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感染戦線  作者: ヘロおやじ
第 三.五 章  幕  間  編
55/72

55.Pday 72日目

 今回で原発封印編は終了です。


 次回からは本編に入る予定でお送りしますので、お楽しみ下さいませ。

AM09:08 茨城県那珂郡東海村照沼 常陸那珂火力建設所 港湾


 私は株式会社旭工機の素材開発課第3課で、新素材ESAM開発をしている羽鳥 正蔵と言う。


 パンデミックの最中何故こんな場所に居るかと言うと、私は日本の原発封印チーム[黄泉比良坂]よもつひらさかに参加して、東海第2原子力発電所の封印作業のために来ているのだ。


 しかし何で[黄泉比良坂]なんてチーム名にしたのか一応ネットで調べたのだが、日本創世神話のイザナミの尊が妻であるイザナギの尊を黄泉帰えらせる場面で、黄泉の国から現界に続く洞窟の坂の事だ。


 黄泉の国からイザナギの手を引きながら、「現界に着くまで決して振り返らないで下さい」と言う約束を破り、途中で振り返った為に腐乱した妻の姿に怯えたイザナミが、手を振り払って逃げ出した事に激怒したイザナギが、黄泉比良坂を登りながらおいかけた。


 そして現界に達したイザナミは黄泉比良坂を塞ぎ、黄泉の国と現界はそれ以来交流を断ってしまい、自身を辱めたイザナミに対し激怒したイザナギは現界にのろいをかけ、国民を1日500名ずつ殺す事にした。


 それに対しイザナミは1日1000人生まれるとしゅをかけ、イザナギののろいを無効にするしゅを放った。


 以来日本の最大の祟り神であり、死を司る女神は創世神の一柱である、イザナギの尊に成ったと言う神話であり、今回チーム名を付けたのは黄泉の国の通路である、比良坂を塞ぐと言う意味合いだと思う。


 まあこのチーム名を付けた人は副総裁らしく、正に放射性廃棄物封印チームの名にはピッタリだと思う。


 何故ならイザナギが亡く成る原因になったのは、火の神であるヒノカグツチの尊を出産した為だ。


 「ヒノカグツチの尊」と言う神様は火を司る神であり、生まれた当初自身の産みの母を自分の持つ火の属性のせいで、母の陰所ほとを焼いてしまい結果的に殺してしまった。

 

 更に自身の意思によらない過失の所為で、生まれたばかりの赤子であるにも関らず実の父から、その場で殺されてしまったのだ。


 神話を読み解けばイザナギの妻としての恨みだけではなく、我が命を賭けて生んだ子である、ヒノカグツチを殺された母としての恨み。


 又、父であるイザナミに殺された子であるヒノカグツチの恨みが絡み合った、愛憎の念が絡む所は放射能と言う核の燃え残りである毒物が、その怨念を表しているようで笑うに笑えない話だなと思う。


 流石サブカルチャー好きの副総理であり、ネーミングセンスも厨二的で思わずこの系統の投稿小説が好きな私も、ニヤリと笑って仕舞ったのだ。


 しかし何で今更茨城県の東海第2原発なのか、うちの会社が近い福島第一・第2原発の方が物資の補給とか、ESAMの発注などは楽では無いかとチームの責任者に聞いた。


 その答えは旭製薬福島工場が近すぎて、何か不測の事態が起きた場合、ワクチンの開発に支障を来すから比較的近い東海原発が封印第一号に決まったそうだ。


 封印作業が行われてもその跡地には、ESAM発電所が作られて送電施設はそのまま使用出来、同施設で冷却中の使用済み燃料棒も再発電のエネルギー源になる。


 因みにESAMで封入された使用済み燃料棒は、核分裂時に発生する熱がさほど発生せず精々60度位に成るだけで、冷却も最低限の空冷装置と送風機で熱処理が可能なのだ。


 原因は核崩壊時のニュートリノ反応が、中性子の移動に因る核崩壊に何らかの影響を与える為、熱反応がかなり抑制されて核崩壊はすれど、中性子と電子の移動に影響を与える為、熱自体が超低温状態でしか発生せずに核崩壊が起こるのではと推定されている。


 この辺の原理を応用すると、将来核分裂を抑制する場を作れるかも知れないと、現在我社の研究2課の田上教授が研究を始めて居るようである。


 近い将来ある程度強力な核分裂を抑止する装置が出来る可能性があり、原発の強制停止や核爆弾の核連鎖崩壊強制停止に使用出来る、何らかの装置が開発されるかも知れない。


 更にその装置で原発が休止したり電気使用量が将来増えても、PRTGC発電システムやBgBもあるので、根本から見直される事に成った日本のエネルギー政策下に於いては影響が出ないので、安全とエネルギー供給において矛盾は起きない。


 そして10年後を目処にBgBを使った電気自動車が世界を走り、各家庭はBBLSGとBgBを使い自身でエネルギーを賄い、それ以外の不足分や会社や工場はBBLSGやBgBはもちろんの事、ESAM発電所やPRTGC発電を使った安価な再生可能エネルギーで、地球上の文明を回せるだろう。


 要は核の抑止力が無い世界に成るのだが、それはそれで今まで有った核兵器の為に起きなかった、大国同士の全面武力衝突が発生する要因にも成るので問題なのだが。


 今回のパンデミックは確かに地球規模の大災害だが、この大災害が有ったため戦争を起こさず地球規模の、エネルギー革命を戦乱抜きで起こせたのでは無いだろうか。


 従来型のエネルギー政策では近い将来地球環境や資源の枯渇の為、地球の未来は暗澹たる予想しか出来なかったが、この災害の御陰で死者は相当出る事になるが相手が疫病なため、戦争と違い恨みは特亜に対して以外残らないので復興作業はより楽に成るだろう。


