さい。あなたも守る対象にはいっていますよ。」
「ダメだ!!もう私は、私の見つけた希望を置き去りにして失って、後悔するのは嫌なのだ。」
そう言って少し涙ぐんだように俺に言った。へぇレイスさんもこんな顔するんだな。でもそうか、聖剣使いと言われていたレイスさんのかつての仲間は、レイスさんにとって希望だったんだな。それに俺がなれたなら、やっぱり俺はここで退けないじゃんか。
「ならなおさら、俺はここで退けないです。それに俺は聖剣使いさんと違って死ぬつもりなんてありませんよ。しかも、まともに正々堂々なんて戦うつもりありませんしね。
それじゃレイスさんは、司令官として俺の手助けをしてください。それは一秒でも早く、この街からの一人残らず避難させることです。」
そう言って俺は城壁の上へと戻っていく。これで正解なんだ。これが最適解だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「にしても、レイスさんの言う通り本当に龍なんだな。さて、どうするか?できるかは知らんけど取り敢えず目潰しでもするか?それとも足を崩すか?足元なんて、あんな巨大ならそう見えねぇだろ。」
よし、取り敢えず足崩すか。んで、できそうなら次は目潰しだな。それができたらいくら神話級とはいえ勝てるだろ。うん、勝ててくれないと困る。
「というか俺簡単に言ってっけど、本当にまず足崩すことなんてできんのか?」
そう俺が考えていると、
"グォーーーーーーー!!!!!!!!!!"
と例の黒い龍が叫んだ。それはとても深く濃い威圧の気を含んでおり、直接俺たち人間に本能的に脅してきた。俺も屈しそうになったが何とか耐えることができた。魔力がとてつもなく多いお陰だからだろうか?
「ついに姿のお出ましか!んならちょっくら行くか!!ステータスも大分上がったことだしな。熱強化レベル10!!」
「ステータスオープン。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新門 宇宙 (シンモン ソラ)
攻撃力 5000+500000 (10重+灼熱の魔眼)
防御力 5000+500000 (10重+灼熱の魔眼)
体力 5000+500000 (10重+灼熱の魔眼)
魔力 ♾
知力 計測不能
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
使用可能属性 なし
特殊魔法 熱
使用可能魔法
・熱強化:熱を自身に与え身体能力を飛躍的に上げる。一重につき基礎ステータスを倍にする。十重まで可能。(十重時基礎ステータスの10倍分を基礎ステータスに上乗せする。)
・分解:自信を中心として、半径約1.5メートルの熱の球を展開し、敵から受けた魔法を量子として分解し、分析する。
・反射: 分解によってできた量子・エネルギーを魔法として再構築し、敵に反射する。
・超新星爆発:自身の拳に莫大なエネルギー量の熱を凝縮し、集中させ、攻撃を放ったときに凄まじい爆発を起こし大ダメージを与える。
・気流操作:熱によって気流、気圧などを操作し上昇気流、下降気流を起こしたり、竜巻などを起こしたりすることもできる。
称号 人類の叡智、無限の魔力、転生者、
神の加護を受けしもの
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
例の黒龍は"グォーーーーーーー!!!"と鳴き叫んだと思ったら、今度はとても大きく漆黒の翼をいっぱいに広げた。そして、俺の方を見た。
「何だ、かかってこいってかぁ!!いいぜ!行ってやろうじゃん!!」
俺は黒龍を見据えると、全速力で城壁から飛び出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は城壁の上から飛び出すと、一直線に黒龍のいる魔の森へと走る。それは黒龍にただ近づくというだけでなく、黒龍にどこにいるのか分からなくさせるためだ。
「これじゃどこにいるか分かんねぇだろ。これでこっちはどの方向からでも攻撃し放題だ。っておい!!やめろ、マジかよ!!!」
これでどっからでも攻撃し放題と思っていたが、何と黒龍は体に電気を纏わせ、咆哮を打とうとしていたのだ。それも街や街の人々が避難しているであろう方向に。俺は咄嗟に黒龍が咆哮を放つであろう直線上へと走った。
「分解!!からの反射!!」
俺は魔法を使い何とかそのとてつもなく強い咆哮を受け止めた。黒龍は、自身の咆哮を防いだ相手(俺)をみて"フンッ"と鼻息を荒げた。
「クソッ、アイツやっぱり知能あるな。しかも割と頭キレんじゃねぇか!にしてもどうだ!神話級の黒龍さんよぉ、お前の攻撃止めてやったぜ!」
俺は黒龍を挑発する。正直、内心勿論怖いが今の一撃を止めることができて俺は少し自信が出てきていた。
俺が次はどうしようかと思案しながら駆けていると、黒龍が飛び出そうとしたのが見えた。
「おっと、俺としてもお前をここから飛ばせるわけにゃぁいかんのよ。気流操作!!
そう言って俺はかなり強めに下降気流を発生させる、、、が黒龍はそれでは抑えられなかった。
「おいおい、マジですかい!?気流を突き破るとか流石は神話級だな。」
何と黒龍は、自身の翼にも雷を纏わせ激しく動かし俺が作った気流を突き破ったのだ。
まぁ、だから何だという話だがな。まだいくらでもやりようはある。
俺はさらに強い下降気流を発生させた。
「どこまで耐えられるかな神話級さんよぉ!!!」」
俺は下降気流を強くしていくだけでなく、周囲から発生した風を集め全方向から黒龍を押さえつけにかかった。
それからしばらくして、バタバタと翼を動かして抵抗していた黒龍がついに地面に平伏した。俺は魔法を維持しつつ、黒龍の元へ向かった。




