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感染戦線  作者: ヘロおやじ
第 四 章  日 本 解 放  編
61/72

61.Pday 289日目  2016年07月06日

 ようやく書き上がりましたお待たせして申し訳有りませんでした。

AM05:02 北海道 千歳市平和無番地 千歳基地 第18隊舎


 僕は 飯塚 大輔(26才)日本陸軍第901特殊歩兵中隊レンジャー部隊第2小隊の兵曹だ。


 最もこの中隊には兵曹が一番の下端の特殊部隊なのだが、全員が柏葉の徴章持ちばかりの特殊部隊であり語学も、最低英語・露語・C国語・K国語は理解して居るし中にはその他の国の言葉に堪能な者も大勢居る。


 その他特殊車両の免許持ちや飛行機やヘリのライセンス持ちも多く、軍を辞めても再就職先で困る事は殆ど無いのが特徴だし、在隊中は特殊技能を習得するのが当然の様な気風がある。


 僕自身も特殊車両や潜水士の免許や一級船舶免許を持って居るし、火薬類取り扱いの一級免許も持って居るので軍を辞めても花火職人や、建設間系の発破職人に成れる技能も大型重機も運転出来るから引く手数多だ。


 しかしやはり若い内はこの特殊部隊で色々な事を学び、色々な戦闘を行って行きたい欲があるし折角特殊部隊員に成ったので、娑婆では経験出来無い事も色々味わいたいと言う冒険心もある。


 それにどうせ国内に居ても海外に行っても現在はゾンビが跋扈ばっこして居り、安全な場所などは存在しない状況なのでどうせなら国内のゾンビが片付いたなら、海外に行ってその国でも戦って見たいと思って居る。


 多分数年以内にはアジアのゾンビは粗方片付いて居るだろうし、アジアが終われば次はオセアニアか中東か、はた又アフリカやアメリカ大陸かヨーロッパかと、戦う所には不住しない環境だからな。


 何より我が国で開発されたゾンビウィルスワクチンが完成した御陰で、ゾンビに噛まれたり体液を浴びてもゾンビ化する心配は無いし、バイオパットの御陰で傷も直ぐに治るので安心して事に当たれるのが良い。


 ゾンビウィルス・アポトーシス剤も開発されたが、話を聞く限りではかなり使い所が難しいし大量に撒けば、ゾンビが死体に成りそれを回収するだけでかなりの手間や、生ものだけに腐って更なるウィルスの温床になったら事だしな。


 アポトーシス剤を散布するよりゾンビほいほいを仕掛けて、ゾンビが勝手に罠に集まってくれた方が腐った遺体を集める手間が省けるし、纏めて遺体をバイオリアクターに放り込み、バイオ燃料にした方が効率的でいい。


 これが平時なら遺体の損壊だとか尊厳がどうのと言う理屈も通るが、日本国内でも千万単位でゾンビ化した動く遺体が有り、防疫の面でも遺体を放置出来無いが、遺体を処理するにもエネルギーと人手が必要だ。


 調達部隊の幹部に聞いたが遺体の重さを平均60kgと換算して、100体で6tの重量がありそれを仮に50km先の火葬施設に燃料と人員を使って運ぶのに、幾らの手間と油がいるのか計算して見ろと言われた。


 同じくそこで燃料を使って骨にする程の火力で焼くのに、どの程度燃料が必要か計算したら悠長な事は言ってられないし、現在の日本に余計な予算も税収も無いのにどこからその燃料と予算を調達するか考えれば解るだろうと言われた。


 まして物がモノだけに下手に埋めてそこが新たなウィルスの培地に成ったら、何の為にアポトーシス剤でゾンビを駆除したか解らない事態になるし、下手をすると今の抗ウィルス剤の効かない新たなゾンビウィルスが発生しかねない事態になるそうだ。


 確かに今全人類を一つの生物と見做せば、瀕死の重症の怪我を追った状態だし生きるので精一杯な状況で、死者にまで無用の資源を廻す余裕など無い状態が暫く続くだろう。


 実際現在の日本は事実上アジアの盟主の立場であり、日本だけの事を専念出来無い立場に成ったし他の弱小国を助ける立場なのだから、余計に自身の事だけに専念出来無い立場であるから。


 パンデミック前はA国の属国状態でA国の後を付いて行けば良かったが、現在は己の事は己で決めて行く当り前の国に成り、行動やその結果は全て自己責任で賄う世の中に切り替わったのだ。


 まあWW2以前の日本は立派に自主独立で過ごして来たのだし、原点に戻っただけの事だから今更慌てても仕様が無い事で、腹を決めて行けば良いしこの災害で亡くなった方も、抜け殻を利用する事に同意してくれるだろう。


 ついでに言えばパンデミックの所為で日本の人口ピラミットは、それ以前の老人が多い歪な分布から、理想に近い分布に近づいて居ると言う結果が、政府の財務省や総務省の調査で判明して居るそうだ。


 要するに今回のパンデミックでの死者は、身体能力が劣り体力の無い60代以上の老人世代に多く、御陰で人口分布が元気な十代後半から40代までが一番多い状態になり、健全なピラミット状態に近づいたそうである。