 これが戦争で人口が減る場合は無論核兵器が使われ、その結果戦後のガンや白血病に因る死者数が把握出来無い事態になり、土地も水も汚染され居住地や耕作地が激減した事だろう。


 その点今回のパンデミックは、同レベルの死者が出ても残された土地は汚染される心配は基本的になく、パンデミック終息後は地球人口が6割から7割減るので、農業も機械化して大規模開発が出来る。


 人工の大地であるギガフロートシステムが稼働すれば、更に食料の安定受給が行われ、金属や鉱物資源も地球外から得る方向へシフトするので、今までの様に資源を求めての戦争も起きずらくなる。


 更に言えば宇宙からの隕石等の脅威に対処出来る文明に成るので、仮に大型隕石や彗星が飛来しても、早い段階での軌道修正や破壊が行えるために、対処が早い段階で行えるメリットもある。


 唯一の不安要因である原発もESAM開発の御陰で、解決の目処は立ったので後は随時処理を進めれば、被害は最低限で済む事が確定したので計画通り処理を進めれば良いので気は楽になった。


 そして50~60年後には地球の回りには、スペースコロニー群が出来て人が宇宙に進出出来る様になり、さらに素粒子コンピュータが出来たため超光速機関開発も夢では無いだろう。


 こう言う事を想像すると私の孫の代は、非常に羨ましく成るな。


 私達が夢にまで見た宇宙文明が身近なものになり、宇宙ソラに旅行へ行くのも住むのも当然の世界がやって来るのだ。


 私も体に気を付けて老後を迎えれば、高齢者でも宇宙に住居を移す事が可能な世界が広がって居て欲しいと切に願う。


 さてもう直ぐ東海第2原子力発電所へ行くバスがやって来る頃だ。


 忘れ物が無い様に用意してバスに素早く乗り込む支度をしないと、一応港内はゾンビの駆除はしてある様だが、油断するとあいつ等は行き成り現れるから気を付けなければ、長生きは出来無いからな。






Pday 72日目

AM09:25 茨城県那珂郡東海村白方 東海第二原子力発電所 所内


 所内は東日本大震災以降、原子力発電業務は停止されて居る。


 ただ今までと違うのは軍が常駐して居り、我社から提供されたESAM製の防壁で作られた、隊員の宿舎が建て増しされた事と防壁強化の工事中だと言う事だ。


 来年度中には原発炉心部は封印されて、耐震・耐津波・対テロ用に防爆仕様にして万一の事態に備える体勢になり、そこにESAM発電システムを設置する予定だ。


 ESAMを使って封印すれば、従来の様に使用済み燃料棒を常時冷却水で冷却する必要が少ない為に、施設も大規模で複雑な物が不必要になり、シンプルで単純な施設で発電量はさほど変わらずに済むので、施設の維持費がかなり低減される。


 更に変電所等の付随施設は従来の物を流用出来るので、リフォームのコストは然程かからない為に、津波等の災害対策への対策費を多く取れるおかげでより安全を担保出来る。


 夜間で作られた余剰電力もBgBで効率良く蓄電が出来、更に電気が格安で作られる様に成るため、日本の製造業は国際競争力が一気に高まる事にも成る。


 この為国は大規模地震対策とエネルギー政策を含めて、国内の原発のESAM化を進める事にしたのだった。


 更に実験段階だがESAMで封入した使用済み燃料棒は半減期が早まる事が判った。


 まだ実験中で数値がキチンと出ていないが、最高十数倍から100倍以上半減期が早まる可能性が出て来た。


 ただどの様な原理で半減期が早まるのか、それによるESAMの劣化が起こるのかが今後の検証に掛って居り、其の辺の結果いかんに因り今後の方針が決まるので、現場は半分研究所の様な様相を呈して居る。


 しかし我々国内の封印チームの環境は良い方で、我が社のチーム主任である羽山助教授が行ったK国の新古理原発は、所内の線量が異常に高く各所で漏水が起こっており、日本では有り得ない状態だと先遣隊からの報告が有った。


 まああの国と仕事をした事のある技術者は、然もありなんと羽山さんに同情を寄せているが、私は国内の研究畑専門だった為に其の辺の機微には疎いので何とも言え無いが・・・・。


 又聞きの話だが彼の国では不正蓄財の為に、対放射性素材を使わなくては成ら無い部位に、通常材のパイプやパッキンを平気で使い、余剰の金をポケットに仕舞う俄かには信じられない不正が行われているそうだ。


 その結果発生した高濃度放射性物質で汚染された水が、どれ程日本海に不法投棄されたか調べようが無いが、K国と北C国更にR国にC国合わせて年間大量の汚染水が投棄されて居るのは確かだ。


 もし今後ハッキリした数字が出たら日本海側の魚介類は、風評被害で壊滅するだろうと言われて居る。


 考えるだけに恐ろしい事だし、原子力と言う猛毒物質を使った発電を管理出来無い国民に、無制限に使わせたならば地球は御終いでは無いかと、私は暗澹たる思いに駆られて仕舞う。


 日本人はその点危険物を管理するのに向いている民族性だと思うが、その日本人からしても原発と言うのは管理が難しすぎる代物だ。


 少しでも取り扱を誤ると取り返しのつかない事故が起き、国土の少ない日本に取って事故イコール国土の喪失になるし、施設を放置した場合破損していなくとも必ずメルトダウンが起きる。


