54.Pday 72日目
本当は原発編にしようと思いましたが、コレを書き出すと本編が圧迫されそうなので、日記調の閑話として挿入する事にしました。
更に言うと海外の原発問題は、地理的問題で結構難しい側面が有り、ちょっと面倒な事になりそうなので、他の話の合間に挿入する事にします。
しかしせっかく原発に関して調べたので、次話は国内の原発処理編にしようかと、構想を練り直しています。
AM05:08 K国 古理沖2km
我々の乗った貨物船[モーニングサン]は、府山から北に下ったK国の日本海側、古理(古里では無い:笑)半島にある古理・新古理原子力発電所の港沖に停泊しており、私は早朝のデッキに立ち海を見ながら任務の事を考えていた。
私は羽山 健史、旭工機の素材第3課の主任研究員をして居る。
現在私はK国の原子力発電所にある原子炉を停止して、原発を無害化する為に亜細亜通商連合の、PKF活動の一貫として此処に来ているのだ。
私自身原発のプロでは無いが、私と私の課員が開発したばかりのESAMに因る、高濃度放射性物質の封じ込め作戦、通称[尻拭い]作戦、正式名[封印]作戦に志願してここまでやって来た。
最もESAMの実地データが欲しいのが、主な理由で志願したのだが。
この[モーニングサン]には、ESAM発電機システム8基にESAM12ft廃棄物コンテナ20基、ESAMシールドされた各種作業重機に、高濃度汚染環境下作業ロボット、XRT-03RP改を30体積んでいる。
その他に各種放射線防護ESAM車両や、放射線防護の為のESAM板各種を加工機械と共に大量に積んで来ており、更に試作段階の放射線防護服、XRS-05型高被爆用防護スーツを、6着持って来ているのだ。
この防護スーツは全身ESAM材で覆われ、関節部分には電動ナノセルカーボンマッスルでアシストされた、一種のパワードスーツに成っており、呼吸もクローズサイクル式の循環器を使用して居り、宇宙服にもそのまま転用出来る作りに成って居る。
基本ガラスバイザーは無く、スーツ外の映像はメイン1・サブ2の、3系統のセンサーカメラに因り、スーツ内の4K液晶画面に表示され、故障時にプリズム式ペリスコープで、外の光景を見られる。
稼働エネルギーもBgBで賄い、線量が増えて来ればESAM外装から電気が供給される為、環境に因って稼働時間は変わるが、最低BgBのみ使用で6時間連続使用が可能である。
排泄物は基本尿瓶とオムツで受けるが、大きい方は出し切っておき、基本2~3時間交代制で運用される。
飲料水は内部に貯蔵された5Lタンクで供給して、軽食のゼリー状食品もチューブで提供しており、スーツ内環境は付属の循環液式エアコンで管理し、快適な温度と湿度を保つ様設計されて居る。
何せ先遣部隊よりの連絡で、K国産原発は洒落に成ら無い位発電施設内の線量が高く、下手に長時間なんの防護手段無しに、施設内に居るとあっと言う間に年間被曝量を突破してしまうそうだ。
先遣部隊に持たせたESAM材で制御室と宿舎を覆い、何とか室内自体での被爆が起きないレベルにまで線量が低下したが、もしESAM材が無ければ、撤退すら視野に収めなければならなかったそうだ。
この状態はここだけでは無く、他の施設に投入された先遣部隊も状況は変わらない様で、別の輸送船でこちらと同じ装備が送られている。
成るほど何故K国内で、白血病の患者が異常なほど多いかが納得行く状況だし、噂に成ったK国S市の舗装路には、放射性廃棄物が混入されて居るとの都市伝説は、信憑性が有りそうだ。
やはりその民族の性質に因って、原発を運営出来る国、出来無い国が有るのだと、つくづくこの状況を見れば納得がいく。
客観的に見て、原子力の様な危険物を扱っては行け無い民族が、実際に居るのだと如実に数字で解るのだが、人権団体や社会学者と言う擬似科学者は、数字を無視して平気で事実を否定する。
この事は差別問題では無く区別であり、人類の存続の為にはこの様な民族には、管理出来無い技術はあると理解し、彼等にはこの手の技術は決して渡しては行け無い。
管理の難しい技術を渡すのは、子供に核兵器を渡すのと同義だと理解すべきなのだろうか?
そんな事を、海を見ながらつらつら考えて居ると、後ろから肩を叩かれた。
「お早う御座います、教授! ずいぶん早く起きましたね!」
「あ、月夜野船長! お早う御座います。
自分は未だ助教授ですよ。
船が止まった様なので、外の空気を吸おうと思いましてね」
「ああ、そうだった助教授でしたね、しかし業績に地位が追いついて居ないいい例ですな。
それにしてもK国産原発の封じ込め作戦ですか……。
本当にご苦労様としか、言いようが無い正に[尻拭い]ですな!