 その結果社会の中のWGIPの洗脳世代が激減し、結果共産主義者の多い中心世代が実質上壊滅して、訳の判らない論理で犯罪者を社会に放流したり、他国と共謀して日本を貶め売国して居た狂人化した世代が実質上壊滅したそうだ。


 その結果これからの社会は以前ネトウヨとか呼ばれ、ヘイトレッテルを貼られていた世界的に見ればリベラルで中立な立場の人達が、社会の中心になるので日本も住み良い社会に成るだろうと我が隊の作戦参謀が言って居た。


 僕自身はあまり政治的な事は判らないが、確かにパンデミック以前の社会は可笑しな理屈で日本を悪とする老人が多く、真面な軍備をしようとすると戦争をする為の準備だ、又侵略をする準備をして居ると大騒ぎをして居た。


 しかし日本の廻りは国際条約を守らない国だらけで、第二次大戦後も平気で近隣の他国へ侵攻して自国の領土だと強弁し、国内問題に係わるな内政干渉だと言いながら平気で日本に内政干渉をする、正に侵略国家の変な国だらけの環境の悪さだったからな。


 まあパンデミックの策源地であったし、この非常時に日本や他のアジア諸国へ侵攻して、逆に負けた為に実質上ゾンビに呑まれて消滅した迷惑国に入れ込んで、売国した挙句スパイ防止法に抵触して捕まった阿呆ばかりの老害達だから余り気の毒には思わないがね。


 彼等は何をしたかったのか僕にはまるで判らないし、あんな覇権国家に入れ込んでも国を乗っ取られて、彼等自身が国内の邪魔者としてまず粛清されるのは、あの国のやり方を少しでも調べれば直ぐわかるのだが。


 まあ馬鹿がどうなっても今の僕には間系無いから良いが、要はゾンビを倒しても一体平均60kgの生ゴミが残り、それを始末する事がこれからの対ゾンビ戦の最大の問題だと言うことだし、物が遺体だから気味も悪いから。


 聞いた噂だが高名な陰陽師が遺体の処理施設には、悪霊を散らす護符や魔除けをして居るので処理施設で働く者が、祟られた事例は一切無いらしいがコレはどうやらガセネタでは無いようだ。


 高校時代の友人が新興の旭製薬に入社して、バイオ燃料部門で仕事をして居るがそこの会社のトップが高名な陰陽師で、その会長だかが作った護符を貼ると悪霊化した霊も強制的に消滅してしまうらしいのだと言って居た。


 そいつはその手の話を信じない奴だったが「事実は事実なので承服出来無いが,事実を曲げる事は出来無い」とか言っているので、まあ信じるしか無いし、本来あいつはその手の事を一切信じないのは、学生時代に嫌と言う程経験済みだからな。


 まあ世の中不思議な事があるし俺自身は知らない事や驚く様な事があるのかも知れないし、アジアのまだ行った事のない地方なら日本人が知ら無い意外な事が、実際有るのかも知れないと思うとワクワクするしな。


 そんな訳で日本のゾンビ駆除戦が終わっても、暫くはこの業界でリストラされる心配はなさそうだし、未知の経験を金は国持ちでさせて貰えるのだから、冒険好きな僕の様な者にはいい時代になったのだと思う。


 明日の夜明けには僕達の部隊は青森県の空軍基地でもある、三沢基地をゾンビから奪回して東北開放の足がかりにする為、僕等の小隊が先遣隊になり基地内のゾンビを駆除する作戦に入る。


 作戦自体は前回のミッションからすればある意味単純な、拠点確保の作戦なので馬鹿なゾンビ相手には余程油断しない限り我々が負ける要素は丸で無いが、まだ使った事が無いアポトーシス剤の使用をする予定なのが少々不安である。


 準備はもう済み後は明日未明に現場へブラックバードが滑走路上のゾンビを排除し、C-130でLAVに乗ったままパレット降下後に緊急展開し、橋頭堡を確保してまずターミナルビルと空軍のエプロンを制圧。


 次に三沢港へ[おおすみ]と他に自動車運搬船三隻で強攻上陸した本隊が、ゾンビほいほいやその他の物資を搬入するまで、空港主要部分の確保を済ませて工兵士官の指示でほいほいの設置場所を整えて置くだけだ。


 装備の点検も既に終わりいつでも出撃の準備は整えられているので、今は出撃前の嵐の前の静けさと言った所であり、一応恒例となった遺書の記入も有ったが前回同様なので日付を入れ替えただけなので、時間もたいして取られ無かったしな。


 後は早めに寝て明日未明の点呼が終われば即座に出撃で、朝食も戦闘までで軽く食うだけでお終いの軽い物だから、着陸した時点で即座に戦闘体制に入れる様にスケジュール調整がされている。


 千歳基地にこの3日間借りして居たが飯が上手いのは嬉しい事だし、ここの食堂の今里のオヤジには結構世話になったからな。


 今夜のメニューは作戦前の験担ぎでカツが出る予定なので、吃飯が楽しみなのだがこのご時世で良く肉が手に入ったと感心するが、多分冷凍物だろうが今は結構美味しく保存されて居るから助かる。