 更に言うと現在行き場の無い使用済み燃料棒は原発内に冷却されつつ保管され、今回の様に大規模災害でインフラが破壊されたら何れ冷却水が供給されなくなり、水素爆発や水蒸気爆発が起き高濃度放射性物質が、周辺地域の数百キロ先まで撒き散らされるのだから始末に負えない。


 良くラノベにあるパンデミック物で社会が回復不可能なまで破壊されたなら、結果は核兵器を使った世界大戦と同じ様相をなし、ゾンビに飲まれた後で世界中の原発が破壊される。


 その後メルトダウンをおこした原発から発生した死の灰で、生き残った人類も何れ絶滅するだろう事は、少しでも原発の実情を調べれば直ぐに解る事だ。


 仮に日本の原発が安全であったとしてもK国の原発は? C国の原発は? 北C鮮の原発は? R国の原発は? 世界中の原発は最後に誰が管理するのだろう?


 普通の火力発電や水力発電と違い、放置してしまえば原子の火は勝手に消火せずに燃え続け、メンテナンスをしなければ施設は自爆し、メルトダウンが発生して広い範囲へ致命的な死の灰を撒き散らすのだ。


 現在の文明はかなりの割合を原発の発電に頼っており、それを管理する国の国民は廃炉後まで、少なくとも数百年は核廃棄物に対し責任を持てるのだろうか?


 作るのは比較的簡単に作れるのだが、原発は維持管理が出来る民族性、出来無い民族性があり、決して手を出しては行け無い民族が必ず居るのは確かなのだと私は思う。


 現在の文明は崩壊したと同時に、大多数の地球生物が滅亡するトリッガーに直結して居る事を、もっと真剣に考えなければ成ら無い時期に来ているのだと思う。


 取り敢えず私達がすべき事はESAMと言う核を封印する、対抗手段を手に入れた幸運を逃さず、今後の地球生命の継続の為に自身で出した汚染物質を有効利用しつつ、処理して行く事に全力を上げるべきだろう。







Pday 103日目

AM10:25 茨城県那珂郡東海村白方 東海第二原子力発電所 所内


 あれから31日程経ったが我々作業班は複数のチームに別れて、使用済み燃料棒の処理及び半減期を加・減速する実証実験に追われて居る。


 ここでの研究成果が今後の効率的な処理作業の試金石になるので、手早く慎重に実験結果を出す必要があり、日本中の核物理学者や再処理技術者のトップが集められ、研究にあたっているので結果が出るのが速い。


 更に此処に集まった研究者は秘守義務契約書にサインして、素粒子コンピュータ[おもいかね]の使用許可を取り、シュミュレーションを行いながら研究を行なって居る為に、一週間が従来の1年分の研究と同じ速度で進んでいる。


 無論契約書では[おもいかね]の公表は一切厳禁で、違反した場合最高国家反逆罪で死刑判決すら謳われているので、流石の我々科学バカでも迂闊に公表は出来無いのだ。


 しかし中には迂闊者も居てリフレッシュ休暇中に、バーで飲酒をしてホステスについ素粒子コンピュータの概要を話したバカが居り、そいつは現在場所を変えて研究をして居るそうだ。


 無論軍間系の拘置所で看守に見守られながら、研究に勤しんでいるらしいのだが、この辺も政府の本気度が判る態度だと思う。


 中には未だにパンデミック前の常識にしがみついて、今が非常時だと理解して無い連中も多いが、今回の措置で国の本気度が漸く判った様だ。


 普通の国であればどの様な政治体勢の国であれ、国の利益を損なう行為をすれば反逆罪に問われるのは、世界的な常識なのだが日本国憲法と言う、欠陥憲法を戦後営々と保持して来た日本人は、其の辺の常識が欠如している様だ。


 共産主義者が言う自身の権利と自由を行使出来ると勘違いして居るが、そう言う共産国家は国民の権利を優先して居る国は一つもないのを知らないのだろうか。


 左翼が信望している共産国家は一党独裁のファシスト国家であり、民主国家とまるでベクトルが正反対で、更にマルクス共産主義とは革命の為にはテロを容認する、テロ思想を織り込んだトンデモ無い危険思想だと気付くべきなのだ。


 私も嘗て共産主義とは何かを調べた所、マルクスの共産主義宣言で,「万国のプロレタリアートよ団結せよ」と号令を掛けたが要は、資本家に取って代わり新たな貴族ノーメンクラトォラを作る結果にしか成らなかったのは歴史が示す通りであった。


 所詮シオニズム文明で育った人間の本質は、他の存在より自身が優位に立とうとする一神教的教義が、自身の思考に文化レベルで刷り込まれて居るのに気付いていない。


 それが自身の思想に反映されて居る事に気づかなかった、マルクスと言う学者の人間智不足の不完全な、世迷言だったのは歴史を見れば明らかだろう。


 マルクス・エンゲルスと言う学者はシオニズムと言う、一神教文明の担い手から脱却出来ず、労働と言う物が賃金と言う物質とイコールだとしか、理解でき無い一神教の申し子だったのだろう。


 シオニズム文化圏では労働とは厭わしい下賤な行為であり、人は本来働かないでエデンで幸せに暮らしていた。


 しかしゴットの奴隷である事を憂いたルシファーは、人類の母たるイブに自己判断が出来る知恵の実を食べる事を勧め、人類をゴットの奴隷から解放したと私は理解している。


 それが原因で人類はゴットの勘気を被り、エデンの苑から追放された結果働か無ければ成らなく成った事を、呪いと捉えて居るのだから日本人からすると何だかな~としか思え無いのだが。


 素直に解釈すると自主自尊・独立独歩で生きる自由を認め無い、ゴットのペットに甘んじるのを良しとした、奴隷根性の発露以外何者でも無いし強圧的な自称神に隷属するのは、私は真っ平御免と思うのだが?


