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感染戦線  作者: ヘロおやじ
第 三.五 章  幕  間  編
50/72

50.Pday 60日目

 今回は戦闘シーンが無かったので、ある程度早く仕上がりました。


 いつかカッコイイ戦闘シーンを描いて見たいですね!


 ではお楽しみ下さい。

AM08:30 福島県双葉郡浪江町請戸 大平山近辺 旭製薬福島工場

     管理棟 CEO室


 あれから1月近くが経った。


 白河市では[ピーチ][ジュエル]両隊の健闘の御蔭で、テロリストのトップ、キム・ヨンスを含む幹部8名を、捕らえる事が出来た。


 幹部2名が逃亡したが、今だに電気が途絶えない様、頑張っている軍と電気会社の技術者の御陰で、全国にある監視カメラは生きている為、白河市近郊の町に潜伏中に捕らえられた。


 主要施設を落とされたテロ組織は、指揮系統が壊滅し各個撃破の対象になり、せっかく用意されていた、RPG-7ロケット砲も奪われ、対弾装備が優秀な国軍に因り、次々と追い詰められ屠られて行った。


 因みに基礎インフラである、電気・ガス・水道はガス以外、軍の施設部隊と電力会社・水道局員が、総出で維持管理に努めており、ガスは安全の為大元の元栓を閉鎖して、供給を停止して居る。


 又、大規模火災に因る広範囲の家屋・工場の喪失や、水道管の断裂に因る断水の場合、水道は近場の元栓の止水で対応し、電気も地域の変電所からの、送電中止で対応して居る。


 その様な訳で大規模火災等が起きた地域では、停電・断水が起きてその地域から住民が、避難するケースが増えている。








 この様な状況はかって関東大震災時に、一部左翼に扇動されたC鮮人テロリストが、手製爆弾やその他武器で武装し、蜂起した事件で婦女暴行・略奪・殺傷を行ったのを、自警団と警察・軍が掃討したのと被る事態だ。


 この災害時に起こした騒乱行為を、戦後の左翼達とマスコミはC鮮人大虐殺と、捏造報道して特亜の正当性を主張し、日本人の残虐性を誇張する、プロパガンダとして使用した。


 事実は上記の火事場泥棒的C鮮人犯罪者の、騒乱に過ぎ無いのは当時の、記録や新聞報道を見れば一目瞭然で、その事実を誇張捏造し、一般人がパニックを起こし、それを扇動した一部勢力が無実のC鮮人を、虐殺した事件に捏造して行ったのだ。


 しかし当時の日本人は現在の我々より、遥かに我慢強く災害慣れをしており、困った時の互助精神は現在より高かったし、その状況より遥かに酷かった、A軍の大空襲時も虐殺事件は起こってない。


 当時はA国発の株価暴落に因る世界大不況の為、人心が不安定に成った為に、あの様な行動をしたと発言する、学者もいるが果たしてそう言えるのだろうか?


 現在は平成大不況とか、失われた20年と言われる、未曾有の社会不安の中、当時より民意が下がったと言われる我々世代が、阪神淡路・新潟中越・東日本大震災の時、取った行動を見れば自ずと真実が判るだろう。


 その行動様式からすると、今より更に災害が多く、災害慣れして居る当時の日本人が、大震災如きで何故パニックに陥り、C国人は襲わずC鮮人のみ襲って、虐殺したと暴言が出たのが理解に苦しむ。


 当時の日本にとってC国との間系は、支那人達はC国政府の対外間系の弱腰に民心は荒れており、1923年の関東大震災の後5年後に起きた、済南事件では今のC国暴動より凶暴に、支那人が暴れたのである。


 現代で言えばC国の反日暴動であり、当時のC国政府も日本に対する対応は、極めて不誠実で御座成りであり、C国政府の事大主義が現れていて、日本人の面子を平気で潰し、国民を挑発して居たのが当時の記録で解る。


 しかしC鮮は曲がりなりにも日本の一部であり、彼等の今も昔も変わらぬ特異な行動が原因で、顰蹙を買っていたろうが、現在の様なヘイトスピーチを、K国政府がして居らず、反日テロもしていなかった。


 当時の日本人にとって、C鮮人は少し疎ましい隣人だが、C国人よりまだ増しな仲間であって、仮に攻撃するとすれば、真っ先にC国人が槍玉に上がるのが、無理の無い流れのはずだ。


 結果、唯一考えられるのは、C鮮人犯罪者の犯罪行為取締を、左翼お得意の捏造報道に因る、日本人は残虐であり非道だと刷り込む、戦勝国側の洗脳政策の一貫に乗り、共産革命を起こす下準備の為の洗脳報道に使われたのだ。


 この日本人洗脳作戦WGIP(War Guilt Information Program)、

ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムとは、日本が2度と白人国家に敵対しない様、敗戦でショックを受けて心折れた、日本国民に対して、GHQ主導で行われた洗脳政策だ。


 原案はC国・延安のC国共産党が、野坂参三元共産党議長を通じて、日本軍捕虜に行った洗脳工作が元で、心が敗戦で折れて弱った隙に乗じて、徹底的に自己批判を行わせた、洗脳手法を踏襲した物だ。