まああの地の住民は、身の程を知らない技術を欲しがったが、結局最後まで自分達では管理しきれなかった様で、良い加減にしろと言いたいですね。
しかし国からは現地の住民とは、一切の交流を禁止して事に当たれと、厳命されていますが歴史を直視する限り、その行動は正解だと思いますよ。
下手に関わると、どんなに誠心誠意付き合っても、結局言掛りを付けられて日本人が悪い事に成るのだから、助けを求められても亜細亜通商連合指令部の方針だと、突っぱねろと命令されていますからね」
「う~ん、確かにそう命じられて居ますが、やはり日本人の私としては、困った人が居ると助けたく成るのが自然な態度ですし、子供などを見るとつい助けたく成ってしまいます」
「そうですな、普通の日本人の考え方からすると、子供には罪は無いと思い助けたくなりますね。
しかし我々は、今住民の救出に来たわけでは無いですし、一刻も早く原発の稼働停止及び、封じ込めを実施するのが第一義ですから、食料にしても物資にしても無駄にする事は出来んのです。
その物資にしても国内の避難所に回せば、数千人の人を助ける事が可能なものですが、この様なパンデミック事態下で他国へ攻め込む国の国民を、助ける為の余分な物資は一切ありませんよ」
「其の辺は理解してますがね・・・」
「まあここには原発の常として、寒村しかありませんし我々は住民との矢面に立ちませんから、地元の村人とは一切関らず原発の封じ込めに全力を尽くせば良いのですから、気が楽ですがね」
「まあそうなんですがね、しかし原発の暴走は今回のパンデミックで、世界規模で発生しそうで怖いですね。
原発推進論者は、原発での発電は安価だと言っていましたが、もしESAM材が開発されなかったら、そんなに安い発電方式では無いと、廃棄物処理を考えれば分かりそうなものですがね。
地層処理をするのだって使用済み燃料棒は、貯蔵施設内で100年以上攪拌しながら冷却しないと成ら無いし、場所の確保だけでも莫大な費用が掛りますから。
結局問題を先送りにして、処理料金も別会計で計算して、未来に先送りして居る現状ですし、もし受益者負担にした場合には一体いくら電気料金が掛かるのか、本気で試算する事はありませんでしたしね」
「それを考えると助教授の開発したESAM材は、原発のコストを劇的に安くする部材ですね」
「いいえ違いますよ!
ESAM材は現在の原発をこれ以上増やさず、順次稼働停止を前程にした場合は確かにコスト減に成りますが、増やす方向ではいずれ費用対効果が逆転してしまう運命に有ります。
PRTGC(クラスター化雷鳴気プラズマリアクター)やBBLSG(バイオビートル太陽光発電機)にエネルギー事業を転換してこそ、ESAM材は生きて来るのですよ。
核のゴミの半減期は物によっては、数万年のオーダーが掛りますから、いくら発電出来るからと言って、半永久に保管が効くはずがありませんからね」
「確かに、核のゴミが増えてしまうとESAM発電機だらけになるし、ESAM材が永久に腐食しないとは限りませんかんらね」
「その通りなんですよ、核廃棄物の発生を減らす努力なくしては、多少時間は伸びますが結局問題は何一つ解決しませんしね。
大体汚染水の封じ込め等、想定されて居ない事態ですし、酸化物質である水をどの程度保管して置けるか、まるで解って居ない事ですから楽観など到底出来無い事ですよ。
本当に幸いPRTGCやBBLSGが同時期に開発されたのは、天からの贈り物としか言い様の無い偶然と言うか、正に奇跡としか考えられない事です。
それも同じ会社から発表されたと言う事は、何かを暗示していると神秘主義者なら言いそうですね」
「まあ我社の代表も、良い加減天才なんでしょうね。
発明もそうですが、経営判断と言うか目の付け所が今だ若いのに新たな発見や才能を見出す、マルチな天才とでも言うのか、私の様なロートルには只々感心しきりとしか言えません」
「ああ言う人が、時代から選ばれた天才と言うのでしょう。
御陰で、パンデミックと言う地球規模の巨大災害の中ですが、パンデミック発生前より地球人類の先行きは、返って明るいと感じて居ますね」
「全くですな、まあ我々は頑張って目先の危機を取り敢えず乗り越える努力に全力をつぎ込みましょう。
まず原発を確実に封じ込めないと、せっかく見えた希望が吹き消されてしまいますからね」