 日本では左官職人の左甚五郎が気に入った仕事には、手弁当で颯爽と現れ他の追随を許さない仕事を、普通の給金でカッコよく仕上げて名前も言わず去って行くのが職人のダンディズムである。


 私の爺ちゃんは江戸の職人出の江戸出身者(決して江戸っ子とかは言わないのだ)だが、給金は仕事の後に着いて来る物で一々要求する物では無いし、仕事は解ってくれる旦那の為には無償だってする、と言う気概を持った大工だった。


 それが日本を支えた技術者の心意気であり、開国後100年足らずでヨーロッパ先進国の技術に追いつき、追い越して来た事実が其の辺の働きの文化に現れて居るのだと思う。


 日本人に取って働くと言う行為は、労働と言う側面も確かにあるが、自己実現と言う行為でもあり、知的労働と等価であり決して卑しむべき行為という側面は無いのだ。


 こう言う気質の日本人にはキリスト教を含む、シオニズムの一派であるユダヤ人マルクス・エンゲルスの思想は相容れない物だと私は思う。


 この思想に被れる奴には民族の歴史をもっと勉強してから被れろと言いたいが、儒教に無批判でかぶれた民には受け入れ易い思想のようである。


 日本人や研究者に取って仕事とは好きな事だから熱中するし、無償に近い姿勢で追い求めもする事で、只給料の為だけ働くのは昔から獣働きと言って、日本では忌み嫌われた文化が有るのだ。


 日本人が日本人としてあるアイデンティティこそが、日本人足らしめる根幹であるし他のアジア各国より発展して来た、日本の文化だと私は江戸出身者として言いたいのだ。







 やはり戦後日本は日本人のアイデンティティを喪失させ、日本人の力を削ぐ政策がA国を筆頭とする、UN常任理事国に因り常に取られて来たし,A国大統領は安部首相を就任直後辞任に追い込もうとした前科がある。


 原因は簡単な事でWGIPを首相が覆そうとしたからで、幸いC国が明から様に亜細亜太平洋の覇権に乗り出した為、A国大統領は安部首相下ろしを中止した経緯があるのだ。


 安部総理が提唱する戦後レジュームの脱却とは他でも無い、ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラムから、日本人を脱却させる行為なのでA国は安部下ろしを画策したのである。


 WGIPとは何か? 読んで字の如く大東亜戦争は日本が覇権主義のファシズム国家になったから、連合国は日本を矯正する為戦ったと詭弁を補強する為、日本人を洗脳する為の手法の事なのだ。


 これが予想以上に上手く行った結果日本人は無差別爆撃や、市民を巻き込んだ核兵器の使用も仕方無かった事と誤魔化され、連合国の勝てば官軍方式の言い訳をそのまま受け入れてしまったのだ。


 それが為安部総理は、日本人自身が戦後の総括を改めて行い、本当に大日本帝国は強圧的な覇権国家だったのかを、資料を元に冷静で公平な判断を下す事を望んだだけなのである


 そして謂れも無い罪まで何の証拠も無く騒ぎたてて、日本人を貶めようとする反日教育国家をバックとする勢力に対抗して、理論武装をして嘘を問い正し、謀略戦に対し毅然とした姿勢を示すのが本筋だろうと言う事だ。


 そしてオール・オア・ナッシングのシオニズム的価値観では無く、半目勝ちでも勝ちは勝ちの、東洋的価値観で物事を評価しようと言う事だと思うのだが、其の辺が穏当な評価では無いかと私は思う。


 しかしこのパンデミックを契機にシオニズム的価値観から、多様な価値観を認めるヤマティニズム的と言うか、シンティズム(神道)的価値観を主流にしないと、地球が持たないのでは無いだろうか?


 まあ、今後の日本人としての姿勢は普通の国日本として仕事をし、守るべきは守り言うべきは言うという、責任の所在をハッキリさせて事に当って行く方針になったのに気づかないと、お門違いの批判をして自身の評価に傷を付けると左翼学者も気付くべきだろう。






 我々の研究もこの1ヶ月で大分成果が上がり、ESAMの核発電プロセスや半減期短縮のプロセスも判明して来たのだ。


 要は発電を起こす時に発生するニュートリノが特殊な場を形成するのが観測されて、ESAMの内壁形状を工夫する事と酸化オスミウムと鉛の合金で発電量や、半減期を制御出来る方法が解って来たのだ。


 現在シュミュレーションに因り選定された形状の、組み合わせで制御する試作品を使って実証中であり、後2週間程すると高効率ESAM発電機素材の選定が済みそうである。


 この方式を利用すれば、低濃度汚染物質も数日で完全除染が出来るので、汚染水や被爆衣類等は除染後再使用が出来るし、半減期の短い放射性物質は数日間除染専用ESAMコンテナに封入すれば除染は完了する。


 更に半減期を600倍速以上にすると、ESAM自体の発電力が異常に速く低下するので、通常の発電では500倍程度を上限で発電を行うのが、コストラーニングがペイする現界点だと推論される。