 それまでの価値観を全否定し、全ての戦争責任は負けた日本にあると、意識誘導した悪辣非道な国際法違反の、国を挙げた洗脳工作を10年近くも行なったのだった。


 その傷跡の象徴的な物は、広島原爆の碑にある、『安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから』、とある主語不在の意味不明な文面からも、良く読み取れるのだ。


 この文面を素直に解釈すれば、『日本が全て悪いのだから、原爆を落とされたのは、此方の全面過失のせいであり、その様な悪い事を2度としない』と言う、正に洗脳された自虐文だと言える。


 本来原子爆弾や無差別爆撃と言う非戦闘員たる、婦女・子供・老人・赤ちゃんまで巻き込み殺戮する、非道な戦略と兵器を使った、国際条約破りのA国を非難するのが、筋であり正当な行為だが、どう言う訳か主語がA国から、日本にすり替わっているのだ。


 これを洗脳工作と言わず何と言うのだろう?良い加減に目を覚ませと言いたいし、このままでは自分の女房子供を、盗賊国家から守る法整備さえ出来なくなるのだ。


 そしてその明から様な戦略に、引っかかった日本人をして、当時のGHQ司令官だった、マッカーサーは日本人を、中学生レベルのガキだと笑ったのだ。


 その洗脳教育にドップリ浸かったのは、当時まだ10才前後と幼かった、1930年代後半生まれの世代から、1950年代前半生まれの戦後世代で、洗脳解除不能者が大半を占めるのだ。


 その洗脳教育が解けたのは1970年代の、左翼学生運動が爆弾テロ事件や内部紛争に因って、その内実のいい加減さ凶暴さを、さらけ出して如何に共産主義が、危険な思想かが白日の元に、晒されてからだったので、1950年代後半の世代からであった。


 前述したWGIPとは共産革命家が、敵対勢力に自身の正当性を刷り込む為の、洗脳戦略であり正に共産主義や宗教と相性が良い、民主主義とは相反する方法であり、今だ同じ戦略を取って居るのは、C共政府と北C鮮であり、更にK国政府も自由主義陣営に有りながら、同様に行なって居る異常さである。


 以外と知られて無い事実だが、大東亜戦争中のA国政府は、ルーズベルト大統領と大統領府自体が、共産主義者に汚染されて居たため、共産主義に甘かった前歴があるので、この手法が取り入れられたのだ。


 そして戦後それに気づいた、マッカーサーを筆頭とした、A国愛国者が激怒して起こったのが、レットバージと言われる共産主義者、一掃政策だった。


 マッカーサーは失脚した晩年、自身さえ騙した当時のA国政府の余りに汚い国家戦略を知り、真にプライドが高く国を愛して居た彼は、その様な謀略に自身を巻き込んだ、A政府とUNの行動に憤った。


 そして、回顧碌に全てを書き記し、大日本帝国の起こした戦争は、正当な防衛行為であり侵略戦争では無い、日本は無罪なのであると述懐して居るので、興味ある方はご一読あれ。

(Aマゾンで「ダクラスマッカーサー大戦回顧碌」と検索すると、詳しい情報と本の紹介が出ていますので)


 私は今更その戦略を取った、A国に物申す積りは無いし、当事者は既に殆ど鬼籍に入って居る。


 彼等にすれば果敢に戦った、日本の先人に対する、畏怖心から取った国家戦略だろうし、そこまで強大なA国相手に、毅然と戦い畏怖させ占めた先人の、立派な態度を評価し誇りを覚える。


 しかし戦後70年に成っても、執拗に日本人を貶め、果敢に戦い立派に散って行った死者を汚し、今だに謝罪と賠償を求める、人として民族として、最低最悪の存在は許す積りは無い。


 筆者が何故共産主義と特亜を嫌うかと言うと、以上の誇りを持って立派に戦い、毅然と散って行った先人の行動を捏造し、汚し貶める存在に対する正当な怒りからだ。


 そして筆者は多様性を肯定する、神道主義者であり互助共助、他に対する尊重を尊者であり、フェビアン主義に近い社会改革を、肯定する者であるから、ファシストとは相容れない考えを持つ。


 一神教や独裁国家は多種多様な思想や、神々を肯定せず己の言う事だけが正しいとする、思想の自由も宗教の自由も無い、陰鬱で忌々しいまるで悪魔に支配された、中世ヨーロッパの宗教独裁国家と同じであるからだ。


 異を唱えると魔女狩り裁判官の兄弟である、革命政府の秘密警察がやって来て、言論を封殺する為に捕まり、教義違反を拷問に因って矯正され、従わなければ拷問死されるのだ。


 それがファシストである共産主義の実態であり、日本共産党は現在そんな事はしないと言うが、教義自体に暴力が肯定されて居る、共産教では現在の看板は仮初の物であり偽りである。


 そして政権を取れば何れ前言を翻し、即座に本来の凶暴な素顔のファシスト教義が、我々を襲うとどうして見抜け無いのか、昔から共産教の信者が不思議で仕様が無い。


 嘗てのソ連やC共・北C鮮の国家運営をみれば、国の方針に異を唱え国会の前でデモをすれば、どうなるか天害門(天安門では有りませんよ~w)の顛末を見れば、現在国会前で騒いでいる能天気達が、どこへ向かっているのかにも気付かないのは、阿呆としか表現のしようが無い。


 悪魔は天使の振りをして自身の前に現れ、気付くと地獄の摂理に首まで浸かっており、後は地獄に一直線なのは政治運動に関わる、無定見な若者が身を持ち崩す典型的なパターンだ。


