閑話 作者の色
さて、どうも。作者の西木 草成です。
よく間違われるんですがね、『さいき くさなり』とか。でも正確には『にしき そうせい』と読ませます。ペンネームの由来は自分の本名の漢字を分解して出来上がったものがこれになります。
そんな話は置いておいて。
みなさま、ここまで読んでいただけていかがでしたでしょうか?
正直な話をしますと、自分の小説はあまり読まれていない方です。なろうと並列して連載しているカクヨムに関していうのであれば、最新125話以降は全く人の手がつけられていない状態です。理由はなんとなくわかるのですが、ライトノベルを謳っているにも関わらず割と硬派な作風に仕上げてしまっているのが原因なのかなと。
自分は遠回しな文章をよく使います。
どうやったら、自分の言葉が一つでも多く読者の心に残るのかなとか。ここをストレートな言い回しじゃなくて登場人物の複雑な感情になりきって少し読者に考えさせて読ませたいなとか。
色々考えて書いているのですが、やっぱり難しいものですね。
ここまでに積み上げてきた文字数は約六十万文字以上。ですが、今のPa『 』eTの基盤になっている『異世界探究者の色探し』を合わせれば大体二百万文字近く積み重ねてきました。文章量だけで言うであればここまで重ねてきたものを自分は少しだけ誇れるんじゃないかなって思っています。もちろん実力が伴っての話なんですがね。それでも、量だけを言うのであれば他の作者さんにも負けないくらい書いているつもりです。
そもそも、なんでリメイクしようと思ったのかなんですが。『異世界探究者の色探し』を読み返すたびに思ったのが、一人称と三人称がブレブレでそれに加えて文章そのものがひどく幼稚だなって感じる部分が多かったためです。あれを書き始めたのは本当に自分がまだ高校生の時代でしたし、書き始めていろんなことを知る前だったって言うのもあるんですけど、それを言い訳にするわけにもいかず。ならいっそのこと全部一から話の大筋だけは変えずに今の自分の文章力で書き換えてしまおうと思った次第です。
結果、読者は大幅に減りましたが、自分でもある程度満足のいく小説に仕上げることができました。ほんと、自己満足の域を出ていないどうしようもない作者だと思います。
さて、今のところ自分のこの小説の構想では主人公のラストは最初から決まっています。そしてそれを取り巻く人々のラストも、これから出会う人のラストも決まっています。
果たして、ラストまで。自分は描き切ることができるのか。時々不安で怖くなります。自分の予想では、あとプラス二百万文字近く費やしてようやくラストなのかなと思っています。途方もない旅路です、けど私の小説に出てくる主人公たちは同じ不安を抱えながら生きているのだろうななんて思いながら筆を取っています。
彼らを、自分の導くラストへと迎えさせる。
そんな思いで、来たる第四章。
レギナと別れた翔。向かう先は、メルトがいる王都メディウムへと向かいます。
そこで新たに出会う人、敵となる人物とは?
ぜひ、第四章。『黄の色』をお楽しみに。




