みっけねこの愚痴
先日は、沙希さん、まりあちゃんと大宮公園にお花見に行った。私は、そんな絶対に混雑する桜の名所に昼下りに行くのは、気が進まなかったが、毎年、行く吉見町の隠れた花見スポットは、まだ満開でなかったから、今回は大宮公園に行くのに同意した。
11時に駅待ち合わせだったが、私は、一足先に空いているうちに大宮公園で、お花見してから、駅に向かった。
久しぶりに、沙希さん、お気に入りの寿司屋で14貫1000円のランチを済ませ、大宮公園に向かった。
朝とは比べものにならないほど、人が増えていたが、私が「人が多いな」と言うと、「大宮は、いつも人が多いよ。満開だし。でも一方通行にされているし、それほどでもないよ。」と、沙希さんは平然としていた。
1キロ近く離れた第二公園にも行くというので、私は嫌がったが、沙希さんが折れないので、せめて一番混む遊歩道を避けようと一般道にでたら、二人は「遠回りしてない?普通に行ったほうが近くない?」「もう帰りは、別々のルートで行って公園の入口の氷川神社の鳥居で待ち合わせよう。みけが遅かったら、お寿司代、奢りね!」と、二人がかりで私を攻撃してきた。
第二公園は、土手で緑がひろがっているので、桜とのコントラストはキレイだったが、桜は七分咲きだった。沙希さんは、「吉見町も今はこれくらいかなあ?来週末には散っちゃうかなあ?来週末の旅行、吉見町でお花見してから、どこか温泉に一泊できないかなあ?」と、相変わらず、無理難題を言ってくる。
来週末は、一泊旅行に行こうとは、前から話しているが、基本、宿を手配するのも車を手配するのも、運転するのも、たとえ電車でも面倒を見るのは、全て私なのに、沙希さんは、「どうする?」と急かしてくる。私は直前に安くなる宿をおさえればいいと思うのだが、沙希さんは、「一週間前から、考えておくと言いながら、何も考えてないじゃない?もう来週末だよ!夏休みに急遽、万座温泉に行って私、躁転して入院したんだから、早めに心づもりをしておきたいの!」と、急かしてくる。
沙希さんは、双極性障害と統合失調感情障害を抱えている。一見、普通の人だが、朝が弱い、強行スケジュールを組むと体調を崩す危険があるなど、三人で旅行する際は、一人旅のように気ままには行かない。
「まー、考えておく」
この答えに、沙希さんは、不満そうだが、私なしで旅行に行くのは難しいことは彼女もよく分かっているので、不服そうに引き下がった。
帰り道は、彼女らが遊歩道から行くというので、結局ついて行った。そしたら、いつもは閉鎖されている市営球場の入口が開放されており、そこが最短ルートなので、圧倒的に早く戻れた。
二人は、「ほら!!奢りね!!」と勝ち誇っていたが、寿司代は、ちゃんと払ってくれた。
駅までの帰り道では、沙希さんがタバコが吸いたいというので、時々行くパチスロの喫煙スペースに案内すると、トイレに行くと自分勝手に行動しだした。
主だった喫茶店は、どこも花見客であろう人々で混んでいて、どうしたものか?と、疲労を感じながら、困っていたら、沙希さんは、「デパートの、あの高級和風カフェ行こうよ。あそこなら、ゆっくりできる。反対口だから、きっと、こっちより空いているよ。」
「あの千円もするカフェに行くのか?」
私には、沙希さんのとことんケチなくせに、こういったカフェや、お酒には、ぽんと出費する金銭感覚が理解できないのだが、まりあちゃんも、「あのカフェ?行きたい!いいの?」と、大喜びなので、仕方なく従った。
デパートでは、京都物産展も開かれていて、「ほら、わらび餅!イートインスペースでいいじゃないか?」と言うと、「カフェで、ゆっくりしたい。疲れた。」と、一蹴された。
カフェは3組待ちだったが、沙希さんは、「待とう」と椅子に座ってしまった。
私は、長く待ってまで、千円もするあんみつやら、パフェやらを食べる気は起こらなかったので、
「私は無印みて、帰るわ。じゃな。」と、引き下がった。
つくづく思うのだが、三人の食事の趣味があわない。
今、ダイエット中のまりあちゃんや沙希さんは、ファーストフードを避けたがるし、食事もエスニック料理やヘルシーな和食を好む。
私は、オムライスやパスタなど、ちゃんと腹にたまるものを食いたいし、パクチーなどは苦手で食べられない。
普段、二人で仕事帰りに会うときも、沙希さんは、やたらと居酒屋に行きたがるが、私は酒は好んで飲みたいとは思わない。
はあー。こんな関係でも、10年以上も続いているのは、腐れ縁としか言いようがない。はあー。