 しかし、騙されて居る本人は自分は、正義の味方と信じ込んで居るので、手の付けようが無い者が殆どで、途中で気づいた運の良い人は、その後悪魔達を徹底的に忌み嫌う様に成るのだが。


 戦後GHQ撤退後営々とその戦略を、日本に対して取り続けているのが、上記の特亜国家と国内の左翼と右翼であるのを、まだ気がつかないお花畑な脳内環境の人が、未だまだ多いのが実情だ。


 実は現在の右翼の構成員の殆どが、在日特亜の通名使用者で、純粋な日本人は2割か3割しか居ないのである。


 筆者の高校時代の友人は、元ある右翼会に入って居たが、現在の右翼勢力は汚鮮されており、表向き特亜に敵対して居る風を装っているが、実情は右翼ディスカウントの為の、工作活動をして居る者達が殆どだとなげいて脱会した。


 しかし現在のネット勢力が、自身の思いを現実化してくれて居るので、遅まきながら五十の手習いでPCを覚え、スレットに投稿して思いの丈を吐き出して居る。







「お早う、田中君」


「代表、お早う御座います。


 本日の予定は午前10時より、沖合のメガフロートの進捗状況の視察と、午後1時より旭工機での開発会議、午後3時よりここのビル第2会議室で、ウィルスのワクチン開発の途中経過報告です。


 ワクチンの経過報告が終わりましたら、本日の予定は取り敢えず御座いません」


「へえ、珍しいね予定が空くなんて、滅多に無いから何をして良いんだか戸惑うよ」


「たまには恵美ちゃんと、お会いに成ったらどうですか?


 あまり会わないと、顔を忘れられて仕舞うかも知れませんよ?」


「恵美ちゃんか……しばらく会って無いな、あまり遅くならなかったら訪ねようか」


「5時前ならお会い出来るでしょう。


 会議自体ここで行われるので、時間が空いたら恵美ちゃんと、お会いして来て近況を話せば宜しいのでは?」


「分かった、じゃあ田中君恵美ちゃんの、4時以降の予定を聞いて置いてくれ」


「了解しました、後ほど光恵さんに恵美ちゃんの、今日の予定を聞いておきます」


「よろしく頼む。


 他に何か情報は入っているかな?」


「海外情報では、C国内にASEAN連合軍が飛ばした、無人偵察機[ブッタアイ]で情報収拾して居りますが、C共政府のシェルター付近での、戦闘は終息した模様です。


 C共政府首脳は全滅した可能性が高いですね」


「そうか、あの国は飽きもせず古代から、同じ事の繰り返しで政権交代を繰り返し、何も進歩して居ない『偉大な古代国家の残滓』なのだと、今更ながら判るね。


 政権交代には大量の血を捧げないと、前に一歩も進めないある意味、呪われた民族なのかも知れないが、今回の結果は新旧合わせて、両方とも全滅だろうが。


 C国だけでは無くその子分であり、似たもの民族であるC鮮半島民族も、更に劣化したその弟子であるのだから、その行動はもっと酷い事態になるからね」


「全くですね、歴史を少しでも学べばその異常さが、浮き彫りに成る地域ですから、どうしてそう成るか、学ぼうとすると面倒臭く成るか、面白いと感じるかのどちらかですからね。


 次にA国の状況も酷いとしか言い様が無いですね。


 各州が半独立状態で、連携の取れた行動はしていませんし、ゾンビと戦う所か人種間で相争う状態で、パンデミック終息後は合衆国は解体し、幾つかの国になる可能性が高いです」


「やはりパンデミック発生直後、政府や軍のトップが罹患したのが大きいのだろう。


 あの国も国内は一枚岩では無く、所謂砂の民である移民中心の、ツギハギ国家である事がこの危機で、見事に明らかに成ったな」


「大国と言うのは責めの時は、求心力が働いて上手く機能するみたいですが、敵が外では無く内側に発生する場合、内部崩壊の地雷だらけに成るのでしょうか?


 嘗てのソビエト連邦しかり、今回の大国であるC国やA国・R国もEUも、結局内部崩壊の結果、自壊して行く見たいですね」


「大国と言うのは所謂恐竜と同じ、轍を踏む存在なのかも知れないな。


 外的要因の戦いには自身の体の大きさで、他を圧倒出来て無敵の様だが、内的要因の病気や飢え等の場合、自身の体を維持出来ずに、内側から食い破られあっけなく、死んで仕舞うのだろうね」


「その点海洋大国だった大E帝国は、本国は単一民族に近い小集団だったので、帝国は滅びても本国は身軽に、生き残る事が出来たのは、面白い事象だと思います」


「次の人口大国であるI国は、今回のパンデミックで人口が7割減程するだろうが、返ってC国も居なくなった所為で、日本と共に今後の世界で発展する、可能性が高いだろうな」


「I国人口が7割減しても、元々12億以上の人口ですから、3億6千万人位生き残る事ですよね。


 逆に本当にパンデミックが終息したら、世界最大の人口大国に成るでしょうし、余裕の出た土地で日本や自国産の、農業機械を使えれば、大規模農業に適した平原で、受給率以上の農作物が作れるので、食料・人口大国に成る条件は揃っていますね」