「全くですね、ですがただまだ確定的な結果は出て居ない事ですが、どうもESAM材に封入された線量が高い放射性廃棄物は、半減期がとうやら早まる可能性が出て来たのですよ。」
「え、本当ですか?」
「セシュウム134と137の値を測ったのですが、我社の観測結果で言うと、セシュウム134の半減期は2.1年で、137は30.2年なんです。
しかしESAMコンテナに保管してあった、同物質はセシュウム134が29日と22時間後に、0.03に成っていましたし、137は0.22に減量していました。
この数値は同物質が、大体10年以上経った時点の数字と、ほぼ同じ減少値なのです」
「凄い発見ですね! 平和な時期だったらノーベル物理学賞ものです」
「まだ発見されたばかりの現象なので、どうなるか判りませんがひょっとすると原子崩壊の、加速や減速が可能では無いかと、社内の部下の間では取りざたされて居ます。
上手くすると、今後ESAMコンテナ内の核崩壊を制御して、発電量の調整が出来る可能性が出て来たと、研究者の間では騒ぎに成って居ますよ。
只発電する特性はどの位の期間、初期の発電量を維持出来るのかが、今後の経過観察を行わないと、ハッキリ解らないのですがね」
「これは天佑としか言いようが無い発見です、これから先核崩壊を数千・数万倍に出来れば、色んな物質の除染が可能に成るかも知れんのですな!」
「何が出来て何が出来無いか、これからの研究次第でしょうが、ひょっとすると未来は明るいかも知れないですね」
私達は思わず顔を見合わせて、明るく笑うのだった。
Pday 72日目
AM09:20 K国 新古理原子力発電所 制御室
私は現在新古理(古里では無いw)発電所の制御室に居る。
いま先遣隊の説明を受けて、彼等の想像を絶する苦労を聞き、思わず背筋が寒く成った思いだ。
何が酷いと言って、まず観測機器や線量計等のセンサー類が6割方機能しておらず、本来定期検査が行われる項目も事実と異なり果たして本当に検査が行われたのかが、判明せずに今日を迎えてしまった。
更に本当なら原発に駐留して居るはずの、K国軍兵士も全員残って居ず、技術者の主任も行方不明で、発電所内に居る人員はベテランは不在、備蓄食料も責任者が持ち去り辛うじて残った作業員が少ない食料で食いつなぎ、原発を維持して居る状態だったそうだ。
先遣隊が乗り込まなければ、あと10日と持たず原発は無人に成っていただろう。
まず先遣隊が行ったのは、制御室の防壁をESAM材で覆い、安全な環境にする事だった。
次に発電所内のホットスポットマップを作り、立ち入り禁止区域を特定して被爆被害を防ぎ、作業の前段階を行う為の安全を確保した。
そして次に作業員のESAM材製プレハブ宿舎と、作業倉庫を建てて安全に作業が行える様、環境を整えつつ原発内のデータを洗い出し、何処に問題が有り今後稼働出来るのかを算定する事だった。
センサー類の不備は、日本製のセンサーを海軍のUS-2水上救助飛行艇に因って空輸して貰い取り敢えず整えたが、作業車や館内での被爆に対する防御が不可能なため、現場には容易く行け無い状態だ。
その為発電所内に残った人員から事情聴取をし、書類等を押収して調べて配管類や各種検査項目を、マニュアル通りに行ったかを検証し、不具合の類推を行なって来たそうだ。
しかし、結果は想定の右斜め下を常にキープし続け、今まで良くこの原発がメルトダウンを起こさず稼働出来たものだと、思わず奇跡に違いないと天に感謝をした程だそうだ。
確かにこの話を聞いただけで、門外漢の私でさえ先遣隊のスタッフの努力に涙した程の想像を絶した酷さだった。
「で、吉岡主任結局この原発は今後維持管理は無理と、判断して間違い無いのでしょうね?」
今回の第2陣の本隊原発責任者である高園総指揮官は、先遣隊の吉岡主任に聞いた。
「ええ、我々先遣隊の総意ではこの施設は、即刻閉鎖作業に入るべきと断定します。
ハッキリ申し上げて、この原発群は何時メルトダウン事故が起きチェルノブイリの二の前になるか、予想すら出来無い超危険物と言わせて貰います」
先遣隊の吉岡主任以下技術スタッフ達は、目の下に隈を作り一様に憔悴しきった鬼気迫る様をして居る所を見ると、この施設が如何に危険で火薬庫の上で焚き火をして居る状態なのが判った。
「判った、既に工作艦兼輸送艦に改装した、15万トン級タンカーが必要資材を満載して、4艦が各原発に急行して居る所だ。