 500倍だとESAMの発電減衰力が、試算では5百年程で発電量が半減する計算が出て居るが、600倍以上だと80年位で発電しなくなり放射能の遮蔽効果も激減するとシュミュレートされて居る。


 しかしESAMで四方を密閉されない場合は、腐食するまでは遮蔽効果は変わらず発電しながらの遮蔽を行えるだろうと、試算されて居るので防護服や防壁として使用する場合問題は無いようだ。


 この様な結果が出たので1月後には量産型のESAM発電システムが、本格稼働出来るのでK国やC国に派遣されている、封印チームにもテスト版では無い、量産版のESAM発電システムを供給出来るだろう。


 現在仮に使用されている試作ESAM発電機は返品され、本格的なESAM発電機が半島や大陸に送られる予定であり、量産はメガフロートの工場で作られるそうである。







Pday 120日目

AM09:25 茨城県那珂郡東海村白方 東海第二原子力発電所 原子炉立屋


 今日は先日納入されたESAM発電機の量産型コンテナに使用済み燃料棒を格納し、実際に発電を始める最終テスト運転を行う日で、遅番の作業チームが既に使用済み燃料棒をコンテナに封入済みである。


 試験では問題なく発電がされたが、本番では果たして問題無く稼働するか皆緊張しながら稼働試験が始まるのを待って居る所だ。


 制御方法が判ったので使用済み燃料棒を格納しても行き成り発電はしない仕組みを組み込んだが、やはり量産初ロットの機械なので今後不具合が起きないか不安はあるのだ。


 今日から暫くは3交代制で24時間完全監視体勢で望み、緊急事態に対処する体勢が暫く続くだろう。


 又、同時に低・中濃度汚染物質の除染装置のテストも並行して行うため、排水や汚染衣類の除染装置の状況観察も行い、無事にテストに合格すれば海外の封印作業チームに随時送られる事になる。


 しかしRS-071型高被爆用防護スーツは試作品のXRS-05型より遥かに扱い安くなった。


 自重も19kg近くから9kgを切る位軽量化され、スーツ自体も外骨格型から柔軟素材の対放射線装甲に変更したため、動作を妨げなくなり作業も楽に行える様に成った。


 外部オプション用の支援ラックやジャックが着いたお陰で、それぞれの専門分野専用の装備を付け変えられるので、同じスーツで研究者から炉内の建設作業員まで使用出来るのだ。


 まあ、重機がアタッチメントを変える事で、色々な用途に使えるのと同じ発想で作ったそうであるが、実際は某ロボットアニメのオプションパックの変更で用途が変わるのを参考にしたらしい。


 ESAM装甲が柔軟素材に変わったのは、従来の外骨格では無く一枚が0.05mm厚の箔をSラインフィルムに蒸着し、それをミルフィーユ状に6層を積層させて減衰させ、最終的には自然被爆と同量の被爆まで減衰させる方法を取った。


 この積層技術を開発したのは我がチームの最年少研究者である、小川 尚子(25才)研究員の御陰であった。


 彼女は研究の傍らお菓子作りの趣味があり、その趣味であるパイ生地の層を見ていてこの方式に辿り着いたそうであり、別名パイ生地防壁と命名して今後の対放射線装甲の、軽量化に寄与する結果となったのだ。


 この防壁で放射線防壁を作れば、作業車やロボットの装甲重量を1/15に軽減出来る為、ヘリ等の航空機にも対放射線装備が付けられるし、より軽い重量である為シャトル等の、宇宙ロケットの防壁も軽量化出来ると期待されて居る。


 しかし従来の試作で作ったXRS-05型の外骨格タイプは別に廃れた訳では無く更に研究が続き、将来は軌道上での作業用宇宙服に発展させて行くそうだ。


 やはりスペース・デブリ対策用に外骨格タイプの対放射線宇宙服も、必要に成る為らしいのだが確かに10mmのナットやボルトが、マッハ5とかで飛来する事を考えると強装甲の宇宙服が必要だろう。


 対物ライフル弾所かレールガン並みの破壊力がある、宇宙のゴミを防ぐには将来人型機動兵器の様な、強装甲の作業マシンが必要になるのは確かだと私も思う。


 その内その人型ロボットを使い、宇宙空間で戦争でも起きるのだろうな。


 まるでロボットアニメの世界が始まる、黎明期に居る様な気がして仕様が無いのだが、その後子供や孫にこの事を話す機会も来るだろうと思うとおもわず楽しみになる。


 因みに軍の歩兵用装備として何れカーボン筋繊維を使った、パワーアシスト強化装備を導入するそうである。


 今回Sライン製戦闘服が採用されて対弾性能と重量軽減が成されたが、現在の歩兵装備はかなりの重量があり腰への負担が馬鹿に成ら無いそうだ。


 突撃銃自体も弾と弾倉を抜く本体だけで89式が3500gの重量があり、5.56mmNATO弾も1発12gだが1弾倉30発として12g×30=360gで弾倉がSライン製で75g(金属製は120g)に成るから435gプラスされて3935gに成る。


 その他のオプション品であるダットサイトやCCD補助カメラ等を付けると、簡単に500g近く増量するのは現代武器では良くある事だし、擲弾発射機を付ければ更に800g増で、5~6kg近い重量に成る。


 その他予備の弾丸を250発と拳銃と弾薬・手榴弾5発・ヘルメット(Sライン製で780g)・牛蒡剣(銃剣)・水筒・衛生キット・ライト・高カロリー食・軍用情報端末・タブレットetcでざっと1人14kg近いデッドウェイトがかかっているそうだ。