「日本もその点メガフロートを製造・運用が出来るので、自国産の食料政策のお陰で、東洋の大E帝国と呼ばれるかも知れないな。


 しかし国民の民族性故か、経済帝国より文化帝国に成る、可能性の方が高いのだがね」


「そうですね、日本人なら経済でも一人勝ちより、WIN WINの間系が合っていますから、経済政策で相手を屈服させるより、文化戦略で融和を求める方に、舵取りをして行くでしょう」


「ああ、安部首相もパンデミック後は、文化戦略で日本の事を世界に宣伝する、戦略を強化する予定だそうだ。


 無論、当然軍備は普通の国として地域の、安全と平和の為戦える国として、責任を果たして行く予定だがね。


 南米はどうかなっているのかな?」


「南米も国内の防疫体制が整って無いせいか、壊滅的な被害ですね。


 Bu国も通信途絶状態で、情報が入って来ませんし、Ar国も都市部は壊滅しているのか、地方局のラジオは入りますが。


 Pa国は駐留A国軍が本国に引き上げた為、国内で政変が起り内戦状態に成った所に、隣国からゲリラが侵入して、Pa運河を占拠しようとして、ゲリラ・政府軍・反政府軍・ゾンビの戦いで、カオス状態に成っています」


「中東は?」


「あそこはカオスもいい所です、各国で政府軍と反政府軍、ゲリラにゾンビがゴチャゴチャに戦って、収集が付かない状態ですが、ゾンビが優勢のようで、人間同士の戦い所では無くなり、連絡が途絶する場所が広がっているようです。


 Is国(イスラム国では無い)も、アラブ対シオニズムとの戦い所では無く、連絡は途絶して居ます。


 アフリカはもう分かりません、行って見てから初めて状況が、ハッキリ判るのでは無いでしょうか?」


「ヨーロッパとR国は?」


「ヨーロッパは国に因って違いますが、F国はかなり酷い状態ですが、D国は防衛線を作り何とか、首都を守って居るようです。


 E国は島国の地理的優位を利用して、かなり善戦している様です。


 他の国でまだ連絡が取れるのは、Fi国とSe国にPo国・Si国位ですか。


 R国は首都は何とか維持して居る様ですが、その他の地方都市は日本海側にあるUr市が日本に、救援を要請して居ますが、こちらも余力が無いので本国を頼れとの、回答をしたようです。


 沿海州にあるSh市も同じく、日本に救援を求めて来ましたが、同じ理由で断りました」


「大体予想通りの状況だな。


 碌な対策を取って無かった各国は、かなり重大なダメージを受けて、場所に依っては国が無く成る場所も出るだろうな。


 その点アジア各国は、特亜とI国以外軒並み被害が少ないからな。


 と言っても国民の3~4割は被害に合って居るがね」


「この推移からすると、ヨーロッパでパンデミック後、真面に国として機能するのは、E国とR国に人の行き来が制限出来る、山岳地帯のSi国やD国山岳部でしょうか」


「R国は今年の冬は乗り越えられても、次の冬では人口が激減する可能性が高いだろう。


 穀倉地帯のUk国やA国からの、穀物輸入が途絶するし、他国に侵攻しようにも、パンデミックでは無理だからね。


 こうして改めて見ると、巨大な人口と面積を持つ、大国と言われる国々は、疫病等の内部要因からの、攻撃に本当に弱いのだと痛感するね。


 だが逆に、あまり人口の少ない小国も、基礎体力が無い為に、この世界的災害には持たないようだし、やはり人口が一億前後の国で、それなりの体力が有る国が、有利にサバイバル出来るのだな」


「それなりの技術力と、安定した社会システムが無いと、隣国の様に道を誤り自爆して、滅亡への崖へ一直線に、向かう事に成りますから。


 話は変わりますが、メガフロートでの試験農業プラントは、かなりいい成績が出たそうですね。


 米各種は人口苗床との相性が良く、豊作だそうですし海水からのろ過水でも、問題なく育った様ですね。


 その他の葉物も軒並み問題は無かったようです。


 しかし根菜類は一部の種類が、苗床との相性が悪く、結果が悪かったそうですが、改良すれば改善出来る、目処が立っているので大丈夫見たいです」


「農作物はほぼ問題は無いが、家畜はまだ結果が出て居ないからね。


 後は、口蹄疫の様な疫病の対策もあるし、鶏と豚は距離を取って別に飼育するか、全く別のメガフロートで隔離して、飼育しないと変異性のインフルエンザも怖いからね。


 しかし今蹈鞴博士の開発して居る、ゾンビウィルスのワクチンの製造法なら、インフルエンザの特効薬を作れるかも知れないがね」


「確かあのワクチンは大抵のウィルスを、不活性化して無害なウィルスにしてしまう、画期的な物だと英香ちゃんから聞きましたが、メガンにも有効だそうですね?」


「ああ、エボラウィルス中最強最悪のメガンウィルスも、不活性化をする薬を作る事は可能だろう。


 だから彼女を他の製薬メジャーから、守る為にこの工場を、要塞化する必要が有った、理由の一端でもあったのさ」


「あの連中は自身の利益の為なら、平気で暗殺・誘拐・脅迫をしますから、油断出来無いですね。


 開発協力の条件として、家族や友人の安全を保障したのも、今更ながらあの連中の手口を知ると、大げさな行動では無いと解ります」


「ヨーロッパやA国系の会社は、表向きは綺麗事で飾って居るが、ひと皮めくれば中世の職業ギルドと同じ、半ばヤクザ見たいな性格だからね。


 自身の権益を守る為なら、平気で非合法活動をするし。


 ダイヤモンドギルドの行動や、石油メジャーや穀物メジャーの手口は、下手なギャングなど足元にも及ばない、汚い手口を平気で使うし、薬物メジャーも大概悪辣な手を厭わないからね!」