今回我々が持って来た装備は強力なものが多く、炉心部の直上まで被爆せずに活動出来る防護服や作業ロボットも持って来たので、封じ込め作業を行うまで時間を稼げると思う。
君達先遣隊は引き継ぎが終わったら北海道の安全地帯に帰り、次の任地であるC国原発に行くまで、英気を養って貰いたい。
本当にご苦労様だった、有難う!」
「はあ・・・」
彼等先遣隊は、ホットするより行き成りハードワークから解放されて、戸惑っているようだった。
あまりにも過酷な状態で働いていて、行き成り解放されると人間は喜びや開放感より、戸惑ってしまい実感が湧かないものだ。
彼等が如何程酷い状態で、ギリギリの所で戦ったのかが伺える一場面であり、その後を引き継いだ我々も彼等の苦労が、施設と対面して一筋縄で収まらない状態を経験して判ったのだった。
Pday 79日目
AM08:30 K国 新古理原子力発電所 制御室
この一週間は怒涛の勢いで過ぎて行った。
まず作業機械各種と作業用ロボット等と、資機材を船から下ろし、対放射線作業場と格納庫や資材倉庫・宿舎棟を増築し、近くの川からESAMパイプで水を引き込み、洗浄用の清水を濾過して入手した。
更に稼働状態に成ったロボットと、XRS-05型試製放射線防護スーツを着た作業員が、原子炉内の配管等の点検作業を行い、水漏れ箇所のパイプや不適合資材を発見して、順次交換する作業に忙殺された。
この不適合資材の発見が大変な労力で、流石K国の製品管理はいい加減管理であり、放射線被爆下では使用が認められて居無い、材質のパイプやジョイントが各所で使用され、何時大規模漏水が起こるかが解らない状態だ。
C・K国名物、利益の抜き取り(別名ポッケナイナイ事業)で本来対放射線仕様の部材を使った、各種交換パーツや備品が、本来の耐久性のある物から、通常材のパーツが納入されて居たようだ。
更に各種計測センサーが随所で故障し、それを物ともせずに運転された原発は、各所で汚染水が漏れて水溜りを作り、所員や幹部はそれらの水を薄めて日本海に不法投棄をして、口を拭って居たと供述を得た。
又、定期検査が行われる箇所のチェックシートも改竄されており、つい2ヶ月前にチェックし、交換された場所の部品がそのまま使われて、腐食していて漏水して居る場所等、当り前にある始末である。
そのあまりの杜撰さに高園主任は、激怒を通り越して呆然としてしまい、その晩の幹部会での飲み会で、吉岡先遣主任の煤けた意味が腹の底から判ったと、酒を飲みながら自身も煤けた背中を晒して零していた。
兎も角も、我々はまず封印作業をする前に、原発がメルトダウンしない様に立て直し、その作業が終わった段階で、封印作業に取り掛かる為、予定より3~6ヶ月の作業遅延が発生すると、試算が出たのには地味に応えた。
この事態は此処の原発だけでは無く、他の4箇所の原発でも大同小異の状態で、今までこの国で起こった原発事故は、国民へ報せないまま闇から闇に葬られたと、所長の秘密日誌に書かれていた。
この日誌はこの発電所の所長が、政府の権力者に命じられおこなった不正や、自分と一緒に不正蓄財の共犯が裏切った時の為、生命保険代わりに記した記録で、先遣隊が発見して日本に証拠共々持ち帰った資料だ。
この日誌に拠ると、汚染水廃棄だけでは無く低・中レベル放射性廃棄物は発電所内の一般のゴミ焼却施設で灰に成り、本当に道路のアスファルトに混入されて舗装路にされた様だ。
それも日誌内に書かれていたが、他の発電所でも同じ様な不正行為が行われ、その事実も隠蔽されて闇の彼方へ葬られ、放射能汚染水が何処の国に流れてバレようと、日本の原発に罪を擦り付けて言い逃れる気が満々であると、日誌に書かれていた。
さすがに豪気な副首相も、この話を聞いた時思わず激しい罵声をC鮮人に対して行ったが、誰も止めようとはしなかったのは、現場に居る我々には当然の事として受け止められた。
こうなると最早この国はESAMで核廃棄物を封印したとしても、車が走るだけで底レベル汚染物質が、大気中に放出されて世界を汚染する事になるのだと、暗澹たる気持ちに成ったのだ。
しかし後に代表からオフレコで聞いたのだが、亜細亜通商連合の総意で特亜地域はパンデミックを国際条約を無視して、放置した責任でペナルティを受けるそうだ。
その内容は、ウィルスのワクチンが完成しても、この国に配給されるのは世界中で最後に回されると言うペナルティだ。