 明日以降は暫く戦闘食が続く生活が待って居るから、今日は程々に楽しんで食堂の今里のオヤジ(自称シェフ)の料理を堪能しておいて、今後の戦闘食暮らしを乗り切ろうと思って居る。


 僕としては戦闘食はフリーズドライのⅡ型より、缶詰のⅠ型の方が好きなのだが空輸の間系で暫くはⅡ型がメインになるだろうが、まあ本隊が来れば吃飯車も随伴して来るだろうから、暖かい飯も食える様になるが暫くは無理だしね。





Pday 290日目  2016年07月07日

AM06:20 北海道 千歳市平和無番地 千歳基地 飯塚大輔 兵曹


 今朝は0400時に起床し身支度を整え最後の装備点検を行い、フル装備で講堂に集まりこれから簡単な最終ブリーフィングを行った後、C-130輸送機に搭乗して三沢に降下してLAVをまず下して早速ゾンビの掃討に入る。


 僕らの小隊はC-130からLAVでパレット降下をして、4台で滑走路のゾンビを排除して橋頭堡を作りそこへC-130を誘導駐機して、物資を下しそこを拠点に支配地を広げてまずハンガーを確保した後空港を完全閉鎖してゾンビの侵入を防ぐ。


 その後基地内のゾンビを排除して軍の施設をまず開放した後、空港施設のゾンビの掃討をして空港全体を随時開放し、同時に空港内の駐車場にゾンビほいほいを設置して基地へのゾンビの圧力を減じる作戦だ。


 パレット降下とはC-130のカーゴベイへジュラルミン製のパレットに乗ったLAVを、着陸体制のC-130の後部ドアからドラックシュートを使って滑り出す、アクロバチックな緊急展開用の降下方式だ。


 こうすれば車両に乗ったままで緊急降下が出来、そのままボタン一つで外してパレットから軽装甲車毎展開出来るので、着陸をして一々車両を下してから展開するより寄り安全に素早く展開出来る。


 今回は死を恐れないゾンビが相手で奴等に滑走路を封鎖されない様に、僕達先遣隊がまずゾンビを滑走路上から排除して、クリアに成った滑走路の廻りを閉鎖して翌日、部隊を輸送機で安全に下ろすのでこの方法を取るそうだ。


 無論空挺のヘリが先にゾンビを誘引する為に、小型コンテナに纏めた音響システムを空港の隅に設置して、ゾンビを予め誘引して居るので殆ど滑走路には居ないだろうが、念には念を入れて俺達LAVチームが先行するのだ。


 僕等は今C-130内のLAV内にてシートベルトを付けて、輸送機の離陸を待って居る所で間も無く離陸予定である。


 まあ作戦前の訓示とかは有ったが長々話す様な指揮官は僕達の部隊には居ないので、簡単な挨拶程度でC-130に乗り込み俺達は先に離陸をし、僕達が滑走路確保後に後続のC-130輸送機に乗った部隊が飛び立つ予定である。


 あ、飛行機の室内灯が赤に変わったから間も無く離陸をするのだろう、タキシングを始めたようだが、俺達の機が一番に飛び立つので直ぐに加速が始まった・・・・・・。




Pday 289日目  2016年07月06日

AM05:28 青森県三沢市三沢下沢 三沢基地上空



 僕達先遣降下部隊の乗ったC-130は今、三沢基地上空で滞空して待機して居る、先遣隊のブラックバードヘリ部隊が現在降下路上を掃除作業中であり、ヘリ部隊からの安全確認が済み次第パレット降下をする。


 ヘリ部隊がおこなって居るのは昨日ヘリが吊り下げ空輸して来た、小型コンテナに入った音響誘引装置を基地の降下地点から離れた場所4箇所に下し、基地内に居るゾンビを誘引した後に滑走路上に残ったゾンビの掃討だ。


 機長からの連絡だと間も無く降下に入るので注意せよとの事であり、掃討自体は既に終わりヘリは所定の位置に待機して、ゾンビが降下地点に行かない様監視して居るのだ。


 僕達降下隊を積んだC-130は4機で我々の隊は北側基地のハンガーがある、緊急時に滑走路にも成るタキシングウェイに2台が降下し、もう一隊の3台は南の空港側に降下する予定である。


 あ、どうやら降下が始まって後部格納ハッチの上のシグナルランプが赤く点灯したので、降下前30秒でありランプが青になると機からドラックシュートで後部へ放り出され、路上を停止するまで暫し滑る事になる。


 お、後部ハッチが開いた、無線で機長から降下10秒前の通達があった。


 シグナルグリーン、降下だ! ドラックシュートが打ち出され車体ごと体が後ろに惹かれるのを感じながら、僕達は安全姿勢を取りながら降下が終わるのを待つ。


 かなりな衝撃と共にパレットが着地して、地面の舗装と擦れる耳障りな音と激しい振動が、車体を揺らすが流石LAVでかなりな接地の振動を吸収して、姿勢も安定して減速していく。