「代表とお仕事をする様になってから、その辺は嫌と言う程経験させてもらいました。


 海外でも名だたる会社が、あれ程闇の組織と繋がっているとは、思いも依りませんでしたし、何故代表が[ライジングサン]を作ったのか、良く解りました」


「基本ヨーロッパ系の商人は、嘗ての植民地収奪経済で発展して来た、経緯が有るので基本的に、謀略・破壊工作に対するタブーは無いし、既得権益を守るためなら、血を流す事を厭わない伝統がある。


 C国など中華思想を持つ国の商人も、日本の商人と比べると基本異質な連中だからね。


 端から騙す気満々の詐欺師商人だし、日本人は『和を持って尊しとなせ』の基本理念で、WIN WINが一番理想の商形式に成って居る。


 そう言う商売の理想を持って居る日本が、他国は勝ったら総取りが基本の、略奪経済が基本で動く連中を相手に、商売するのだから騙され易い鴨と侮られ、自社の社員や自国民を危険にさらす、迂闊な行動を取ってしまうのだ。


 特に左翼系の固定観念から抜け出せない、相手の話を検証もせず鵜呑みにするタイプの、連中は自国民の安全や健康を考えず、自陣営の国の言を無原則に、相手の思惑も考えず信用して行動する。


 結果病原菌で汚鮮された食品を、無検査で輸入する法案を可決し、国民が病気で死のうと気にしない、何処の国の政治家か解らない行動を恥と思わない、言動行動をして国民に愛想尽かしされた、馬鹿な与党が民主党だ。


 自分達の失政の原因が野党に成っても、まるで気付かず同じ失敗を繰り返しして、今回の非常事態法制にも大反対した、本当に売国民主義者としか言い様のない、危険な集団だから私は今回の、売国民主義者狩りに、手心を加える気は無いよ!


 更に言えば左翼思想の小説家や漫画家が、無定見の内容の作品を発表し、それに影響された読者がその行動真似をし、我が国民に飛んでも無い被害を与える事がある。


 経済漫画の『島 ○作』シリーズや、『○味しんぼ』等の作者が特亜の人民の、異様な行動様式を日本人に受ける行動に当て嵌め、奴らが取らず日本人が取る様な行動を、させて誤認させる内容に持って行く様な、事実無根な内容にする。


 彼等も人間だから間違った表現をする事も有るが、その後に例えば『何巻の何の回のこの表現は、私の不定見の為間違った表現をしたので、以降の増刷版から内容を変更します、済ません』位の行動を取って謝罪すれば良いと思うよ」


「ええ、パンデミックでこれだけの、無辜の国民が亡くなって居るのに、その原因を作ったC国や、彼等と組んで我が国とアジア各国に、戦争を売ったK国の連中の肩を持つ意味を、まるで考え無い言動には虫唾が走ります。


 ましてや結構社会に影響を与える、漫画や小説の作家に政治家は、かの国の国民の民意や行動に気づいたなら、その位の気概を持って活動をするべきです。


 たしか首相は彼等の国民の犠牲を、無視した発言の証拠を録画して、パンデミック終了後に、一斉に放送する予定だそうですし、今回接収したマスコミ各社は、左翼に追い出されたり閑職に廻された、優秀な幹部や記者を登用して、営業を再開する予定だそうですね。


 そして今後あの手の創作活動にも、左翼脳が是正されない、作家なら仕様が無いですが、間違いに気づいた方なら、潔く是正して読者に詫びれば良いのです。


 そうすれば更なる飛躍も出来るでしょうが、馬鹿のままだと今後『この表現は可笑しい、こいつは馬鹿だ』と言う、評価に成って売上減になるでしょうし、マスコミも擁護しなく成りますからね。


 これでようやく我が国も、極端に左傾化し歪んだ報道から、中道で正しい批判が出来るマスコミや言論界を、手に入れる事が出来る真面な社会に、成る事が出来るのでしょう」


「全くだ、今までどう言う訳かマスコミの奴らは、ファシスト政権の共産主義の味方をし、異常な報道姿勢しか取らなかったから、パンデミック発生後に手入れを受けても、大半の国民から歓迎されたのだからね。


 本来公正で中立な立場で、国民を擁護する立場だったなら、彼らに手を出した時点で、パンデミック終了後に現政権は、野党に落とされただろうが、実情は正反対で当然の行為と賞賛されて居る。


 最後の統計を取ったのが1ヶ月前だが、[おもいかね]のシュミュレーションでは、支持率は当時より20pt以上あがっていると、結果が出て居るからまず間違いは無いだろう。


 そう言えば、野党や与党に居る特亜系の工作員と、売国民犯罪者の最終摘発の状況は、進展したと知らせは入っているかな?」


「今の所状況は特に動いては居ません。


 しかし彼等の違法行為の情報は、かなりの数集まりましたし、大半が平時でも発覚した場合、重罪になる犯罪行為ばかりですので、非常事態下の行為であれば、摘発された場合即座に死刑ですね」


「総理も今回の場合非常事態下での、為政者に因る犯罪は一切の情状酌量は行わず、逆に非常事態下の特権階級の犯罪として、全員死罪と言う軍法会議としての、刑を課すそうだからね」


「非常事態下での売国行為だから、その量刑は妥当だと思いますわ!