 日本軍の歩兵はまだましな方で、A国軍で更に4~5kgのボディアーマーと、ヘルメットが約1500gに軍用情報端末が800g・暗視ゴーグル2560gと各種バッテリーの予備を持つと、約20数キロ近いデットウェイトの負荷が掛かる。


 幾ら屈強な兵士と言えども常時戦闘中にそれだけの荷重を受けて、走り回って居れば足腰にたいする負荷は半端な負担では無く、結局はリタイヤ前後に腰痛や関節の病気に繋がるそうだ。


 この辺は介護や看護に携わる医療現場のスタッフや、幼児相手の保育師達にも言える職業病であり、一刻も早い現場への対応は将来の医療費を削減し、人材の長期間での効率的運用にもなるので導入が急がれて居るそうだ。


 私達の現場にいる建築作業者も同じで、やはり足腰の負担が大きく腰痛持ちや、関節痛に因って仕事を断念する者が多いと言う話を聞いた。


 今後パンデミック後は暫く人手不足になり、いくら代替のヒューマノイドロボットが出来ても、鳶職やガラスの清掃等の特殊な現場には、どうしても人手が必要になるので旭工機の人体強化服を設計して居る部門では、急ピッチで開発が進んでいる。


 しかしパワードスーツと言っても極端に人体の動きを強化するのではなく、重量物の運搬の補佐やマラソン程度の長距離走のアシストをする事を主眼に於いているそうである。


 別に着用して行き成り十数メートルも飛び上がったり、時速100キロで走るよう設計は出来るが、敢えてその様な危険な物は作らないそうである。


 設計としては、垂直の壁を無休で数百メートル登ったり、時速20kmで疲れずに3時間マラソンをしたり、百数十kgの重量物を2kg程度の負荷に低減し、長時間徒歩で行軍出来る様に作るのに主眼を置いて開発されて居るそうだ。


 早い話普通人を力持ちで持久力がある人に強化する事が主眼であり、仮に数倍の速さで動ける用に開発すると、反射神経は今までのままなので、あちこちで衝突事故が頻発するのがおちになるそうだ。


 まあ私に取っては研究中に装備しておけば、重い基材や実験設備を組んだりするのが楽に成るので、重い装置を使う研究者や動物学者には持って来いの装備だろう。


 その内グリズリーと相撲を取ったり、サブミッションを掛けて身を守る研究者や、カバと素手でタイマンを張る自然保護レインジャーが出現しそうで面白そうだ。


 そろそろESAM発電機の稼働テストが始まるらしいので、開発主任として初めの監視者に選ばれて居るので、制御室に向かう必要があるので暫くはそちらに専念しないと成らない。






Pday 145日目

AM09:05 茨城県那珂郡東海村白方 東海第二原子力発電所 作業所


 漸く汚染水除染テストプラントのテストも終わり、本格的な除染水のプラントに格上げされたし、低・中濃度汚染物質の除去装置の実証試験も終わり、本格的な除染装置として運用が始まった。


 特に汚染水に関して高濃度汚染物質はESAM通過時に、汚染物質がESAM側に集まる性質が発見されて居り、簡単に高濃度汚染粒子を分離出来るので、除染が楽に行えるメリットもある。


 ESAM発電機のテストも無事済み量産機として、正式に半島やC国の原発封印チームの元に届けられる目処が立ったのは喜ばしい限りだ。


 所内で冷却中だった使用済み燃料棒もESAM発電機に全て収納が済み、炉心部に有った使用中の燃料棒も全て格納され、後は廃炉に成った炉心部をESAMで覆い、封印をして原発はESAM発電所と成って新たに電気を送る事になる。


 炉心部の封印ESAMで得た電気は除染作業のエネルギーとして使われ、発電所自体は要塞化されて地震や津波の災害から、ESAMコンテナや装甲材を守る防壁となる予定である。


 発電所自体はM9クラスの地震や津波に耐え、バンカーバスターの直撃に耐える様に設計された外壁を持ち、管理が原発の数十倍楽に成ったESAM発電機に因りエネルギーを供給し続けられる。


 又、一箇所の発電施設では効率が悪い為、地方の火力発電所をESAM発電所にリニューアルをして、発電所の分散化を行い地震や風水害に因る、架線の断裂に因るリスクを軽減する方向に成るそうだ。


 ESAM発電所自体別に放射性物質を庫内から出す事は基本的に無いため、回りの環境に与えるリスクも少なく、発電機自体も移動が簡単に出来るため、メンテナンスもESAM防壁のある近くの元原発で、5~10年に一度メンテナンスをするだけである。





 後の世代ではESAM発電は比較的安全な発電方式と認識され、安価な発電形式である為に地方行政府からは、誘致合戦の様相を呈するとは、現在の原発のイメージからすると隠世の感があるとは、ある老原発間系者が後に染みじみと語った程である。


 後の世界では世界条約でESAM発電所に対する攻撃やテロは、それを行った者や組織に対して世界からは無制限攻撃の対象にされる暗黙の了解が出来る程であった。


 実際パンデミック後60年に、C国人帰還系組織のテロが行われた時には、全世界の的にC国系人に対する私刑が行われ、万単位のC国人死者が出たほどである。


 そして各国の司法間系者は、日本以外C国人に対するテロ被害者に対して、事実上捜査をボイコットしてしまった程であり、それ以降ESAM発電所を狙ったテロや、内乱でも政府・反政府側の両組織は共同で発電所を守る程に成ったのだった。