 前方の後続で降下したLAVも安定した姿勢で減速をして居り、我々を下ろしたC-130も無事上空への機動を行って上昇して居り、問題無い様で安心した。


 漸く停止して車内から車体を固定して居るワイヤーのロックを解除して、車体をパレットから開放した後僕は車内に固定して降下中に保護して居た、MINIMI機銃のロックを外し天井のルーフを開き銃架へ固定した。


 『こちらアルファー1、車体異常無し、パレットから離脱する。

 尚手筈通り、後続の荷物の投下の為にパレットをLAVにて牽引して、道から退かせて置くように。


 他の小隊も各自問題無いか降順で連絡せよ』


 アルファー1から無線での連絡があり、点呼で降下に問題が無いかを確認して来たので、我が隊の小隊長がそれに和す。


 『ブラボー1、異常無し、これよりパレットから離脱します!』


 『チャーリー1、同じく』


 『デルタ1、同じく』


 『エコー1、同じく』


  どうやら全員無事降下出来た様でホットした。


 我々のバディであるLAVはA-1であり、この2台でまずゾンビ阻害用の[とおりゃんせⅡ]と言う巫山戯たネーミングの、軍用バージョンの阻害アミを、滑走路北側を覆う様に張り巡らして行くのが仕事だ。


 その為に別便のパレットで牽引車に[とおりゃんせⅡ]を満載した物と、予備のコンテナが間も無く投下されて来るので、僕はLAVの天蓋のガンナー席に座りマウントされたMINIMIを構えながら辺りを監視して居る。


 我々が投下されたパレットはLAVで牽引され、路上から撤去されており我々のLAVも道路脇の空き地に、路上から30m程離れてコンテナ投下の安全を確保して居る所である。


 あ、そう言っている間に次の宅急便のお出ましのようである。


 今回の作戦で何故C-1輸送機を使わかなかったかは、純粋に騒音問題の所為で幾ら騒音性能の良いターボファンエンジンでも、エンジンから出る高周波音がゾンビを誘引する波長を出す為に、ターボプロップに軍配が上がったようだ。


 幸いゾンビは昨日からヘリ部隊が仕掛けた音響収集器の方に集まり、エンジン音で多少誘引されて居るだろうが、相手は徒歩が殆どのゾンビで走るタイプは全体の5%位なので、まだここの場所には到達していないのだろう。


 装備や武器を満載したコンテナを積んだC-130が我々の前でパレットを投下し、それが止まるとすかさずLAVで牽引車に乗り付け、車内から2人の隊員が下りてまず牽引車のジョイントを繋げる準備をしてLAVと接続した。


 次に武器・弾薬・装備が詰まったコンテナを開放して、中から予備の弾薬と装備を取り出してLAVと牽引車に積み込み、早速予定通りゾンビ阻害用の[とおりゃんせⅡ]を設置に入った。


 LAV天蓋のガンナーは作業中は辺りの監視に入り、ゾンビがこちらに近づいた場合には点射でゾンビを狙撃し、数が多ければ隊員を車内に避難させてやり過ごす作戦である。


 いくら輸送機が一時飛来したとしても、継続して鳴り続ける音響収集器が有るので、一時的にこちらへ移動を始めたゾンビも騒音の元である、航空機のエンジン音より継続して音や振動を出す収集器に再度誘引される。


 [とおりゃんせⅡ]の設置は設置機材が揃って居り、作業手順は降下前の訓練で習熟して居るので200mで10分位のペースで設置出来るので、空港側に行った部隊よりゾンビに邪魔される格率は低いので楽に設置出来る。


 基地南側は空軍の施設が多くそれを塞ぐ手間があるし、建物内から何時ゾンビが誘引されるか判らないので、かなり神経を使うのでLAVも警戒専用の1台と、設置に8名を使うのだからLAV三台で掛かるので大変である。


 我々はまず起点になる位置に[とおりゃんせⅡ]の柱を番線で固定して、そこから20m毎に柱を立てて[とおりゃんせⅡ]を設置して行くのだが、柱もLAVから電気を供給する専用工具で穴を掘り、次々と設置出来るので非常に早く安全地帯が確保出来るのだ。


 穴掘り用の工具は牽引車に装備されたアームから地面に向けて、直径20πの穴を50cm掘りそこへアンカー金具を差し込み、ポールにセットされたネジを締めると地中でアンカーが開きポールを固定するから簡単に確りした柱が立つ。


 穴掘り用のビットはシールドマシンの爪と同じ材質で出来ており、コンクリートだろうとアスファルトだろうと、例え岩石だろうと簡単に穴を低騒音で掘る事が出来、地質が柔らかい場所では速乾性の凝固剤を注入するのでかなりの強度が保てる。


 この[とおりゃんせⅡ]は1ユニットが200mでそれを繋ぎ合わせると、ユニットがあるだけの範囲を囲う事が出来るので、将来的には農作物の鹿や猪・猿・鳥などの食害用に安価なモデルが売りに出されるそうだ。


 僕達の部隊は午後3時位まで掛って滑走路とタキシングウェイそして整備用ハンガーを8棟クリーニングし、敷地内のハンガー2棟を探索して残存ゾンビを捜索・殲滅して行って明日以降の拠点を確保した。