 そう言えばアジアの情報ですが、各国で華橋系に対する焼討ちや、リンチが発生してかなりの死傷者が、発生して居ますね。


 C鮮系の者達も同様の襲撃を受けて、多分大半が殺されるだろうと、[提督]が言われて居ました」


「普段から騙したり相手を差別している、彼等民族はこう言う災害が起きた時、真っ先にリンチの槍玉に上がるのは、何時もの事だよ。


 例のA国の黒人暴動の時も、日本人と解ると皆優先して逃がしてくれたが、K国人や華橋と解るとあの世行きに成ったのを見ると、同じ有色人種なのに普段の行動が、明暗を分けた事例だろうな。


 だから東日本大震災の時も、C国人が本国に無事なのを電話で、連絡した時に身内に真っ先に聞かれたのは、日本人に何かされて居ないか、と言う身の安全の確認だったらしい。


 何故なら自分達は済南事件や、通州事件の時と同じく災害時に、真っ先に日本人へ危害を加える事を、前程とした行動を取るから、自分の子供や旦那を心配したのだよ。


 だから外国の人達は大災害で、警察機能が破壊された時、皆で助け合った日本人に対して、最大限の賞賛を送りこれは奇跡だと、驚いたそうだ。


 良く対比されるのはA国で起きた、2005年ハリケーン・カトリーナで起きた、台風後の略奪や暴動の事例で、裁判所の判事や一般市民が、平気で略奪に加わった事件だ。


 開発途上国では無く先進国のトップである、A国での一般市民が起こした、正に恥ずべき略奪騒動であり、世界の失笑を受けた行為だったからね。


 あの事件のせいでA国は面目丸つぶれに成った、非常にみっともない事件だったが、更に巨大な災害であり皆家族や友人を亡くして悲しい最中、冷静に対処し助け合った日本人の行為を、スタンディングオーベーションで、世界に賞賛されたのだよ。


 あの悲惨な災害で取った、大変誇りある行動と態度が、後の各国がK国の捏造慰安婦の嘘を暴く、切掛けに成ったと私は思う。


 あの誇り高く冷静で高潔な民族が、自分達はその様な行為を行なって居ない、捏造であると証拠を上げて、訴えた時に他国の人達は、津波の被害にあった後の、誇りある態度を思い出し、K国人の言う事はおかしいのじゃないか? と疑問に思ったのだと思う。


 更に後に慰安婦ビジネスが上手く行かないので、関東大震災の時に起こったと言う、捏造C鮮人虐殺の嘘も広まらなかった。


 それも津波で被害を受けた、東北の人達の立派な態度を例に上げ、現代より災害で亡くなる人の多かった、当時の日本人がパニックに成って、特定の民族を炙り出して、虐殺を行うかどうか考えるまでも無いだろうと言うと、立ち消えに成ってしまったからね」


「私もその記事をネットのスレットで見ましたが、その手の書き込みが多くされていましたが、在日の工作員が反論出来ずに、黙り込んだのをみて、気分が晴れた思い出があります。


 私もC鮮人の友人も居ますが、確かに真面な人も少数居ますが、異常な言動や行動をする人が、余りにも多すぎてC鮮人は全員、日本から出ていけと言う、過激な人達の意見も最もだと思います。


 ですから少数の真面な彼らを、擁護する事は心情的には残念ですが、容認する事は出来無いと、彼等に言った事があります。


 もし彼等が『イヤ、それはK国政府の捏造歴史が原因の、誤解で日本人は慰安婦を、強制連行をしていないし、C鮮も併合したので有って、植民地にしたのでは無い』と、誰も在日C鮮人は発言しないのは何故なんだ?


 と聞いた事が有るのですが、彼等はバツの悪い顔をして、口を閉ざして逃げて仕舞いました。


 後で分かったのは今だに、儒教的教育で親の言う事を、聞かない事は悪だと呪縛されて、消極的な反日に与する行動を、取って居るのだと気づきました。


 それが解っても私としては、彼等を許す訳には行きません。


 何故なら、私が彼等と同じく異国で世話に成って居る立場で、事実を知っていたなら、有志を募ってそれは嘘だ、事実はまるで違うと自国に対して声を上げるからです」


「確かに非常に少数だが、日本を愛し日本人になろうと、行動するC鮮人も居る事は居るが、殆どの人が日本を擁護する行動に、出る事はせず日本人に成り済まして居るね。


 たまに関西で活躍して居る帰化した、オソンファ氏の様な日本も、C鮮も愛する勇気ある人も居るが、今のまま事実を発言し行動しない場合、日本人としては潜在的な、テロリスト予備軍として判断するしか、しようが無いから助けられ無い。


 何せ彼等は民族的に病的な虚言癖が有って、かなり親しい交友間系が無いと、人間性は判断付かないから、社会の安全の為には彼等は、国外退去して貰い袂を分かちたいね。


 人口当たりの重大犯罪率が多すぎる民族だから、真面な国民の安全と安心を確保する為、彼等は全員容赦無く半島に、強制退去させた方がいい。


 100人中2~10人の無実の人を助けるより、残り90人以上の犯罪者を、取り締まるのが当り前だし、一緒にされたく無ければ勇気を持って、発言しない奴の責任だからだ。


 大事なのは犯罪者の人権より、何の瑕疵も無い真面目な国民の、人権の方が100倍も大事だし、それを守るのが為政者や司法間系者の、第一の義務だと解らない者は、職を辞するのが世の為なんだ」


「私も人権屋は大ッ嫌いです!