 その行動をしないと国自体が世界から粛清される恐れがあるとの考えが定着し、何程バカな独裁者でもESAM発電所をネタに他国を強請った場合、その場で世界から武力介入が行われ、有無を言わせずその国毎ESAM発電所以外は壊滅を覚悟する必要が有るからだ。


 更にこの頃に成ると核分裂はピンポイントでも、広域でも自由に制御出来る技術がESAM発電の研究の御陰で可能になった。


 その為ESAM発電機を破壊すると脅した場合、その国は核分裂発電は事実上不可能になり、更にESAM発電機自体を接収されその国は禁が解けるまで、BBLSG発電以外のエネルギー確保が事実上不可能になるので誰も敢えて手を出そうとはしなく成ったのだ。






 そう言えばK国新古理原子力発電所に出向して居た羽鳥教授(教授に正式に就任した)は、一月程前に交代要員と入れ替わりで帰国して、現在ESAM素材の新たな可能性に挑戦して居る。


 具体的には更に高温度差環境下で装甲強度に影響しない装甲材の研究を行なっているのだそうだ。


 要は宇宙での過酷な環境で性能を維持しつつ、発電能力の向上と耐久力があるESAMを開発し、宇宙船や常駐型宇宙ステーション・スペースコロニー等の外装でESAMを利用する為の研究なのだ。


 地球近郊の宇宙では影側でマイナス100度以下になり、逆に太陽光側では100以上に成る金属に取っては、過酷な環境になり通常温度差が激しく成る場所は、サーマルブランケットの様な金属蒸着をした反射素材で保護をするのだ。


 しかしその様な素材なども遠心力等で人口重力を発生させる環境では、場合に因ってはその遠心力に因り剥がれ等のトラブルで、事故につながる恐れもある為、装甲材だけで賄えないかの実験をして居るらしい。


 こうして着々と宇宙開発へ向けての土台作りをすると言う事は、日本は本気で宇宙開発を行う事を目標に、パンデミック後の世界の未来を構築する事を目指して居ると意思表示をして居るのだ。


 このように目標がハッキリして居て遺漏の無い計画を立てて居ると、国民としても目標への取り組みへの指針が解り易いため、物事への取り組みに対する力も集中するため、結果も次々と出るので更に開発も加速するだろう。


 結果今までの宇宙開発は今一現実味はなかったが、ここまで明確に指針が示され成果が次々と出る事により、皆の雰囲気が正に現実として認識されそれが更なる開発に力がはいる、正のスパイラル状態に成って実現可能の雰囲気が醸成されるのだ。


 このように意志の上昇気流と言う方向性が出来た時、日本人の特性としてその目標に向かって国民の開発や、勉学の取り組み等の力が集約されて爆発的な集中力が発生し、目標達成に向かう巨大な流れが発生し易くなる。


 その場合開国後の爆発的な産業発展や、大東亜戦敗戦後の爆発的な奇跡の経済復興の様な力の集中が行われ、他国では200年かかる発展が50年程に短縮される、奇跡の発展劇が実現するのが日本の特徴なのである。


 無論この推論は、私の考えでは無く我が社の顧問である横山提督の論だが、非常に解りやすく納得の行く考えなので、私もチャッカリ採用させて貰っている。


 しかし今回のESAM間系の放射能廃棄物や、汚染物質処理施設の量産化に因って世界的な懸案だった、脱原発とその処理技術が完成した事により、次世代の発展の指針が見えて来たと思う。


 今までのシエルガスやメタンハイドレード利用の様な、何処か胡散臭くまた別種の環境破壊への予感を含んだエネルギー産業から漸く脱し、真の意味での再生可能エネルギーに因る新産業革命が起きそうな予感がして成らない。


 横山提督や我が社の代表が提唱する、一神教的・中央集権統治シオニズム理論に因る独裁的文明から、多神教的・分散統治的多中心シンティズム的多様文明に移行するのが、大多数の人類に取っては無理の無い発展が出来るのでは無いかと思う。


 横山提督曰く、弱肉強食は自然界ではあくまでも捕食形態の一側面にしか過ぎず、実は共生や共助の間系の方が主流なのだが、弱肉強食が派手なパフォーマンスな為目立っているだけなそうだ。


 共助・互助で補え無い部分を弱肉強食で補っているが、良く調べると自然界は共助・互助が全体の7割を占める生体が主流であり、その他3割の中の一部が弱肉強食で補われているのが実相なのだ。


 しかしシオニズム的文明では弱肉強食のみにスポットを当て、本来の主役である共助・互助の生活には意識を向けない、いや敢えて向けない様仕向けているのでは無いかと思えるそうだ。


 何故ならその方が一神教には都合の良い現象で、下手に自然界が共助・互助のシステムで運営されて居る事が、当然とされるのは都合が悪いから敢えて意識誘導されて居る節があるそうだ。


 そうで無いと彼等が主張する神の摂理に合致しない自然体系になり、彼等の思想体系が維持出来なく成るからだと推論して居る様だが、確かにローマンカトリックは未だ進化論を否定して居る。


 其の辺を鑑みると横山提督の提唱する推論は、強ち間違っては居らず自身の正当性を主張する為には、いくら科学的に実証された論でも、思想の正当性を賢持する為には平気でそれを無視するのだ。


 この辺りはマルクス共産主義信望者と同じく、シオニズムの根から発生した同根の思想らしく、正論は通用しないのはまるでお互いを嫌い合って居るが、実は同じ根からはえた兄弟が近親憎悪をして居る様で笑える。