 基地内の保管庫には野戦ベッドなどの装備が保管されていたのは、事前の調査で判明して居たのでそれ等を確保して、ハンガー内に就寝スペースと生活空間を2棟のハンガー内に作り部隊を分けて分宿した。


 これは襲撃を受けた場合の対処で一箇所に集まると、一度の砲撃や襲撃で部隊が壊滅しない様にする為の、隊の規則なので通常の野営や基地の設営ではこの様に、一箇所に人員を纏めて宿泊や設営を行わないためである。


 その日は夕方まで掛って阻害壁の[とおりゃんせⅡ]の防壁が完成し、明日の払暁に本隊が輸送機で飛来して、本格的な基地確保を始める予定であるので、我々は歩哨のローテーションを決めて就寝に入った。




Pday 291日目  2016年07月08日

AM04:20 青森県 三沢市三沢下沢 三沢航空基地 飯塚大輔 兵曹



 今朝僕は遅番の歩哨に就いていた為、0300より起きずめで輸送機のお迎え任務に着く為少し眠いが、これくらいはレンジャーの訓練からすればなんと言う事も無いし、慣れれば浅い眠りを任務中に取る芸当も覚えるので。


 まあ今日の歩哨はゾンビ誘引用に仕掛けた、音響コンテナからの音楽がここでも聞こえて来た為に、そんなに退屈する事は無かったし曲のチョイスも悪くは無かったので、思わず口ずさみながら歩哨をして居た。


 これからの予定は千歳基地から輸送機が12機飛来して、部隊と装備を下して行った後に基地の四方に[ゾンビほいほいⅡ]を仕掛け、誘引装置で近隣に集まったゾンビを[ゾンビほいほいⅡ]で一網打尽にして、この基地の廻りをクリアにする事だ。


 僕達の小隊は基地内の車両を集めて中隊の足を確保する事と、ゾンビの状況をパトロールする任務が本日の午前中一杯ある。


 次にゾンビ収集器の廻りに集まったゾンビ相手に、アポトーシス剤の噴霧の実戦を行い現実に使用した時の感覚を養い、いざ本番で使用した時に戸惑わない為に噴霧後どの程度の範囲が有効圏内かとか、噴霧後どれ位で死滅するかを検証する。


 その作戦が終われば、近場の避難所の道を確保して避難民へ希望する者にワクチンの接種を行うのだが、この作業の前に接種希望者にインフォームドコンセントを行い、行き成り射った場合に体質に因ってアナフィラキシーショックを起こす旨警告する。


 同意はビデオ撮影で映像として保存して書面の変わりとする事が臨時立法で可決された為、可能となった措置で後で後遺症や死亡した場合には、自己責任として行ったとの同意書の変わりになるから問題は無い。


 それが怖い場合はパッチテストを48時間行い、アレルギー反応が起きない場合に更に同意を取って接種が行われるし、アレルギー持ちの人は後に医師立会いの元で抗アレルギー剤を投与の後に接種されるそうだ。


 多分多くの人がパッチテストを行うだろうと予想されるので、取り敢えず我が中隊では5万セットを用意して来たが、少なく成れば即座に補充されるので心配は無いが、そんなに避難民が居るのかが判らないから。


 そんな事を考えていると北の空からターボファンのエンジン音が複数聞こえてきたので、間も無く後続の本隊がC-1でやって来るので今日も忙しくなるのだろうと、再度気合を入れ直してコチラ側のハンガーに誘導しないと。


 まだ施設内は管制塔と管制施設のみを開放したので、着陸誘導の指示はそこから行って居るが管制官は昨日の夕方に、施設を開放した後で通信技術者と共にSH60ヘリで着任して、施設のメンテナンス及び自家発電装置の燃料等を供給し本日に備えていたのだ。


 どうやら技術者昨夜は徹夜でメンテナンスを行って居た様で、本当にご苦労様だが管制官や無線機材・レーダー誘導装置・管制システムを再起動させるには専門家でないと手の出し様が無いから仕方が無い。


 先程無線で連絡が有ったがシステムは無事復旧して居り、離着陸には支障が無い状態に戻り輸送機で着任する、空軍のメンテナンス要員が随伴して来るので、施設内のパーツや燃料を確保する随伴兵はこれから来る部隊に割り振られる予定だ。


 その後僕等先遣隊は半日の休暇が入りこの後引き継いだら、纏まった睡眠が取れる事に成るので、体は休まるので非常に有り難いのだが基地内はゾンビが跋扈して居るので寝る意外にする事は無いのだが。


 輸送機のエンジン音がして来たので間も無く着陸作業が始まる様なので、暫くは着陸後の誘導等で忙しく成るが、先に降りる機に同乗して来る空軍の要員に仕事を引き継げば、本日の0000時より半休に入れるから気合を入れて行こう。




Pday 292日目  2016年07月09日

AM07:20 青森県 三沢市三沢下沢 三沢航空基地 飯塚大輔 兵曹



 僕達の小隊は今ゾンビ相手にアポトーシス剤の散布実験を行う所だが、僕の小隊が実験を受け持つのは三沢基地北西の隅に設置した、ゾンビ誘引機の廻りに集まったゾンビに対して薬剤散布用のドローンを使った散布実験だ。


