二話目
ジャシンとはどんなそんざいでしょうねー。
神とかいう人に邪神を倒してきてほしいと言われた。
(じゃしんだとそれはアカンというか無理だ、ダメだ、不可能だ・・・・・・いや待てよもしかしたら邪神という名前の生物かもしれない、そうだまだ邪悪な神と確定した訳じゃない)
(この俺に頼むくらいだ、きっと大した事が無い相手だ、うんうんそうに違いない、きっとそうだ)
俺は疑問を解消するために聞いてみる事にした。
「えーっと、俺の知っているじゃしんと違うかもしれないんで詳しく説明してもらってもいいですか、兎みたいな動物ですかね」
「そうですね、邪神は放っておいたら世界の全ての命を奪う邪悪な神の事です」
「マジでその邪神なんですか」
「はい、事実です」
(ふ、ざ、け、ん、なーーーーー、何で邪神なんだよ最大級の危険な奴じゃないか、そんな物俺だと即死に決まってるだろうが)
(何でそんな物を俺に頼むんだチクショウ、どう考えたら俺に倒せると思うんだよ)
どう考えても俺に神の名を持つ存在を倒せるのは不可能でしかないと思う。
(いや待てよ、もしかしたら何かしらのチートをくれるんじゃないかな、それならもしかして俺でも倒せるとか?)
そんな考えが思いついたがさらに考えるとそれは無さそうな気がしてきた。
(でもそれが出来るんならわざわざ俺に頼む必要は無いよな、自分で倒すか強い奴に力を渡す方がどう考えても倒せる確率が高いよな)
という事はだ、チートを貰えない確率が高いという事だ。
「えー、俺に頼みたいことは分かりましたがこれって強制なんですか?」
「いいえ違います、私の話をすべて聞いた後で受けるかどうかを決めて下さい」
「断る事も出来るんですか、てっきり行かなくちゃいけないといけない物かと思ってました」
「転生でしたら行く以外の選択は有りませんがあなたはまだ生きているので転移になるんです、それだとあなたが拒否すれば呼ぶ事は出来ません」
「そういうものですか、でも強制じゃないのはありがたいですね」
「体を移動させないといけないので転生と違って無理やりの召喚は私にはできません、それに邪神との戦いを拒否した人を無理に呼んでも勝てる相手ではないですからね」
「つまりそれは生きる為だけに強くなっても邪神には勝てないと、最初から邪神を相手にするつもりで強くならないと勝てないわけですか」
「そうですね、邪神は世界で一番強い上に邪神の次に強い存在が集団で戦っても倒せないですからね」
「何ですかそれ、どう考えても倒せそうにない相手ですね、しかも貴方は邪神と戦う事が出来ないんじゃないですか?」
「やはり分かっていましたか、実は邪神を封印したのは私なんです」
「それじゃあ、貴方でも確実に倒せるという訳じゃないのか?」
「奴も私も世界の一部に意思が宿った様な存在でしてたくさんの犠牲を出して何とか封印したんです」
「成る程そんで封印が無くなり始めているとかそうゆう事ですか?」
「そうですね、そう遠くない時間で封印は消えます」
「もう少し詳しく邪神とそれに関係の有る事を説明してもらえますか」
「そうですね、それでは先ほどの封印から説明しましょう」
「確か封印は消えそうになっているんですよね、だから邪神が復活するとそしてその邪神を俺に倒してほしいという事でしたよね」
「はい実は、私が存在していられるのがもう残り少ないんです、寿命みたいなものが限界なんです」
「じゃああなたはもう少しで消えるという事ですか?」
「そうですね、長くてもあと数年だけしか持たないでしょう」
「それは確かに残り少ないですね」
「そして紙である私が消えると邪神の封印が消えて邪神が世界に出現できるようになってしまいます」
「つまり封印が消えてからすぐ復活するわけでは無いという事か」
「猶予は最低で5年長くて10年といったところでしょう」