迷惑を掛けた他国をまず救い、それが元でこの地域が全滅しても、敢えて放置する事になり、全滅後にも海外に移住したC国人やC鮮人は、この地域へ入国するのは絶対に禁止する事を定めた。
この措置はペナルティの意味合いだけでは無く、この地域はどんな汚染物質が放置されて居るか不明であり、今だウィルスの温床に成る可能性がある為、通商連合に認められた組織以外の立ち入りを禁止する。
最もホットスポットだらけの半島や、どんな汚染物質が放置されて居るか解らない場所を、無目的に開発してとんでも無い汚染物や、ウィルスが又世界に撒き散らされるのを、防ぐ意味も有っての措置だそうだ。
これに違反した場合見つけ次第即座に射殺すると言う、強い態度で連合は望むので、一般人はおいそれとは入ら無いし、入るのは犯罪者だと言う事で合意して居る。
確かに超有害汚染物質は、C・K国各所に埋設され隠蔽されてしまったので、何処に埋設されたか行方不明であり、それを知って居る人間はゾンビに成ったか、戦いで死んだかであの世行きで手が打てない状況だ。
そんな土地に、又管理能力の無い事で定評のある、彼等民族が舞い戻ったらと考えただけで、背筋が凍る思いがする。
我々日本人だけがそう思うのではなく、通商連合各国政府がそう思い、今回の措置に踏み切ったのは、英断だと我々原発班だけではなく、軍事班の各国兵士も同意見だった。
近年亜細亜各国の海岸に漂着するゴミの産地は、ゴミの表記を見れば一目瞭然であり、中には青酸化合物等の劇薬入りの瓶や、医療ゴミ入りのビニール袋が漂着するのも珍しい事では無い。
これ等の危険ゴミに対する報道は、日本国内では一切取り上げられないと一緒に来た政府間系者の報道官が言っていたが、国民の生命と安全に関わる事柄なので、報道しない自由は共犯者だと怒っていたが、最もな意見だと思う。
私は研究者なので社会問題には感心があまり無かったが、この施設に来て日本との距離を考えると、何故日本のマスコミがこれら危険な行為を見過ごし両国に対し、腫れ物にさわる様な扱いをしていたかが解らない。
危ない物は危ないとキャンペーンを張り、相手の国を動かすのが国際貢献の第一歩だし、お互いの為に成る報道活動だと素人ながら素直な疑問だと思うのだが、彼等が何を目指しているのか不明だ。
素直に受け取ると日本人や、特亜以外の亜細亜人の為では無く、迷惑を掛けている特亜の政府を擁護して居るとしか、見え無いのは私の考え過ぎなのだろうか?
やはり我社の代表が言って居る様に、日本人を売り日本の国力を削いで、他国の利益に成る様に活動して、いずれ共産党独裁政権を日本に打ち立て、自分達が新たな貴族に成る事を目指して居るとしか思えなくなる。
大事なのは公平な視点と人々の為になる報道姿勢であり、それが出来無いのなら、リコール問題を無視して死者を出した悪徳企業以下の存在であり、その様な会社は社会に必要は無いと思うのは、過激な考え方では無いと信じたい。
兎も角この施設に居ると、あまりの酷さに精神的に追い詰められ、マイナス思考に陥ってしまいそうに成る。
唯一癒されるのは、家族とのネットでの面会時間だ。
息子の聡史5才と、妻の花乃子と話すだけでかなり癒される。
二人の顔を見て話をするだけで、疲れが吹き飛び二人の為にも、日本の安全を守る一翼を担って居ると、頑張る気持ちが新たに湧いてくるのだ。
やはり、家族と言う物は良い。
家族の為にはお父さんはスーパーマンにだって成り、全力でかれらを守る為に力を尽くそうと思えるから不思議である。
私の友人でマスコミ間系に就職した学友も多いが、集まりで酒を飲むと決まって社内の愚痴を言って居たが、酒の席での話なので話半分で聞いていた。
しかし今思い返すと、友人の愚痴は事実の半分も言って居らず、実情は想像を絶する酷さなのでは無いかと、国内報道と他国の認識の違いを、一般兵士の話を聞いていくとそう思えて来る。
何故国内で、パンデミック当初にマスコミの一斉手入れが行われ、幹部の大量逮捕が行われた時に、国民の大半が平然と政府の方針に従っていたか、今漸く解って来た思いだ。
研究馬鹿の私だが、研究者ももっと世の中の事を知らないと、自身の家族や友人の安全が、知らない間に脅かされてしまい、気づくと取り返しの付かない事態に発展してしまうのだと、今更ながら気づいた次第だった。
Pday 89日目
AM10:30 K国 新古理原子力発電所 宿舎
本日は緊急事態が有った!