 しかし彼等の思想は世界を覆い、人類本来の有り様を歪めて居るのは今更言及するまでも無いし、このパンデミックも原発問題も根は結局一緒の歪みから発生して居る。


 もしパンデミックが発生せずあのまま世界が、流れのまま推移すると行き着く先は核に因る全面戦争であり、そうなれば現在の地球在住の生物の89~99%を死滅させただろう。


 そして今これまでの路線を変えなければ、余命は数百年は伸びるかもしれないが、結果は同じ地球生物のバクテリアや細菌・ウィルス以外の絶滅以外は見えて来ないのだ。


 しかし大パンデミックと言う人類に対する、正に九死に一生の事態を乗り切り一神教文明から、多神教文明に切り替えが成功すれば今後人類は、更に歴史を刻む可能性が出て来るだろう。


 私はこれからはこの方向性を検証しつつ、この路線での文明の継承をして行こうと思う。


 理由は簡単で世の中一等賞は多い方が夢は見やすくなるし、より多くの人が希望を見出し易くなるからだし、更に金だけが世界の価値を決める指針である必要は無いと思う。


 ついこの間まで日本の学校は一等賞が悪と定義付て、運動会で皆が手を繋いでゴールに入る馬鹿なパフォーマンスをして居た小学校も有ったが、なぜ多くの一等賞を作りお互い称える事をしないか教師の正気を疑ったものだ。


 安易に一等賞を出さない悪平等を採用して、先に待って居る弊害を考えず、実際に社会に出れば必ず順位は付けられるのに、現実と乖離した行動を取るお花畑な頭を認める事は到底出来なかった。


 であるなら一等賞は皆同じ価値が有り、駆けっこの一等賞も作文の一等賞も草花の名前を多く知って居る一等賞も、同じ価値であるとどうして教育が出来なかったのか、未だに私には合点が行かない思考方式なのだが。


 まあこれからの日本文化の在り方は、多くの一等賞を作りそれぞれの分野での一等賞は、等価値であると言う方向性に切り替えていくそうだから、創造性の無い者は教育者として生き残れないだろう。


 同じく経営者もその特性が分からない場合、生き残りが難しい時代に入るのでうかうか出来無い時が近づいているのだろう。


 原発の後処理は今の世代で果たして処理可能かと、色々調べて見ましたがどうも現在の技術では、かなり厳しい状態の様ですね。


 私もどちらかと言うと、原発推進派なんですが調れば調べるほど、核のゴミの処理はどう考えても決定打はありません。


 結局今出来る事は問題の先送りだけだし、では現在の文明を維持する為の代替エネルギーはと聞かれると、考えが及びませんから。


 しかし本文中でも書いた様に今から100年前のエネルギー量に戻しても、ではその少ないエネルギーで使用済み燃料棒をどう処理するかと言う問題に直面するのですよ!


 これも本文中で書いた様に、良くあるパンデミック物でその日から文明が終わったとした場合、即座に原発は使用済み燃料棒が加熱して、水蒸気爆発や水素が発生して水素爆発で炉心部は吹き飛び、致死性の死の灰が世界中に降り注ぎ10年後には地球は死の星に成ってしまいます。


 パンデミックで文明が崩壊してゾンビに滅ぼされなくても、管理不能に成った原発に人類は100%滅ぼされるので、無責任に文明を滅ぼせば即ち地球の死滅を意味するのだから、嘗ての牧歌的なパンデミックは幻想に過ぎないのが現実なのです。


 私がパンデミック物を書こうと思った時、福島原発の行き場を無くした燃料棒の存在を知って、現代は無責任に文明を崩壊させれば即自滅の状態になって居る事を知って、ある意味非常なショックを受けたのです。


 更に言えば几帳面で真面目な日本人でも、震災等で原発の管理が出来なくなり、気づいた時には制御不能になる危険物を、貨客船一つ真面に管理出来無い半島人や、公害制御に失敗して破綻して居る大陸国達、特亜国家が責任を持って管理が出来るかと不信感に捕らわれて居ます。


 私は原発の様な超危険物質を管理出来無い民族は絶対に居ると信じてますし、この考え方を差別主義だと言う大馬鹿者に対して、差別と区別の違いを弁えろと敢えて言いたいです。


 半島にある原発は人治主義政府が管理し、仮に放射能汚染水が漏れ出て日本海に廃棄されても、彼等の今までの手口からすると必ず日本に責任を押し付けて、逃げると確信して居ますから。


 中国も一党独裁でやはり人治主義がまかり通って居る国だし、歴史問題でも共産中国と大日本帝国は戦った歴史的事実は無いのに、自身をいつの間にか戦勝国と僭称して憚らない、捏造や嘘が国の基本にある不信が大前提の国家ですから。


 だから特亜3国が原発に対して、どの様な姿勢で向き合って居るか類推するのは、然程難しい事では無いし放射能漏れ事故が起きても、きちんと近隣諸国に通知は日本の様には絶対しないと言い切る自信は120%あります。


 特に韓国は自身で廃棄した汚染水が発覚した場合、必ず日本の責任にして自身は潔白だとファ病るのは目に見えています。


 本当にかの3国は原発を管理する事は不可能だし、世界のために絶対作らせては行け無い超危険国家ですから、かの国の原発の動向は必ず注意して居ないと、どんな良い加減な管理をして近隣国家に迷惑をかけるか、又かけても逆ギレして迷惑を掛けた国の責任にするのが見えていますから救われ無いのですが。

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