「それは短くないですか、5年では邪神勝てる強さになれるとは思えないです」
「はいとても短いです、貴方が邪神に勝てる確率は10%位です」
「勝てる可能性は1割ですか、それは出来れば聞きたくなかったですね」
「ですが、これは今のあなたの可能性です、あちらで経験を積むことで確率は変わります」
「俺が行かなかった場合はどうなるんですか?」
「その場合は邪神が倒される確率は1%以下です」
「それはあちらの世界の存在では絶対に邪神は倒せないという事ですか?」
「100%と0%はあちらの世界では存在しません、ですがほぼ確定しているという事です」
「つまり俺が行く事で勝てないという確定をもしかしたら勝てるという不確定に変化させる事が出来るいう事か」
「いろんな可能性を模索しましたが私の世界の存在だけではあまりにも可能性が低すぎました」
「神である貴方が不可能と思えるほど可能性は無かったという事か、しかも消えた後に復活するから自分では手を出す事が出来なかった」
「ですから私は自分の世界以外の存在で邪神に勝てる可能性が有る者を探しました」
「そして俺を見つけて呼んだという事か」
「私の時間ももう残り少ないあなた以外でもう一度邪神に勝つ確率を持つ存在を見つける事は不可能に近いと思います」
「ちなみに俺を見つけるのにどれだけの時間が掛かったんだ?」
「約二十万年という所ですね」
「確かにそれでは俺以外を見つける事は無理に思える」
俺は意識して呼吸をして落ち着いてから今の話について考える。
(まず前提としては今聞いた話は真実だとしよう、何となく本当だと思うし神なんだから俺に嘘をつく必要も無いだろう・・・・・・しかし話を聞いたけどやはり俺には難しいような気がする、おそらく俺じゃないといけない理由があるんだろうけどそれでも厳しいような気がする)
あまりにも話が重くて大きすぎるので判断に困る。
そもそも俺は今までただの高校生として生活してきたんだ、すぐに決められる訳がない。
(でも俺が行かないと異世界が滅びるのはほぼ確定らしいんだよな、俺の選択で世界の命運が決まるとかやめてほしいよ、でも夢とかでは無さそうなんだよな)
しっかりとよく考えて判断しないといけない。
(まずどう考えてもリスクが高すぎる、邪神に滅ぼされそうな世界なんだから恐らく危険が多くて死亡する確率は高いはずだ、それにもしあちらの世界に行ったら俺は邪神に勝てる位には強くならないといけない)
邪神に勝つ強さを手に入れるには普通に生活するよりも危険なことを沢山しないといけないだろう。
(ダメだ、今のままだと判断材料が少なすぎるもう少し聞かないと選べない)
もっとよく考えるために神に話をさらに聞かないといけない。
「異世界がこのままだとほぼ確定で滅びる事が分かりました、でも後いくつか聞きたいことが有ります」
「どうぞ、大抵の事には答える事が出来ると思います」
「もし俺があちらの世界に行って邪神を倒してもすぐに異世界が滅びるなんてことは無いですか?」
「つまり邪神を倒しても私の世界がすくわれないかどうかという事を知りたいんですね」
「邪神を倒す事で残り十年だった世界の寿命が何万年位伸びるならまだ悩みますが百年位なら正直に言って引き受けられません」
「それはつまり時間稼ぎのために頼んでいるかどうかですね」
「俺は世界を救えるかもしれないという事なら悩みます、でも助けても先が無いならこの話は引き受けられません」
「それは確かにその通りですね、ですが大丈夫です邪神がいなくなれば私の世界は最低でも百万年は存続させる事が出来ます」
「そうですかそれなら本当に問題なのは邪神だけという事ですか」
(これは良かったと考えるべきだな、よし他にもいろいろ気になる事を聞いておこう)
「それでは次になぜおれを選んだかを聞かせて貰いますか?」
「やはりそれを聞いてきますよね、少し長くなりますがよろしいですか」