 まあその手の実験は研究者が行って結構資料は有るが、やはり現場で使う場合は使う者がある程度使用して習熟するのが一番なので、実際使って見て散布後どの程度で活動停止をするかとか、何れ位の範囲が致死範囲なのかを実際試す意味もある。


 実際使って見て思わぬ齟齬そごが有ってそれが原因で部隊や避難民に損害が出たら、悔やんでも悔やみ切れない事に成るので新兵器はやはりこの様な、ある程度安全が担保された環境で使用して見ないと、と言うのが我が隊のモットーなので。


 現在この場所はゾンビの集団から200m離れた範囲で[とおりゃんせⅡ]で囲ってあり、攻撃してもゾンビが散らばる事はまず無いので安心して実験が出来る実験場に成っている。


 今回ドローンを操縦する 山田 剛 曹長は我が隊ではRCヘリの操縦をさせたら右に出る者が居ない、RCの操縦テクはピカ1の腕前の持ち主で有り、RCヘリの操縦では幾つもの大会で賞を取っている別の意味での有名人である。


 更に今回使われるドローンは映像データをヘルメットのHUTに飛ばし、まるで自身が操縦して居る様な感じで操作が出来るので、とても面白いし実物大のドローンを実際操縦して居るようなのだそうである。


 まあ素人には良く判らないが山田曹長に言わせると、何だか画期的な技術を使って居るので非常に面白いのだそうで、これを操縦するのは楽しい事で任務を忘れそうに成る見たいだ。


 ドローン自体は電動の良くある型のドローンで、かなりコンパクトだがモーターのパワーは強くバッテリーも、BgBを使用して居る為に従来の物より遥かに長時間の運用が可能で多少の荷物も平気で積めるそうだ。


 弾薬も荷運び専用の旭工機製のドローンを使えば15kgまで積めるので、自動モードで飛ばせば一度通った場所なら、弾薬や医療品が不足した場合にデリバリーが戦場で利くので、補給の革命が起きるとか言って居たがね。


 まあ弾丸が飛び交う戦場で不足した弾薬を調達する為に、命懸けで補給に走らず自動で現場までデリバリーしてくれるなら、確かに余計な人命を失わず済むので補給には画期的な事なのだろう。


 戦場近くに行くとランダムにトリッキーな機動をして敵の狙撃兵の狙撃を躱す事も出来るし、静音性に優れている為隠密飛行をして小型爆弾で敵を奇襲攻撃も出来る機能を持った物も開発して居るそうだ。


 人質を取った立て篭り事件等でも情報収集や、室内の様子を赤外線や音響探査機を使って犯人と人質の位置を把握する事も、将来は出来るかも知れないし電極を発射するテイザーガンで犯人を無力化するのにも使えるだろう。


 アポトーシス剤には散布用に同じ比重の着色ガスと混合されており、散布時に薬剤がどの辺りまで拡散したか、又は現場の風向きがどちら向きなのかを視認し易い様に工夫されており散布し易く成って居る。


 ああそろそろドローンの準備が出来たので作戦の開始だな。


 今回使うドローンは軍用の物なのでモーターも静音性が良く、パワーもあるので農薬散布用のボンベを付けた散布機を積んでも、動きは阻害される事も無くゾンビの集団の数メートル上を飛びながら煙を出している。


 どうやら風向きは南東から弱い風が吹いて居る様で、ドローンを風上の南東方面に移動させ本格的な散布実験をするようで、隊長からカウントダウンの通信が入った。


『アルファー・ブラボー小隊、これよりアポトーシス剤の散布実験を行うので、各自持ち場にてビデオ撮影を行ってくれ。


 ではカウントダウンを始める、5・4・3・2・1 散布開始!』


 ドローンから出ていたパイロット煙とは違うミスト状のピンク色の霧が、左右に突き出た噴霧器の散布口から勢い良く噴出された。


 見て居ると少しモッタリした感じの着色された薬剤が、ゾンビを囲う様に頭上数メートルの高さから円弧を書く様に、ドローンに因って散布されたのだった。


 20秒程散布されただろうか、行き成り散布が終わり様子を見ていると通常のゾンビや、走るタイプのゾンビも合わせて少し動きが鈍く成っているようだったが、散布後3分程経った頃には収集器の周りのゾンビは略6割以上のゾンビが活動を停止した。


 やはり噴霧してからかなり拡散したのだと思うが、噴霧地点から大体30m位が屋外だと今回撒いたアポトーシス剤の量だと殺傷圏内に成った様であり、もう少し撒けば殺傷範囲も伸びたと思われる。


 屋外だとやはり拡散が早いのでこの程度の殺傷範囲だが、屋内だと散布した後で室内に滞留して更に殺傷時間や、殺傷数に影響するのだろうしあまり屋外での使用は、費用対効果が良くないのかも知れないので屋内用にした方が良いのかも知れない。


 確か後銃弾タイプの物と煙幕弾タイプの物が完成して居るそうだが、銃弾タイプは機銃等で掃射をする場合の、対集団戦では威力を発揮するだろうし当たる場所を選ばないのは有利だと思う。