府山(釜山では無いw)市から溢れた、ゾンビのスタンビートの一団が、この施設を目指していると、海軍から情報が有ったのだ。
規模は約3400位の集団らしく、どう言う能力かは解らないが、ゾンビ共は我々生者の気配を察知して、こちらへ向かって居るらしいと言う事だ。
軍間系の指揮官であるフィリピン軍指揮官、ジブリ・ジァデイン・アロヨ中佐の説明では、あと6日後には第一陣500体の集団が、この施設に到着するだろうと説明が有った。
対応としては、村や施設内にあるトラックや自動車で、峠や橋を封鎖しゾンビがこの地域に入れない様封鎖をして凌ぐ作戦を取り、迷い込んだ奴らを個別に駆除するそうだ。
この地区には通商連合のPKF部隊が、大隊規模で警備に当っており、施設の回りには鉄条網と、府山港で調達して来たコンテナで4m位の擁壁が2重で築かれ、ゾンビが入り込まない様に外壁内に、部隊が展開して警備に就いて居る。
周辺警備には2個中隊400名位で警備に就いており、装輪装甲車6両・高機動軽装甲車10台・軍用6輪トラック5台・ピックアップトラック5台・バイク5台・武装ヘリ3機を装備し、結構装備は充実して居る様だ。
やはり日本と言う補給場所が近くにある為、部隊が展開し易い場所柄、一施設で大隊規模の警備軍と100名程の原発要員が居り、何だかんだで620名近い数の人数が、一施設に派遣されて居る。
軍の編成は詳しく無いので解らないが、施設内は15名が1組みで、4交代制で24時間勤務に成っており、日夜施設内を作業ロボットが現場を監視し、問題が有った時には技術者が、現場に駆けつけロボットに指示をして、作業に当たる編成に成って居る。
作業用ロボットは常時20体が稼働状態であり、10体はメンテナンスや充電で待機して居り、24時間稼働すると10時間のメンテナンスに入る。
XRS-05型試製高被爆用防護スーツは、初め6着を用意して来たが、評判が良く更に各施設に14着が、追加で納入された為に10着が常に稼働して居り、残り10着は私達がメンテナンスを行なっている。
この防護服はパワードスーツでもあり、80kgの資材を持っても、8kg位の負荷に低減するし、マニュピュレーターのデータグローブの感度が良いので、細かい配線等の結線やネジ絞め等の作業も、ストレス無く行える優れ物に仕上がっている。
もう少し欲を言えば、体の柔軟性を上げる事ともう少しスリムになれば、細かい場所の作業が楽に行えるが、その内その辺の問題も追々クリアー出来るだろう。
肝心のゾンビの集団に対して、沖合のLST-4001おおすみから爆装に改造したMV-22Bオスプレイに、対地クラスター爆弾を積み込んで、間引き作業をする予定だそうだ。
方法は、当初メインの阻害バリケード5km手前の橋で、遅滞バリケードにある程度ゾンビを集めて、そこにクラスター対地弾を打ち込み、纏めて半数以上のゾンビを始末して、圧力を減らすと言う作戦だそうだ。
クラスター爆弾は日本では条約に批准したので、基本保有はしていないが、A国軍が日本から立ち去る際に、要らないからと自衛隊に置き土産として、譲渡していった物だそうだ。
まあ本来オスロ条約で使用しない事に成って居るが、使う相手がゾンビなので問題無いと言う事で、今回使用に踏み切ったらしい。
今回の使用目的が防疫用としての行使なら、この手の対人大量破壊兵器である、クラスター爆弾やナパーム弾・対人地雷でも、核兵器以外なら私は問題ないと思う。
流石に劣化ウラン弾は使用後の汚染を考えると、使用禁止にすべきだと思うが、対ゾンビ戦はいわば対ウィルス戦であり、防疫戦争であるのだから、強力な兵器の使用も構わないだろう。
只一番の不安がK国のケンチャナヨ工法で作られた、橋梁が果たして対人用のクラスター爆弾程度の破壊力でも、破壊されずに残るかと言う事だそうだ。
その懸念が提起された為、作戦は一部変更されて橋梁部から、崖沿いの道が狭まった狭量部に変更されるそうだが、日本では考えられない問題が起きる物だと、技術者仲間では呆れて失笑の的になって居る。
御陰で間引き場所が、本来の阻止線から5km地点だったのを、1km離れた6km地点に変更されたせいで、小さな街に近づく結果になった。
その為、延滞用バリケードを作るのに、ゾンビの脅威に晒されるリスクが増えたと、兵士には不評な作戦に成った様である。
Pday 95日目
AM09:30 K国 新古理原子力発電所 制御室
今日は間引き作戦実施日だ。
現場の兵士は昨日の、日のある時間までゾンビ延滞用のバリケードと、阻止用のバリケード構築作業に追われて居り、何とか昨日中に両バリケード共構築が間に合った様だ。
しかし懸念した事態が起こった。
作業中に担当兵がゾンビに襲われる事故が発生し、知り合いだったホセ・リカルド少尉の小隊から、犠牲者が2人出てしまった。
バリケード用に使うトラックを回収する際、車の下に居たゾンビに小隊員が襲われ、助けようとした一人を含め二人が噛まれてしまい、2時間後相次いで感染が確認され最終処置が行われた様だ。
二人とも一応顔見知りだったので、やはりショックだった。
