リベンジ合コン(1)
「いやー悪かったね!前回は変な合コン組んじゃって!」
ゆうくんはいつもと同じ派手な服装で待ち合わせ場所へやってきた。
「いやー僕の方こそ、後半なんか意識飛んじゃってさ。」
今日は前回の反省をいかし、リベンジ合コンを企画していた。
「今回はちゃんと人族を指定したし、小食の女性をお願いしたから、前回のように食事費で大変なことになることはないと思うんだ。」
前回の合コン費用はなんだかんだ謹慎明けに俺のぽっけっとマネーで修理費と合コン費用に色を付けて払った。
魔王だからと言ってなんでも許されてしまってはいけないと思うのだ。
僕は常識のある大人になりたいと常々思っている。
「よし!今日も合コンへ行こう!」
今回勇者がチョイスしたお店は魔王の城下町の一角にある雰囲気のいい古民家風のお店だった。
中には古き良き時代だった初代魔王の統治下であった頃の残虐な行いを収めた絵画か飾られ、魔族と勇者たちの戦いの記録が残されている。
勇者としては親の活躍を見せたいのだと思うが、正直趣味が悪い気が…。
いや、きっとそんなことはない。
僕が合コンなれしていないだけで、きっと今時の女の子はこういう店が好きなのだ。
今回も予定よりも少し早く店につき二人で待っている。
「まーくん、今回はお互いの好みが被らないように箸の向きで好きなこの方を指しておこうぜ!もし両方共好みじゃなかったらば自分の方を指す感じで。」
「わかった。」
勇者はどこで学んだのか合コンテクを披露しだした。
そんな感じでやっていると、
「こんばんは~」
「遅くなってしまってすみません。迷っちゃって~。」
そこには可愛い浴衣をきた人族の女性2人がいた。
浴衣とはその昔日本という国から来た異世界からの転生者が作らせた可愛さを10倍にする魔法の服だった。しかも、その浴衣とは実は下着禁止という噂まである。
今回は当たりじゃないかと、キレイな花の柄の浴衣に目を奪われていた。
が…女性2人を見るとちょっと年齢が…
ちょっと?
うんと結構?
どう見ても70代前半だった。
別に女性の年齢についてとやかくいうつもりはない。
歳を重ねるごとに色気が増すものだ。
しかし、これが合コンとなるとどうなるだろう。
ましてや僕も勇者も20代前半だ。
「ちょっと、すみません。お二人を待っていたらばトイレに行きそびれてしまってちょっとお手洗いに行ってきます。」
「は~い。」
僕たちは二人はトイレに逃げ込んだ。
「ねーゆうくん。あれはやまんばの一種なのかな?今日って合コンだよね?敬老の日とかじゃないよね?」
「まて!まーくん。俺も言いたいことはわかる。ちょっと念話で聞いてみるから。」
(オイ!合コン企画者話が違うだろ!)
(これは、これは勇者様。本日はお日柄もよく合コン日和な日でございますね!)
(お前あれはなんだよ!ババアじゃねぇかよ!)
(はい?今回勇者様からのご依頼は人族で小食というご希望でしたので年齢は加味されていませんが何か問題でもありましたでしょうか?)
(グヌヌ…いやいくら何でも、年齢が70代というのは問題だろう!)
(何をおっしゃいますか。あの二人はまだ60代後半のピチピチのギャルでございますよ。今年100歳になられる魔王様だって未だに現役ではありませんか。)
(いや、魔王と人間族は寿命はそもそも違うから。)
(勇者様今宵は熟練の技を感じて頂いて頂ければと思います。なお到着後の返品はお断りしております。それでは失礼します。)
「あの野郎!また切りやがった!今回は熟練の技を堪能してくださいだって。」
「熟練っていうか年齢的にはもう…」
「とりあえず、飲むだけ飲んで帰ろうぜ。」
そうして二人の熟練攻略の合コンが始まった。