 犯罪者の権利ばかり主張して、被害者とその家族の権利を蔑ろに平気でする、差別主義者ですから怖気が出るほど、大ッ嫌いな異常者連中ですし、昔見た○ーム真理教徒と同じ目をしてますから」


「その手の人権屋とは、いわゆる地獄霊・悪魔と呼ばれる存在が、憑いている場合が殆どで、奴らは現世を地獄に変える為に、働いて居る破壊工作員なんだ。


 今の世の中ではそんな事を言うと、非科学的と非難されるが、見る人が観ると直ぐ解るし、確かローマ法王が1990年代に、その様な講話をして、今時何を言って居るかとくさされたがね」


「確か悪魔って禍津神の事ですよね? 西洋では多いですが日本にも結構居るのですか?」


「イザナギの尊が日本の代表的な、祟り神だから日本にも居るさ。


 しかし日本は一神教国より遥に少ないから、滅多に一般人はエンカウントしないが、キリスト教圏やイスラム教圏では、多いので結構大変見たいだな」


「一神教の侵略によって禍津神に、格落ちした方達ですね」


「そうだよ、彼等は世界を一度地獄化して、失地回復を狙う戦略だし、元神だから人間では中々太刀打ちが困難なのだ。


 最もTVの心霊特番でやっている、エクソシスト物の場合は、下っ端の悪霊ばかりなのだがね。


 本物の魔王クラスに遭遇したら、TVに出演するクラスのエクソシストでは、簡単に殺されてしまうのが関の山だ」


「その手の地獄の使者達は、民族単位で発生するのでしょうか?」


「今回のパンデミックが何処で発生したか、良く考えると簡単に解ると思うよ。


 あの民族達は、地獄霊の出所先で魔王達が利用するのに、とても都合の良い連中なんだ。


 何故なら波長が魔族と合いやすいので、利用するのはとても楽だし、一神教徒も同じ理由で簡単に使い易い連中なのさ。


 だから世界的に影響力を振るい易い、地獄民の多い国を狙って影響力を振るい、世界地獄化計画を推進して居るのが、彼等とその眷属に成った一神教徒や、共産主義者達なのだよ。


 しかし超高級神霊である強力な神は、多分偶然とか奇跡的な行為を行使する事が、可能なので人間の思考の範疇を超えた、『神謀り』を計画して魔王の計画を阻止するのだね。


 良い例がK流が流行った為に、日本人が戦後レジュームから脱却出来た、切っ掛けの嫌K運動が始まったのを、考えると解り易いと思うよ」


「あれは奇妙な現象でしたね。


 またK国の思う壺に嵌った、馬鹿な連中所為で無駄な税金が、K国に流れてしまうと、腸が煮えくり返る思いでしたが、あれよあれよと言う間に、日本中に嫌Kが広まる切っ掛けと、戦後の洗脳政策が暴かれる切っ掛けになりましたし」


「ひょっとすると、失われた20年もその間の3度の大震災も利用した、一大プロジェクトが今回の『神謀り』だったと、私は思って居るのだがね」


「スケールが大きすぎて、ちょっと想像が付きませんが、考えて見ると偶然と言うには余りにも、整合性が合う現象が多発しましたね」


「人間に解るのは事が起こってしまった後で、ああ、あの時の事はこう言う事が起きる、伏線に成って居たと解る物なんだよ。


 時空連続体の表面にしか生きられない、人間には高次元の感覚を持つ神の計画は、起こった後でようやくわかるのかもね。


 さてそろそろ時間だ、ヘリポートに行ってギガフロートに行くか」


「ハイ、そろそろ良い時間になりましたから、出発致しましょう!」





Pday 60日目

AM09:30 K国 P山港 沿岸部15km地点


『オイ崔船長、この辺でエンジンをかけても、大丈夫じゃないか?』


『そうですね李大臣、もう港から20kmは離れたでしょうから、あの忌々しいチョッパリの、機雷はないでしょうから、そろそろエンジンを始動します。


 しかし家の船が木造だったのは幸いでした、もし鉄やFRP製の船ならとっくに撃沈されたでしょう。


 しかし大統領は運がよろしいようで、大臣の出身地であるP山に私が居ましたから。


 大統領に良しなに伝えて置いて下さい、これからもお役にたちますので』


『ああ、解った、それよりそろそろエンジンをかけてくれ』


『ヘイ、解りました閣下、では早速用意しますので』


 崔船長は操縦室に行くと、早速エンジンの始動を開始した。


『全くウザいやつだ、白丁野郎は黙って仕事をしてればいいのだ、全く欲ばかりをかきおって!』


 K国外務大臣の李 舜明は、自身の選挙区である、P山港の支持者の一人である、欲深な崔船長の態度に腹を立てて、文句を言いながらK国大統領の居る、船員室に向かった。


 彼等は120tと比較的大きい崔船長の、C国製木造中古漁船に乗り、国民を見捨てて日本に向かって、密航を行なって居る最中だった。


 C鮮半島の各港は日本軍の、キャプター機雷に因って封鎖されて居り、エンジンをかけて出航したり、金属製の船で港内を漂流しても、必ず撃沈されるので、小型の手漕ぎボートやゴムボート以外、外洋には無事に出航出来なく成って居る。