 煙幕弾タイプの物は屋内戦の殲滅戦には有利だが、屋外での使用時に薬剤の滞留時間が読めないのがやはり使い所が難しいが、着色ミスト自体は薄いが目立つ色で滞留して居る様子が解り易いし、壁や床に付着した薬剤から二次効果で倒せるそうだ。


 想定した通り屋内での殲滅戦で予想外の数に囲まれた時に、非常に効果を発揮する武器と割り切って使うのが実戦では良いし、大量にある場合は屋外でのゾンビスタンビートの様な密集して囲まれた時には有利に使用出来るだろう。


 しかしガス弾のグレネードランチャー仕様の様なある程度離れた風上へ、ガス弾を発射して使用出来る小銃口に付ける06式擲弾タイプの物があれば、歩兵戦で有効に運用出来るのでは無いかと思う。


 後で隊長に上申して擲弾タイプの物を軍で開発して貰えば、今後の対ゾンビ戦に置いて非常に有利に戦いを進めて行けるのではと思ったが、開発が進められて居る可能性もあるが。





Pday 298日目  2016年07月15日

AM08:20 青森県 三沢市立岡三沢 三沢小学校前  飯塚大輔 兵曹



 僕達の小隊は今、三沢市にある避難所に成っている小学校に偵察に来て居る所だ。


 事前の調査で避難所である事は解っていたので、基地が落ち着いて来たので漸く本来の任務である、一般人に対する支援とワクチンの接種の準備が整い行える様になったので、基地から一番近いこの小学校に訪れたのである。


 更に言えばこのルートは県道10号線を経由して青い森鉄道の三沢駅へのルートであり、この駅を経由して八戸港へ行く鉄道のルートでもあるので、補給やゾンビの遺体を配送する為の大事なルートでもある。


 港湾設備が充実して居る八戸港への大量輸送ルートの確保は、ロジスティクス面を考えると鉄道を利用する方が、内陸部への輸送を考えるとトラック輸送より数十倍の輸送力がある鉄道が有利だから確保は重要だ。


 更にいえばゾンビの遺体はナマモノであり、バイオリアクターで燃料化する場合は生のままの方が分解する場合、加工に時間が掛からないのでエネルギーロスが少なくて済むので下手に加工は出来無い。


 唯一ロスが少ない状態は冷凍保存された遺体を解氷して、リアクターに投入する事だが冷凍保存すれば、大したロスが出ないし冷凍する電気はBBLSGで太陽光から賄えるし、BgBで昼間は蓄電出来るしから完全なゼロエミッションで維持出来るので効率がいいのだそうだ。


 これが焼いたり煮たりすると生の場合の1.85倍のエネルギーが必要になり、生ゴミの処理等なら予算措置や遺体の量等より遥かに少ない量なので許容範囲内だが、遺体の場合はその総数が馬鹿に成らないからだそうだ。


 その為、この地域のゾンビを駆除するのはこの地域の補給線確保に重要な場所であり、三沢市内の安全を確保するのは戦利にも適った行為だから、まず空港と三沢駅と三沢港へのルート確保は必至である。


 僕達の小隊は96式装輪装甲車一台とLAV2台からなる編成での威力偵察隊でもあり、何故96式装輪装甲車なのかと言うとゾンビに囲まれた場合に、73式大型トラックでは幌だけしか無いので無防備過ぎる理由からだ。


 現在73式の簡易防護仕様の輸送車(所謂パネルトラック)を増産して居るようだが、まだ台数が揃って無いので前線には投入されて居ないようだが、その辺僕等は特殊部隊なので色々な技能者が居る為自作と言う裏技がある。


早い話が放置されたトラックを現地調達し改造して、住民への物資輸送やバス替わりの足として利用する事が黙認されて居るので、これからの解放地の物流は改造装甲トラックが担うと思われる。


 要は2t~4tのパネルトラックに排土板状のゾンビ避けを付けて、窓ガラスや重要部分に鉄柵を溶接して強化し、燃料タンクや重要な部分にジュラルミン板やチタン板で装甲を付けたり、パネル部分に銃眼を付けて武装する装甲トラックを自作するのだ。


 トラックと言うのは素人が思って居るより脆い物であり、人を轢いたりすれば運が悪ければ中央シャフトに巻き込み、シャフトが脱落したりブレーキの油圧系統や電気系統にトラブルが起きて擱座かくざしかねないから怖い。


 だから映画の様にゾンビを平気でトラックで引き潰して居たら、即座にトラックが破損して最悪横転した所にゾンビに襲われて、小隊が全滅した馬鹿な小隊が居たそうだから注意が必要なのだ。


 だが今回のミッションでは避難場所へのワクチンの輸送と言う側面もある為、それなりの装甲もあり武装もしている車両と言うと、このWAPCが手頃な車両だったしそれなりの積載量も有るのでこのクーガーが選ばれたのだ。


 まあ見た目がゴッツイので住民に対する安心感もあるので選定された側面もあるのだが、いざとなれば装甲救急車としても使える利便性もあり、乗り心地も戦闘車両にすれば良い方だからと言う理由もあるそうだ。


 そんな訳で10分程前に小学校前で我々は日本軍の開放部隊である旨、スピーカーで隊長が小学校に向けて放送をしたので、この施設の責任者と話がしたいと申し入れをしたのでそろそろ反応があるだろう。