我々は施設内の作業で、外へはあまり出て行かないし、気晴らしには5日に一度、政府にチャーターされた豪華客船にて、リフレッシュ休暇が出来るので、外の脅威に晒される事は基本的に無い。
しかし兵隊は外の作業が多いため、この古理発電所だけで無く他の施設でも兵の犠牲者は数人ずつ出て居り、兵隊の皆には頭が下がる思いである。
日本軍では我社の新型戦闘服が採用され、ゾンビの噛み付き攻撃でも歯や唾液が通ら無い所か、自動小銃の弾も通さない作りになっており、それが採用されればこの様な犠牲も無かったろう。
しかしまだ量産されたばかりの服なので、まず国内軍へ行き渡った後で輸出が検討される為、後2~3年は亜細亜各国の軍に行き渡るまで時間が掛かるそうだ。
それに横流しをされて犯罪者や、テロリストに悪用される事を考えると、下手に日本で使用されて居る完全版は輸出できないため、海外ではモンキーモデルが販売されるそうだ。
モンキーモデルでも、ゾンビの攻撃から身を守れるのなら、早く外国の兵隊も対ゾンビ戦を行なっている者に、優先して配給して欲しいが、政治絡みの為一技術者が騒いでもと思うが・・・。
Pday 95日目
PM02:50 K国 新古理原子力発電所 作業所
先程から山の向こうでMV-22Bオスプレイの物と思われるプロペラ機の爆音と、爆撃の音だろうか打ち上げ花火の小弾が破裂する様な、パラパラパラという音がしきりにする。
多分クラスター爆弾の子爆弾が炸裂する音だと思うが、素人の私には夏の花火大会の音を、連想してしまう様な音としか思えない。
昨年の夏は家族で、福島の花火大会を見に行った事を、つい思い出してしまったが、あの音の真下は多分地獄の様に成って居るのだろう。
この施設で知り合った技術者仲間にも、軍事関連に詳しい人もおりクラスター弾の事を聞いたが、子爆弾の中には不発弾が結構含まれており、それが地雷代わりになり後続のゾンビが踏んだり触れたりすると爆発して、更に被害を増やす事に成るのだそうだ。
その不発弾が対人地雷と同じ事になるので、日本でもオスロ条約を批准する事に成ったそうだが、まあ対ゾンビ用に使われるのなら別に問題は無い。
只、爆撃の跡の半径100mは危険地帯で、近づいて自動車でも不発弾を踏むと、手榴弾程の威力があるため最悪死亡する可能性があるので注意が必要らしいが、今回使用される子爆弾は黄色く着色されて居るので、発見は容易に成って居るそうだ。
先日有った説明会で子爆弾の火薬抜きの実物を見て触り、説明を受けたので、あの色ならかなり離れた場所からも、直ぐに発見出来るので余程慌てていなければ踏むことは無いだろう。
最も私達技術者が爆弾のある場所に行くと成れば、余程の想定外の事態に成らないと起き無い。
例えば原発が暴走して水素爆発や、水蒸気爆発が起きた場合にはメルトダウンの危険性も出るため、非難する必要が出る場合があるし、K国軍が暴徒化した場合には、ここから避難をする場合がある。
普通は原発からは距離を取り近づか無い物だが、どうもK国人は国から放射線の危険を教えられて居ない様であり、放射性物質の管理状況を見るにつけ日本人の様に、超危険物と言う認識があまり感じられ無い。
だから飢えに苛まれた場合には、平気で原発施設内に侵入して施設を荒らす懸念があり、発電所に近づく集団や避難民には断固たる対応をPKF軍は取って居るそうだ。
民族の特性なのかC鮮人は直ぐに頭に血が登り、冷静な判断が出来なくなる特質があるそうで、後先を考えず施設の破壊活動に走る可能性があるそうだ。
その様な訳で軍の方針では一切のK国人難民の受け入れ拒否をし、軍や技術者もK国人との交流を禁じ、近づく者に対して警告後の射殺は当り前であり、夜間や払暁に近づく者には無警告での即射殺の命令が出て居るそうだ。
少し行き過ぎの感も有るが、彼らに甘い顔をすると際限なくつけ上がる気質があるので、この施設の重要性を鑑みればこの処置は当然であると、通商連合の軍事担当部署の判断だそうだ。
確かに避難民を数十人助けたが、彼等が謀反を起して施設を破壊し、高レベル放射能が福岡市や近隣の町村に降り注いだら、正に本末転倒の事態に成りかねないし、C鮮人なら必ずそうなると彼らに詳しい技術者や軍人は口を揃えて警告して居る。
私には実感は無いが実際に彼等と、仕事をした事のある経験者の言は説得力があるので、多分本当の事なのだろう。
今までは国内で研究ばかりの人生を送って来て、他国の民族の考え方は日本とはまるで違うとは知識では知っていたが、実際他の民族と付き合って来た経験者に聞くと、自身の不明をつくづく感じる。
知ると体験するとでは情報量が違うのは、実験でも当然の事だが他国人の性向も同じ事が言えるのだと、改めて気付かされた一幕だ。
おや? こんな事を考えていたら爆撃の騒音が止んだようだ。
確か後続の集団が後2つ程あり、爆撃も後2度に渡って行われるそうである。
上手く間引きが成功すると良いのだが・・・。
Pday 96日目
AM09:50 K国 新古理原子力発電所 作業所
今朝、昨日の間引き作戦の結果報告があった。