 最も小型船では外洋に出たと同時に、荒波に揉まれて転覆するか、日本海を沿海州沿いに流され、餓死や乾きで死亡する確立が、非常に高く事実上不可能なのだが。


 今回李大臣の出身地であるP山に居る、崔船長と知合いだった為、彼の所有するC国製木造中古漁船で、港内は帆走して辛うじて脱出し、無事潮の流れに乗って外洋まで、脱出出来たのだった。


『しかし崔の野郎、たかがイルボン(日本)に行くだけで、金塊をラージバー1本だと吹っかけやがって、ふざけるなよ。


 イルボンに着いたら、始末してやるぞ、欲深な白丁野郎め!』


 命懸けで脱出させた船長の報酬に対して、今更ながら勿体無く思い出した李外相は、日本に着いたら護衛の連中に言いつけて、欲深な崔船長を魚の餌にする事を誓った。


 最も崔船長も日本の近海に近づいたら、船の積んであるガソリンで放火し、船諸共国民を裏切った大統領一向を、魚の餌にする気でいたのだ。


 無論自分と部下は大統領一向が持った、金塊を奪って船に積んである、救命ボートに乗って日本に、密入国する気であったのだ。


 お互い殺意を持って同じ船に乗った、2組みの餓鬼達はどうやって相手を出し抜くか、お互いに相手の隙を伺い合いながら、海峡を渡って行く。


『大統領、間も無くこの船のエンジンを始動出来ますので、後2時間程でイルボンの沿岸に着きます』


『そうか良くやった李大臣、私さえ生き残れればK国は安泰だわ。


 国民などイルボンやA国に、まだまだ数百万人居るから、本国で人口が激減しても、何の問題も無いですからね。


 逆に北やC国が衰退してくれて、我々には丁度良い機会ですし、共産主義に汚染された、あてに成らない国民が淘汰されて、丁度良い機会でしたわ』


『全くです大統領、貴女のお父上が道筋を付けた、K国の繁栄に文句を付ける、半端者共が大量に整理されたのは、不幸中の幸いと言う物ですな』


 国防大臣の金 清文が、大統領にお追従を言った。


『イルボンに行けば私の知り合いの、民主党議員が受け入れをする手はずに成っています。


 福岡の鐘崎海水浴場付近に付いたら、携帯で連絡すれば迎えが来る予定です』


『さすが大統領ですな、交友範囲が広くていらっしゃる。


 しかしチョッパリの連中は凶悪な事をする、一般人が巻き込まれる機雷で港を封鎖するとは、許せませんな!』


『金大臣、そうでは有りません、逆に考えればその様な非道な、振舞いをしたチョッパリには、謝罪と賠償をさせる口実に成るのです。


 我々は暫定政府を立ち上げるので、金は幾ら有っても困らないですし、チョッパリは甘いですから、必ず謝罪と賠償をもぎ取ってやります』


『そうですな、我が国の復興にチョッパリの金は是非必要です、当然の権利として保証と賠償をもぎ取ってやりましょう』


 李外相も賛同して盛り上がった所で、ようやくエンジンが始動した。


『お!閣下、エンジンが動き出した様ですな、あと2時間程で日本ですから、もう少しの辛抱です』


『イヤ~、このボロ船ですからエンジンが、掛かるか心配でしたが無事の様ですな、流石大統領は運が宜しいようで、ハハハハ!』


 二組みの餓鬼達を乗せた、支那製木造船は一路福岡に向けて、海を進み始めたが、彼らは知らない。


 港内のキャプチャー機雷だけが、彼等に用意された罠では無い事を。


 海の下にはC鮮沿岸部20km程を、太陽光を餌にして泳ぎ廻るプレデーターが居る事を。


 その数百匹の内1匹が彼等の出した、エンジン音に反応して音も無く、50ktの高速で接近するメイドインジャパンの、刺客が接近して居ることを。


 それから5分後、海峡に一つの水柱が現れ、消えた事を知る者は、後のコンピュータの魚雷からの、データを見た日本海軍の一中尉だけだったが、多くの撃破された船の中の、一つの数字として処理したのだった。


 彼は知らない、その一つが日本に取ってのカラミティ・ジェーン(疫病神)がこの世から去った、ある意味最大の戦果を挙げた事を。


 よく見れば、記念すべき50話目だったのだと、今更感慨を浮かべている所です。


 今回は何時もの様に歴史や、政治間系の話が多かったのですが、ある程度はご容赦を。


 何せ私は戦記物では、荒巻義雄先生が好きなので、ちょっとその辺の書き込みが、重厚長大に成る傾向が有ると自覚して居ます。


 紺碧の艦隊は大好きでしたので、ああ言う本を描いて見たいど思って居たので、似た様な傾向に成るのかと思います。


 荒巻先生より遥かに文章は拙いですが、ああ言う表現は悪く無いと思っていますから、確信犯的にこうなったと我慢して頂けたらなと思います。

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