「はいお願いします」
「あなたを選んだ理由があなたの魂有器が他の人とは違って特別だったからです」
「魂有器ですか?それはどういう物なんですか」
「生物の魂の器ですね、そして魂有器に魂有素という物が入っているのが魂という物ですね」
「魂有素が魂を構成している物で魂有器がそれを維持しているという事ですか」
「生物の魂は魂有器と魂有素の両方が揃う事で存在できるんです」
「肉体と精神みたいな物か」
「そうですね、大体その認識でいいです」
「それで俺は魂有器が特別らしいんですけどどう他とは違うんですか」
「そうですね、普通の人の魂有器がコップ一杯だとすると魂有素がそれを超える事がありません、寿命で死んでもまず半分が超えることは無いでしょう」
「少なく感じますね、それで神様の魂有器と魂有素はどれくらいなんですか?」
「私は魂有器が惑星一つ分で魂有素はその惑星の半分以上を占める海といった感じですね」
「さすが神様ですね、比べられない」
「それであなたなんですが魂有素はよくある湖一つ分という所でしょう」
「はぁっ、俺はそんなにあるんですかでも特に他の人との違いはあんまり感じて来なかったんですが」
「そうでしょうね、あなたの魂有器は銀河系一つ分の大きさが有りますからね」
「・・・・・・えっ、それは神様であるあなたの魂有器が星一つだとしての大きさですよね・・・」
「はい、あなたの魂有素は私とは比べられないほど遥かに膨大な大きさです」
「でもそれなら今の俺が一般人なのはおかしくないか?」
「魂有器というのは生まれたらその大きさは変わらない物なんです、ちなみに普通の人間でも大きくて湯船位の大きさが限界だったはずなんです」
「俺はただの人間ですよ、そこまで優秀だった訳でもないですし」
「生物としての性能は魂有器をどれだけ魂有素で満たせるかなんです、魂有素の割合が高ければそれだけ優秀という事です」
「俺の魂有素は湖位だけど魂有器が銀河系位だから一般人だったわけか」
「普通であればその割合では生物としては存在できないはずですが魂有素が大量に有ったから何とか普通の人間として生まれて来れたという所ですね」
「そんなに酷いんですか、それなら普通に生活できていただけ幸せだったという事ですね」
「魂有器に比べて魂有素がとても少ないのに問題無く生きて来れたという事ですか」
「そうですね、でも特に頭が良かったとかはないですね、それに運動能力も人並みですし何かこれといった才能は感じたことは無いですね」
「恐らくはあなたの才能というべきものは殆んどが魂有器の大きさに使われているんでしょう」
「ということは俺は何が優れているんですかね」
「あなたには成長の限界という物が有りません、それがあなたの他とは違う所です」
「でも俺には成長させる能力がありませんよ、だから今までただの凡人として生きてきた訳ですから」
「それに関しては異世界に行って経験を得て強くなれば沢山の能力をあなたは手に入れられます、神以外で神格の能力を受け入られるなんてあなたしか居ませんよ」
「つまり強くなれば邪神を倒せるだけの力を手に入れられるという訳ですか」
「神を倒すためには神格の能力が必要ですからね、そしてそれを持つ存在も私の世界にはもう残り少ないんですよ」
「じゃあ邪神を超える強さを手に入れる以外では他に何かする必要は無いという事ですか」
「そうですね、強くなってもらえればそれ以外は自由にしてもらって構いませんよ」
(それじゃあ目立たないように地味に過ごせば面倒なことに巻き込まれないようにするのも出来るって事か、まだ行くとは決めてないけど)
なるべく俺が勝てなさそうな相手から逃げられないなんてことはしたくないから異世界に行ったら出来るだけ大人しくしていることになりそうだな。
かなり長くなってしまいました、それなのに異世界に行くのは少し先になりそうです。