 僕達の車両には無論日の丸がはためいて居るのだが、ゾンビパンデミックが起きてからは国民が我々軍に向ける視線は、明らかに自衛隊時代とは異なり頼りにされて居る目を向けられているのが解る。


 Pdayパンデミック前とは違い我々が国民を守る組織だとの信頼を漸く得たのだと思うし、市民の意識もWW2敗戦以降の胡散臭い物から、自衛隊時代から培った災害派遣を黙々とこなした先輩達の努力の御影だと思う。


 そしてパンデミック自体がC共国のいい加減な環境対策が原因で発生し、国内の親C共派や親K国派が国内の反日プロパガンダを行っていたのが、パンデミックの隙に日本や他のアジア諸国に攻め入った事が彼等の凋落のキッカケだったのだろう。


公共放送が無く成りネット配信のニュースが主流に成った為に、今までマスメディアが行って居た報道しない自由と言う情報統制行為が、一般市民に完全にバレたのだった。


 更に彼等が他国へ日本を如何に売国行為をする為に、アクドイ印象操作や選挙での捏造歪曲報道をして居たかが、全て白日の下に晒された為パンデミック前は一部の国民が気付き出した事が一気に国民にバレてしまったのだ。


 彼等マスコミがK国や北C鮮・C共の為に働いて居たのが、白日の下に晒されてしまったのは情報がネットからしか入手出来無い事になり、国民に生の一次情報が周知された為に社会が戻ってもマスコミの信頼は回復しないだろう。


 それが為現在では日本の左翼は根本的に信用を失い、実は日本の左翼とは世界水準だと極左勢力だったのだと、国民の殆どが気付いてしまい彼等が実はテロリストの親派である事が、日本人に全て周知されてしまったのだ。


 その御影で僕達が日本軍と成っても軍とは本来国民を守る為の組織であり、戦前の様に統帥権が認められて居る訳でも無いし、日本は現在民主国家なので軍のシビリアンコントロールは平常に機能して居るので、弾圧者に成る要素自体が無いのが周知されて来て居る。


 まあ行き成りは変わら無いが多くの人が軍に対して、左翼勢力が騙して来たパンデミック前よりも僕達に対して、協力的だし気さくに声を掛けてくれる様に成ったのは何よりの励みになる。


 今でもタマに極左の人が嫌味を言って来るがそうすると周りの住民が、その極左思想の人間を制止してくれるし、「そんなに軍人さんに文句を言うなら、お前が俺達を責任を持って守ってくれるのか?」と弁護もしてくれるのが有り難い事だと思う。


 後、首相がパンデミック発生直後に行った敵性外国人の強制送還をした御影で、国内で彼等が行って来た凶悪犯罪のデータや反日工作も公開されたので、今まで彼等やA国のせいで公に出来なかった近現代史も自由にネット上で公開される様に成ったのも大きい。


 大日本帝国とは本来戦後教育で教えて来た様な、凶暴な国家では無かったと言う事や当時の新聞報道や日C間で行われた条約、戦前戦後に行われた日K間での条約や支援も事実に裏打ちされた真実が多く公開された。


 それが為、極左が行って来た感情論に因る印象操作が如何に酷かったかも、国民の多くが知る事に成り本来日本人は、嘘を酷く嫌う民族なので戦前に於いて何故C国と戦争に成ったのかもその辺を理由に説明されて居る。


 その辺の事などもネットに一次情報と共に、当時の新聞や条約文と一緒に掲載されて居るので非常に解り易く書かれて居るし、もし嘘を吐いてもネット上に居る歴ヲタが其の辺の嘘を許さないから、国も下手な嘘を着けないのが現状だからな。


 御影でパンデミックと言う大災害が起きた御影で、今まで隠されたWW2前後の暗部が暴かれてC国やK国が如何に我が国に対して、捏造や歪曲を行って来たかがバレたので当分左翼は我が国では、主流に成り得ない状態に成ったのだ。


 だって日本人って嘘付きは極端に嫌う民族だし、此処まで日本をコケにした特亜国や戦勝国に対して態度には表さないが、かなり憤って居るのが何と無く解る程だから相当頭に来ているのだと思う。


 そのせいかアジアに対する支援は国内の与論は熱心だが、欧米に対してはかなり冷たい論調がネット内では蔓延して居るし、敢えて今無理をして助ける事も無いだろうと言うのが支配的な雰囲気に成っている。


 最も日本一国では世界を救え無いしアジア各国の力を結集しないと、他所の地域を支援する事はまず経済的に無理だから、アジアの基盤を固め無いで下手に欧米を支援するのは共倒れに成るのが関の山だから仕様が無いのだが。


 そんな事を考えて居たら小学校の校門の前にどうやらこの避難所の責任者らしい人が、5~6名出て来たのでこれから我が隊の小隊長が交渉をするのだろう、僕もこのLAVのガンナー(機銃手)なので周りを警戒しないと。


 この所仕事が忙しくなって遅筆気味ですが地道に続けて行きますので、どうにか忘れられ無いよう頑張って行きたいと思いますので。

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