どうやら予定通り阻害バリケードに因って集められたゾンビを、ある程度纏めて間引きする事に成功したようだ。
約3400~3600体中8割以上の間引きが成功し、更に爆撃で切り通しの法面が崩落して、行動を阻害した事と爆撃音で集まったゾンビも間引いたので、近場のゾンビもかなりの数が消滅した。
更に防疫の為に仕上げでナパーム弾が使用され、爆撃で破壊されたゾンビの遺体も焼き尽くされた御陰で、腐敗臭に悩まされる事が無く後片付けも出来る事になった。
切り通しの法面が崩れたので、いざと言う時の避難路を確保する為に、再度道を通す必要があるがやはり不発弾の処理が大変なので、日本から対人地雷除去用の重機が搬入されるそうだ。
何でもローラー状のドラムにブレードが多数着いたビットを、パワーショベルのアームの先に付けて、ローラーを回転させて地雷を誘爆させる重機だそうで、手早く広範囲の対人地雷を除去出来るそうだ。
日本の重機メーカーH社の下請けである日建の製品で、能力は1時間あたり1,200平方メートルの地雷原を処理できるそうで、頼もしい限りだ。
山間部の切り通しなので小回りの効く中型重機なら、現場に素早く展開し除去作業もスムーズに行えるし、仮にゾンビの生き残りが埋まって居ても重機には装甲がされて居るので、安全にゾンビも駆除できるから作業員も安心だろう。
私もそろそろ現場のデータが取れたので、日本に帰りデータを元にESAMの更なる発展を研究し、放射性物質の半減期を加速させる部材の研究を発展させる、素材の選定作業に入る積もりだ。
今回のフィールドワークの御陰で新しいアイデアや、研究の方向性が絞れたし実際作業を通しての、高濃度コンテナの利便性をアップし、更に基礎データの取り方の工夫等、改善点の洗い出しも大分進んだ。
やはり実際現場に居ると次々に色々なアイデアが出て、今後の研究に非常に役立つ発見もあり、我が研究チームからも私が帰った後でも入れ替わりに、人員を派遣する予定である。
技術や研究の種は研究室より現場により多く眠って居り、特に研究者はもう少し多く現場を体験した方が、これからの研究の目指す方向や切掛けが掴み易いと今回の体験でつくづく感じた。
自身の開発した素材が現場ではどの様に応用されて使われるのか、実際に最前線の現場に行くとそれぞれのプロの技術者と交流出来、異業種のプロに揉まれるので更なる発展が望めるのだろう。
実際普通の会社だと私の様な第一線の開発者は、危険な現場にはあまり出さないのだけれど、我社の代表は私の行動を支持してくれて、気持ち良く現場に送り出してくれた。
流石自身も一流の開発者であり技術者である人がトップに居ると、開発者の機微も理解してくれて気持ち良く送り出してくれたのだろう。
学生時代の他社で働いて居る友人に聞くと、普通の会社だとまずこの様な行動は認められず、下手をすると離職しないと原発の処理現場など、出向させてくれずに正気を疑われるそうだ。
野球で言えばスタープレイヤーを、ボランティアの災害復興現場に送る様な真似だと、友人に言われたが確かによく考えて見れば、私が経営者ならそう考えるだろうと思う。
しかし我社の代表は例のコンピュータの基礎理論を作った、天才研究者でもあり他の開発や研究の現場を踏んでいない、大会社のトップと違いかのH技研の初代の様な考えの人の様だとは、業界紙のコメントだが確かにそうなのだろう。
更に別名が“陰陽師社長”と言う二つ名までもらっている、ある種の異能者な側面もあり、どうやら若いが一筋縄では判断出来無い経営者でもあり、政府のトップとも繋がって居る様だ。
まあ百凡の経営者とは違い、創って良し運用して良しのマルチな天才であり、私の様な研究バカとは違い人使いも出来、カリスマさえある数百年に一人の天才なのだろう。
そんな間系なのか旭グループの中では、研究者も技術者も営業職も敢えて幅を利かせる、派閥のトップが出て来て代表から経営権を奪うとか、技術や研究チームがサボタージュを行う素振りさえない。
大概我社の規模に成った他所の会社では、合併やM&Aなどの企業攻撃を受けるのだが、我社ではあまりそう言う話を聞いた事が無いし、他の大企業の研究者の幹部と会うと、どう言う訳か少し怖がって居る節も見受けられる。
やはり我社の代表が陰陽師との噂は本当で、下手に攻撃すると例の式神とやらが現れて呪とやらで攻撃でもされて、病気や事故に合うので恐れているのだろうか?
まさかそんな事は無いだろうが(実はこの辺は事実であり、過去数社が被害に合っている)、多分現政権に強いパイプが有るので下手に手を出せないのだろう。
更に[ライジングサン]と言う傭兵出が多く在籍する警備会社があり、カウンターテロ対策には定評が有るので、他国の工作員や他社に雇われたヤクザも怖がって、手を出さないのだと思う。
私も後10日後の輸送船の便で我チームの安田君と入れ替わり、帰国するのでそろそろ帰国準備を本格化する事にしよう。
今日から本格的に引き継ぎのレポートを書かないと、後で安田君に文句をタップリ貰いそうだし、留守中彼にはチームの面倒を見て貰った、恩もあるし張り切って申し送り書類を書きますか。