表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

リベンジ合コン(2)魔王本当の地獄を見る

席に戻ると、熟女二人はこんぶ茶を飲んでいた。


一瞬縁側に猫の情景が浮かんできたがここは魔界だ。


「いやーお手洗い混んでて。遅くなりました。」


「いえいえいいですよ。私達もね。トイレが近くてね。」


お互いにゆっくりとした動作でニッコリしている。


「えっと今日は…とにかくゆっくりご飯でも食べましょう。」

ゆうくんは合コンという言葉を飲み込んだ。


「食事は何が好きですか?」


「そうね。漬物。」


「私はそうねぇ…」

それから15秒。


「トメさん!起きてください。失礼ですよ。こんなところで寝ないでください。」


「あらあら、コレはヨシさん。今日はいい天気だねぇ。」


どうやらお二人はトメとヨシというらしい。


何だろう邪見にもできないし、この二人は悪くないし。

どうしたらばいいのか。


「そうそう、お二人は何を飲まれますか?」

ゆうくんは二人に優しく、飲み物を聞いている。

二人は嬉しそうに


「「スピリタス」」


ん?どこかで聞いたことのある単語だ。


「まーくんは何のむ?」


「あっえっとエールでいいかな。」


「はぁ?トメさんや、酒の席でスピリタス以外の飲み物を飲みたいって言ってる奴がおるが、そういうのって今じゃ当たり前なのかいや?」


「ホホホ。まさか今の若いのがスピリタスをきっと知らんのじゃよ。店員読んで4人分もらえばいいじゃろう。」


ものすごい勢いでトメさんはスピリタスを4人分注文する。

なんださっきまでののほほんとした空気は。


置いてないことを祈ったが、普通に置いてある。

店員「ボトルでお持ちしましょうか?」


いやいやそんなのは多すぎるだろ。

そんなところで気を使わなくていいんだよ。


「いやボトルはね…。」

よく言ったゆうくん。


「そうじゃな。樽でお願いします。」

トメさんはにこやかに樽で注文した


「わかりました。」

店員は樽と聞いた途端一瞬で消えた。

いや、普通はそういうの確認するんじゃないの?


しかも樽ってそれで火気厳禁の危険物扱いじゃないのかよ!!


いや、オイッ!

なんなんだ、魔界の店ではスピリタスが基本常備になっているのか。


まさかの高齢者合コンでスピリタス地獄へ突入した。

「ほら、若いの飲め。」

トメさんとヨシさんはものすごい勢いで酒をあけていく。


おつまみは漬物だけだ。

小食なのはいいけど…。


段々とトメさんとヨシさんの言葉遣いが荒くなる。

「おい。勇者いい加減、そんなんじゃDT卒業できねぇぞ!」

「なんならワシらが相手になってやってもいいけどな。ホラ飲め。」


返事がない。勇者はただの酩酊状態のようだ。


「ちっもう潰れやがった。仕方がない。二次会行くぞ魔王!」


「いや、僕は門限があるので。」


「はぁ?門限?お前そんなんで合コン来るんじゃねぇよ!あぁ冷めちったよ。」

「どうしてくれんだよ。まだ飲みたらねぇよ。」


二人でスピリタスを樽であけてしまった。

もう段々と景色が歪んでくる。



そして…

「おぉ、魔王よ。死んでしまうとは情けない。」


気が付くと魔王の教会へ飛ばされていた。

「魔王様大変失礼ですが、お酒は飲んでも飲まれるなが基本ですよ。しかも、急性アルコール中毒で死んでしまうなんて、初代魔王様にそんなところで似なくても。」


初代もやったのか!


そう言ってきたのは魔王協会の牧師だ。

確かスピリタスを飲まされ過ぎて…。頭が痛い。

完全に二日酔いだ。


もうしばらくは合コンは諦めて普通の出会いを求めよう。

そうだ。どこかの魔族の娘とかに適当に声でもかけよう。

こうして今回も魔王の合コンは失敗に終わった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